先日頂いたコメントの中で、気になる表現がありましたので補足する意味で書きます。
主題となるのは、C24の剛性についてです。
ここで書くC24というのは、9000系(WH‐9000-C24-CL)を意味していて、R9100になる前の「先代のデュラ」の話です。
先代というと、死んだ人みたいですが、そういう意味でもありません。
コメントの内容
マヴィックのキシリウムエリートに関する記事について書かれたコメントですが、一部省略して該当部分だけ書きます。
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コメントに偏りがあるように感じる。ちょっと押し付けっぽいところに違和感を感じました。
ホイールは乗る人のレベルや目的や脚質で選ぶべき、というのが私の持論。例えばブルベを目指す人や長距離をそれほどガチでなく走りたい。で、それほど体重がないなら、C24のチョイスは間違ってない!
それぞれのホイールがこんな人に向いてるのでは?という記事の方が好感が持てると思います。
現実としてキシエリよりC24の方が売れてる訳だし。
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これについてはメールアドレスに返信をさせていただきましたが、現時点ではお返事いただいておりません。違う記事にも謎のコメントをされてますが、こちらは誹謗中傷的な内容だったので掲載しません。
該当記事についての考え方
私も気になったので何度も読み直してみましたが、記事中でC24を非難するようなことを書いていませんし、特にキシリウムエリートを押し付けている意図もありません。
「C24もいいホイール」とも書いていますし、キシリウムエリートについての欠点も書いています。
また過去の他の記事にてC24が向く人、向かない人についても触れています。
私の考え方ですが、【ホイールを重量だけで選ぶような風潮に対する危惧と、剛性の重要さを知ってほしいこと】だと思ってほしいのです。
詳しくは下に書きますが、重量だけで選ぶのが最適解だとは思わないので、私自身の経験や、仲間内の経験、その他の情報などを組み合わせていった結果、自分なりにたどり着いた結論です。
そもそもホイール選びに中立な意見なんてありえないと思っています。
各社様々なホイールをリリースしていますが、このブログでいうなら私自身が書くので、どう頑張っても【私の主観】にしかなりません。
誰かが書く以上、その人の主観にしかなり得ないと思うので、だれが書いても中立な意見とか偏りがない意見ということ自体が存在しないと思っています。
雑誌のインプレ記事なんかでもそうです。
インプレライダーの主観で書かれるため、客観的な意見にはなりません。
そもそも雑誌のインプレ記事だと、様々な政治的背景が関係するため、自由に物事を書けないという問題もあります。
お金をもらってインプレするわけですから、ボロクソに書いたりするとそれ以降仕事をもらえない可能性もあるわけです。
なので剛性が弱いことを【乗り心地がいい】で誤魔化す場合もありますし、加速性が弱いホイールを【バネ感がある】などと表現を変える場合もあります。
デュラエースc24に対する考え方
私の体験では、剛性が低いということは変わらぬ評価ですし、仲間内でもc24を剛性が高いという人は一人もいません。
ネット上でも剛性は低めと書かれている記事が多いように感じます。
私の知人で軽量級のライダーがいます。
詳しい体重は知りませんが、レースには出ないでロングライド主体、ヒルクライムが好き、という人です。
この人があるとき、c24を買いました。
漕ぎ出しは軽いし、登りも楽。
いいホイール買ったと喜んでいました。
私はその時、マヴィックのキシリウムエリートを愛用していましたが、一度C24とキシエリを交換して走ったことがあります。
そのとき、彼は【キシエリって重いっしょ。デュラから150g以上重いし】とバカにしていたのですが、乗ってみたらキシエリのほうが走りが軽く感じると言い出しました。
デュラc24で剛性が低いとは言っていなかったのですが、キシエリに乗った後は【c24は剛性が低いね】という感想に変わっていました。
最終的に、c24は売り払って、キシリウムSLSを買いなおしていました。
(キシリウムSLSは現行モデルだとキシリウムプロSLです)
エリートではなくSLSにした理由は、私が勧めたからです。
エリートまではスチールスポークですが、SLSはアルミスポークになり剛性が上がることを説明し、某所でレンタルホイールでキシリウムSLSを試して気に入ったのでキシリウムSLSにしていました。
ポイントは、
・C24購入して乗っていた時は、C24が剛性が低いとは一言も言っていなかった。
・C24からキシリウムエリートになり、重量は150g以上重くなったにも関わらず、重いほうのホイールを【走りが軽い】と表現した。
この二点です。
