ビアンキのアルミロードにはVIA NIRONE7 PRO(ヴィアニローネ7プロ)とIMPULSO(インプルソ)があります。
価格は若干ですがニローネのほうが安くなっていますが、驚くほどの差ではありません。
どちらもエンデュランスレーシング、つまりはロングライド向きとされるモデルですが、実際のところどれだけ違うのでしょうか?
ニローネとインプルーソのスペック比較
どちらも105モデルを比較してみます。
これは私のインプルーソです。
ニローネ | インプルーソ | |
フレーム | アルミ | アルミ
(ハイドロフォーミング トリプルバテッド) |
フォーク | アルカーボン | アルカーボン |
STI | 105 | 105 |
フロントディレーラー | 105 | 105 |
リアディレーラー | 105 | 105 |
クランク | 105
50-34 |
105
50-34 |
スプロケ | 105
11-28 |
105
11-28 |
ブレーキ | 105 | 105 |
ホイール | シマノ
WH-RS010 |
シマノ
WH-RS010 |
タイヤ | ザフィーロ
25c |
ザフィーロ
25c |
重量 | 未掲載 | 8.97キロ |
定価
(税抜) |
158,000円 | 173,000円 |
ニローネのほうは重量の記載がありませんが、簡単に言えばニローネとインプルーソの違いは、フレームだけということになります。
ニローネもインプルーソも、どちらもアルミフレームです。
インプルーソは溶接痕の処理がきれいで、特にトップチューブとヘッドチューブのところについては溶接痕がありません。
トリプルバテッドという技術ですが、簡単に言えば【適材適所でパイプの厚みを変化させる製法】と考えればいいです。
パイプとパイプを接合する部分は溶接するため、パイプに肉厚がないと耐えきれません。
ところがパイプの中央部はそんなに肉厚でなくても耐えられるため、軽量化のためには均一な厚みのパイプではなくて、場所によってパイプの厚みを変化させたいわけです。
それがトリプルバテッドという技術で、ニローネでは採用されていませんがインプルーソでは採用されています。
つまりは、インプルーソのほうが【手が込んだ作りのアルミフレームで、軽量】と言えます。
乗ってみた違いはどうなのか?
最初に書きましたが、ニローネもインプルーソもエンデュランスレーシング、つまりは快適性重視のロングライドモデルです。
価格差もそれほどない両者ですが、加速性、振動吸収性、耐久性の面から見てみます。
加速性
これについてはインプルーソのほうが圧勝です。
ハオドロフォーミングで仕上げたインプルーソのフレームは剛性と軽量性を兼ね備えており、踏み込んだ力に対してダイレクトに加速するような印象です。
ニローネについては、踏み込んだときにやや重さを感じます。
加速性ではインプルーソのほうが高いと言えます。
ちなみにですが、海外のサイトなどを見るとインプルーソのフレーム重量は【フレーム&フォークで1580g】と出てきたりします。
これはキャノンデールのCAAD10に匹敵するような重量ですが、個人的にはもうちょっと重量があるような気もします。
ちなみにですが、私が買ったときはインプルーソ105の完成車重量は8.5キロでした。
実測値で8.3キロ。
最近のモデルよりもパーツが軽量だったために重量差がありますが、インプルーソ登場時の触れ込みは【軽量アルミフレーム】でした。
振動吸収性
振動吸収性については、大きな差はないように感じます。
フレームの振動吸収性の違いですが、そもそもロードバイクで振動吸収に大きく関わるのはタイヤとホイールです。
フレームの要素は意外と少ないのが現実です。
高級なカーボンフレームと低価格のアルミフレームの比較ならわかりやすかったりしますが、ニローネとインプルーソで振動吸収性の大きな違いはないように感じます。
インプルーソもニローネも、同じタイヤとホイールが付いていたので純粋にフレームによる振動吸収性の違いを確かめられると思いましたが、正直な話全く分かりませんでした。
どちらにも共通して言えることですが、非常に乗りやすいという部分は同じです。
ビアンキのロードバイクについて全般的に言える傾向ですが、変な癖がなく乗りやすいフレームだなと感じます。
耐久性
これについては実際にフレームが壊れるところまで乗り込んでいないのでわかりません。
しかし、ネット上のインプレでよく見ることですが、ニローネは事故クラスの衝撃を受けてもフレームに損傷がなかったという話は聞いたことがあります。
インプルーソに比べるとフレーム自体が肉厚なので、頑丈さについてはニローネのほうが上でしょう。
頑丈さがウリでもあるので、ツーリング派の人にはキャリア搭載したりなどで安心感があると思います。
どっちを買うべきか?
予算が許すなら、インプルーソのほうがスペックがいいのでインプルーソをオススメします。
ニローネを選んだほうがいい人は、ツーリング派でキャリアなどを搭載したい人や、駐輪場などに停める人です。
個人的にはロードを駐輪場に停めるという感覚がナシですが、それぞれ個人の事情で駐輪場を使う人もいるでしょう。
駐輪場ではどうしてもがさつに扱われてフレームが傷みやすいので、そういう人には頑丈なニローネのほうがオススメです。
インプルーソは過去に、パリルーベというプロのレースで使用されたこともあるフレームです。
パリルーベは石畳のガタガタ道をロードで走る過酷なレースとして知られていますが、ヴァカンソレイユというチームがインプルーソで出場しました。
インプルーソという意味は【衝撃】という意味ですが、英語にするとインパルスです。
衝撃吸収性を高めたアルミモデルということでしょう。
その中でも加速性も十分あるため、プロレースに使われたのだと思います。
どちらを買っても後悔はしない一台ですが、性能的にはインプルーソのほうが上ですね。
予算と好みに応じて、あなたに最適な一台を選んでください。
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コメント
初めて投稿します。
2019モデルのニローネほトリプルパテットのステッカーが貼っているのですが、仕様が変わったと言うことなんでしょうか?
コメントありがとうございます。
ニローネは2019モデルからフレームがモデルチェンジしてますよ。