ここでキシエリとc24のスペックを見比べてみます。
キシエリ | c24 | |
重量 | F680g、R870g
1520g(ペア) |
F570g,R794g
1364g(ペア) |
リムテープ | 不要 | 必要
(前後で36g) |
スポーク数 | 18/20 | 16/20 |
フリー素材 | スチール | チタン |
リム
重量 |
410g
(フロント) |
385g
(フロント) |
ハブ | シールド
ベアリング |
カップ&
コーン |
※キシリウムエリートですがワイドリム化する前のモデルです。
※リム重量についてはメーカー非公開値ですが、ホイールをバラバラにした先人たちの数字を参考にしています。
まずリム重量から見比べてほしいのですが、c24がだいたい385g程度と言われています。
キシリウムエリートが410g程度。
キシエリはリムテープ不要ですが、c24はリムテープが必要なのでおおよそ片側で18g程度加算されます。
そうなるとキシエリ410gに対して、c24は385+18=403gとなり、リム重量はほぼ変わらないという結果になります。
ちなみにですが、リムは重量だけでなく硬さも関係します。
マヴィックのリムは硬いです。シマノc24のリムは結構柔らかいです。
リム自体の剛性は明らかなレベルでキシエリのほうが上になります。
次に考えてほしいのは、ハブの問題です。
マヴィックはシール性が強固なシールドベアリングなので、カップ&コーンのハブよりもどうしても重くなります。
またデュラエースのハブが軽量なのは、フリーボディがチタンだからです。
で、ハブの軽量性が走りにどう関わるかですが、力学的にはハブは重いほうが回転は上がると言われています。
とはいえ、実際のところシールドベアリングとカップ&コーンでは、目的としている部分が違うわけで、ここら辺の重量が軽いだ重いだ言い合ってもあまり意味がない気がします。
シールドベアリングは防水防塵性を重視していて、カップ&コーンは防水防塵性よりも回転性を重視しているわけです。
実際のところ、ハブの重量が走りにどれだけ影響するかというと、ものすごく微小な影響しかありません。
次に考えてほしいのは、スポーク本数です。
c24が剛性が低いと言われる理由の一つに、フロント16本であることが挙げられます。
フロントのスポーク本数は、16本以下になると空力が格段に向上するというデータからシマノがフロント16本にこだわっていると聞いたことがありますが、支えている人数(=スポーク本数)が少なければ剛性は落ちます。
それでいて支えられる構造物(=リム)も柔らかいので、c24の剛性が低いのはここにも理由があります。
スポーク自体も、キシリウムエリートは結構太目なエアロ形状ですが、c24はそれに比べると華奢なスポークです。
結局のところ、c24がキシリウムエリートよりも軽い理由は
・リムテープを除外した数字である
・フリーボディがチタン
・ハブの構造の問題
・スポーク本数とスポーク太さの違い
この4つに集約されます。
ハブの重量は正直なところ、走りにはほぼ影響しない要素なので、ハブが軽いか重いかを競ってもあまり意味があるとは思いません。
c24に対する評価と、反論
重量というのはメーカーが公表している数字ですし、実測すればわかる数字なので誰でもわかりやすいというメリットがあります。
一方の剛性については、数字化するのが困難です。
数字化すること自体はできなくはないですが、違うメーカーのものを同じ環境下で比較するということがないので、誰も数字化していないでしょう。
だからこそ主観に頼るしかありません。
主観で剛性を評価するには、何かと比べないとできません。
【このホイールの剛性は高い】という場合、何かと比べて【高い】なのです。
なので何を比較対象にしているかによります。
その上で書きますが、コメントにあった通り【ホイールは乗る人のレベルや目的や脚質で選ぶべき】というのは全く持ってその通りです。
しかしながら、実際に選ぶときに剛性は評価できませんから、結局は重量や値段などのバランスでしか選ばないのも現実です。
私の知人は軽量級と書きましたが、私から見ていても大変失礼ながらたいして速いわけでもないし、c24はある意味ベストマッチなのかなと思ってみていました。
実際にc24を買ってからも【剛性が低い】とは一言も言っていませんでしたし、【走りが軽くて満足】とも言っていました。
キシリウムという、c24よりも剛性が高い(と思われる)ホイールを使ってから初めて、【c24は剛性が低い】と言い出しました。
ホイールの剛性というのは絶対評価ではなく、相対評価なんだと思います。
何が言いたいかというと、別にc24で満足している人は、それでいいと思います。
だけどキシリウムとかフルクラムなどのシマノよりも剛性が高いホイールのほうがよりベストマッチになる可能性もあるということです。
もちろん、逆になる場合もあるでしょう。
【このホイールは剛性が高くてツライ】と感じる場合もあるでしょうし、そういう人には向きません。
コメントにあった【ガチで走る】という表現はいまだに理解しがたいところですが、走るのにガチとか非ガチとかありません。
それぞれに合ったホイールを選ぶのに、軽量級だから必ずしもc24の剛性で満足できるわけでもないし、ロングライド主体でも剛性が高いホイールのほうが楽なことは多々あります。
個人的にはブルベのような場面ではC24は全く向かない(というかツライ)と思うのですが、この辺も含めてどう感じるかはその人個人の判断です。
軽量級だからとかそういう枠でパターン化しようとするのもなかなか難しい現実があります。
しかしながら、c24を選ぶ場合にもある程度の指標が必要だと思いますので、過去にも書いた気がしますが
・体重が軽い人
・登りではシッティングで坦々と登るのが好きな人
・ペダリングがきれいな人
こういう人にはc24が向く傾向があるかと考えています。なお、上に書いた知人は、体重が軽くて淡々と登る人なのですが。
ちなみにこういうことを書くと、【フルームは山岳コースでC24を使い優勝した。プロ選手が使っているのに剛性が弱いはずはない】という意見をもらったことがあるのですが、あれはC24-CLではなくC24-TUです。
フルカーボンリムのチューブラーホイールです。
C24-TUはスポーク数が16/21となっていて、リムの剛性もアルミリムより高いそうです。
なのでリムハイトと販売メーカーが同じというだけで、根本的に違うホイールです。
※スポーク数について間違った表記がありましたので訂正いたしました。
結局のところホイール選ぶとして何を選んだらいいかというと、私が思うにリムが軽くて剛性が程よくあるホイールを選んだほうが多くの人にベストマッチすると考えています。
そうなるとアルミリム+スチールスポークとなると、キシリウムエリートというのは一つの答えになります。
アルミスポークのホイールを選ぶと、剛性は格段に上がります。
具体的にはフルクラムのレーシングゼロ、カンパニョーロのシャマル、マヴィックのキシリウムプロなどです。
アルミスポークのホイールだと、剛性が高すぎてツライという人も出てくるかと思います。
なのでスチールスポークの中でいいホイールを、という話なら、キシリウムエリートは一つの答えだろうと書いているわけです。
ついでに言うと、過去の記事でも書きました通り、R9100になりc24は重量が増加しました。
まだ9100系は乗っていないのですが、リム重量が上がって剛性が強化されたとの情報があり、R9100-C24についてはちょっと期待しています。
なお、コメント頂いた方は各社のホイール販売本数のデータを持っていらっしゃるようですが、私はいろんなところで探しても【C24がキシリウムエリートより売れているという現実】を見つけることはできませんでした。
メールでも書きましたが、販売本数の比較データをお持ちならデータを開示していただけると、私にとっても勉強になりますので、よろしくお願いいたします。
ただし、売れているから必ずしもイイモノでもないと考えていますので、これをお読みになった方はその辺も差し引いて考えていただければ幸いです。
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もう一つついでに書きますが、時折コメントやメールをいただき、非常にタメになる話を書いてくださる方もいて、勉強になっています。
ありがとうございます。
その一方で、明らかな間違いをコメントしてきて【お前は間違っている】などと書いてくる方もわずかではありますがいらっしゃいます。
最初はこういうコメントも掲載して、その上で間違っている部分を指摘して多種多様な意見も取り入れたいと考えていましたが、あくまでも初心者から中級車向けに書いているという都合上、間違っているコメントを正しいと勘違いする読者が出て読者に不利益をもたらす可能性があると考えましたので、そういうコメントは非公開のままにさせていただいております。
何卒よろしくお願いいたします。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
はじめまして。楽しく拝見しました。私は残念ながらキシエリを一番はじめに買いホイールを変えるとこんなにかわるのかと感動して追加でR-SISを購入してフロントをキシエリ、リアをR-SISで運用していました。デュラエースのホイールを友人に勧められて9000のC24に買い替えて非常に後悔しました。すぐに振れる柔らかくいリム剛性に雨で使うと灰色の汁が出るブレーキ面の材質の柔らかさでガッカリでした。
カンパ、フルクラムもノーマルリムは同じように材質が柔いので今はシャマルミレを履いています。次に買うホイールはキシエリのエグザリットで決定していますが高いので貯金中です。
コメントありがとうございます。
世の中、特に初心者はホイールを重量だけで選ぶ傾向が強いように感じています。
リム重量ならともかく、ホイールの重量が50g違うだの議論することにあまり意味がないと感じていますが、どうしても重量という【わかりやすい指標】だけしか判断材料がないのも事実です。
私の場合、その昔某ショップで、マヴィックホイールを一日レンタルできるというサービスをしていまして、そこでキシエリとSLSをそれぞれ100キロほど試乗してキシエリにしました。
ホイールレンタルできる店が増えてくれると、ユーザーには有益なんですが、ショップにはメリットが少ないのでやらないでしょうね・・・
はじめまして。やはり9100でリム重量は増えていたのですね。
私は主に自分で組んだ手組ホイールを愛用していまして7850のC24(リア)も持っているので普段感じていることを書かせていただこうかと思います
なお試乗ではありますがボーラウルトラ80、ゾンダ、ユーラスも経験はあります
まず「ハブの重量による速さ」についてはフロントで実測70gの軽量ハブと実測157gの105を比べると平地でも軽量ハブのが速度が出る印象でした。差は大きくはありませんが
同じく実測258gの7900リアハブと138gの軽量ハブを比べても軽量ハブのホイールのが速度は出ました
また、30年近く前の7400ハブ(リアはエンド幅130mm仕様)を前後で使ってみてもやはり7900ハブや軽量ハブで組んだ手組のものよりも速度は出ない印象があります
次に単純に7850のリアホイールとマビックオープンプロ+7900ハブのホイールを比べますと7850の方が明らかに失速します。特に平地で。
ただこれはパナチタンにて使用した時の話で、安物カーボンロードで使用すると7850のが寧ろ速度が出ました
パナチタンにオープロ+7900>カーボンロードに7850>カーボンロードにオープロ+7900>(超えられない壁)>パナチタンに7850といった感じです
最強なのはパナチタンにオープロ+軽量ハブで、この状態だとボーラウルトラ以上に速度が出やすかったりしますがそこは長くなるので割愛します
7850は剛性が低い、というのはあまり感じていません。手組に比べればどれも大体乗り心地が悪化するからかもしれませんが
スポークテンションを自分好みに上げれば結構カバーできるものですし
私は体重も軽いので上記のような感想になるのやもしれません。
今回コメントさせていただいたのは「なぜTIMEのIZON(文中の安物カーボンとは別の所有品ですが)だと30キロ巡航すらままならなかった自分がパナチタンだと40キロ巡航も可能だったのか」のヒントをいただけたことと
「脚質、剛性、重量」以外にも「組み合わせるロードの素材」も影響してるという実体験を書きたかったからでした
長文失礼しました。ありがとうございました。
コメントいただきありがとうございます。
大変興味深い話でした。
確かにフレームとの相性もありますよね。
ただ、そのフレームとの相性も、乗り手によっては全く違う感想になるかもしれません。
だからこそ他人のインプレ記事を読むときは、2,3歩引いてみるようにしているのですが、初心者の方は【最強の組み合わせを教えてくれ】みたいな質問が多く、こちらとしても苦心しています。
初めまして。初めてこのブログを読みましたが細かく書き込んでいて良いですね。
自分は3年間c24WHクリンチャーを使ってますが、本当に剛性が低いと思ってます笑
3年も使い愛着が付いてしまったので売るまでにはしないものの、そのうちレーゼロでも買おうと思ってます。
自分は登りでシッティングの人間だと思ってましたが友人のレーゼロを借りたところ、ダンシングをしても進む進む。シッティングでも進む。そして普段のc24を履いてダンシングしたらやっぱりグニャグニャでしたね。
ずっと前からダンシングしたらグニャると感じていたのですが、フレーム剛性や自分のペダリングがダメなのだと思ってました。
フレームを硬いの買っても体幹やペダリングを練習してもグニャる感覚は消えませんでした。それでやっと最近ホイールを疑ったのですが同じ意見の人がいてびっくりでした。
自分はレースやる人間ですが、隣の芝は青いからかもしれませんが自分には合わないと感じています。
このブログとだいたい同じ感想です。
ちなみにレーゼロと乗り比べて振動吸収は高いです。それも柔らかいからだと思います。そしてレーゼロよりゼロ加速は軽いと感じます。さすがにこれは重量が軽いかなと思います。
c24は振動吸収やゼロ加速が良いのでロングライド向きかなと思います。
あとブログのコメント欄に面倒な内容を書き込む人がいて困っているようですが、気にしすぎず気楽にやって下さいませ。大きなお世話ですけど気になるのもわかりますが気にしすぎてもイライラが溜まるだけですから。
ブログの内容や書き方はとても良いと思います。これからも拝見させてもらうと思いますのでよろしくお願いします。
コメントいただきありがとうございます。
c24は剛性が低いというのは、ほかと比べてという話だと思います。
とりあえずc24を買って使っているという人は多い気がしますが、レーゼロと比べている人が少ないので、ある意味比較したことがない人にとっては【こんなもんだろ】と納得しているような気がします。
私はヒルクライムでも、多くの人にはレーゼロのほうが早い可能性が高いと思っていますが、やはりカタログ値の重量で納得してもらえない人が多い気がします。
古い記事ですが、いまだにC24とレー3使ってんで。
レー3と比べてC24をゆるゆるとは感じません。がレー3は入門用アルミバイクについていて、C24は決戦用(^^;カーボンバイクについているので、比べられないんですがね。
剛性は物理的には重量当たりヤング率で定義できます。これはアルミとステンレスではほぼ同じ。違いはアルミが降伏点がない、同じ剛性を得るためには3倍の質量が必要の2点。前者は経年変化が心配ですし、後者は空気抵抗に効きます。でレー0は選ばずレー3を選びました。
C24はワイドフランジハブ、オフセットリムと、スポーク本数が少ない以外に剛性が低い理由は見つかりません。あるいはスポークのCX-Rayが悪いのかも。これは靭性が高く破断強度が極めて高いため、細くできる。結果、空気抵抗は小さいが剛性も小さくなっているのかもしれません。靭性が高いのだから、スポークの張力を上げればどうでしょう。(リムはハイブリッドですからアルミ単独より強いはず)
貧脚の俺にとって、実際にはC24で十分ですがねぇ。30㎞からの加速がいいですねえ。知らんうちに自然に40㎞は出るし、50㎞もらくらく。でも、みんながあんまり悪口を言うので浮気しようか迷っています。特にディープリムを使ってみたいってのはあります。といって高価なのは買えないし。
今、中華カーボンCSCのチューブラー38ハイトを迷ってます。これは東レT800と一流の素材、軽いのにスポーク本数が多く、スポークはCN Mac Aero494(CX-Rayの2倍近い質量、過剛性と評判が悪い)少なくともリムとスポークの剛性はばっちりです。
コメントありがとうございます。
剛性として必要な量は人それぞれ違いますから、全員同じ意見になるわけではないと思います。
ウソ書いてました(重要なんで)
>同じ剛性を得るためには3倍の質量が必要の2点。
アルミとステンはヤング率と比重が夫々3倍ほど違いますから、同じ剛性を得るためにはアルミでは3倍断面積を増やさなければなりません。レー0のスポークはC24で使っているほっそいCX-Rayに比べると断面積3倍以上に太いので、剛性は極めて高いのでしょう。が、スポークが太くなると空気抵抗には厳しく効いてきます。
あと、アルミには降伏点がないので、比較的小さな力を受けても変形が残りやすいかもというのもあります。
あともう一つ。
剛性問題とは、足の駆動力は左右交互にしかも不均等に発生する上に、ホイールにかかる力が構造の中心からずれているために、踏むたびに車体が変形して踏力の一部が熱になって消費されてしまうという問題です。
さて、自転車全体をみて、最も剛性が不足しているのはフレームやホイールではなくタイヤ。走行においてタイヤは盛大に変形しているわけで、力の多くを熱に変えているはずです。いくら剛性が高いフレームとホイールを使っても、タイヤがくにゃくにゃでは意味がありません。
その意味で、グリップ力が許す限り、タイヤの空気圧は高いほうが好ましいと考えています。剛性を叫びながらタイヤの空気圧を下げるのをよしとする、最近の風潮には違和感を持っています。剛性を高めるためにホイールにん10万も投入しながら、走り心地など論じている場合ではありません。
色々調べました。
★直前の意見の足の駆動力のホイールにかかる力のずれ(ギヤが真ん中にないから)については、ホイールではなくフレーム剛性の問題でしょう。
物性を調べれば調べるほど、ホイールの剛性は、達成できるパフォーマンスに影響が少ない、0.1秒で勝負する場合は別として、素人的には乗り味と見た目だけの問題ということになります。
1 スポークの張力はホイール剛性と関係ない
(スポークに張力がどれくらい加わっていようと)変形0で均衡している正位置への金属の復元力は、変形を受けた量に比例するから
2 自転車の車輪システムの剛性という点で最も弱い部分は、タイヤである。スチフネスはホイールの1/10程度。従って、ホイール剛性と比べればタイヤの空気圧のほうが車輪システムの剛性への影響ははるかに強い。
比べればホイール剛性由来でロスされる駆動力は微々たるものである。
3 自転車の駆動力がロスされる原因の最も大きいものが空気抵抗。時速40㎞で95%近い。
ディープリムの場合は、空気抵抗が減少するが、5㎝リムを使って500Wで削減量は5Wほど。すね毛をそるだけで20W、DHバーなら75Wを削減できる。
風洞実験結果によれば、C24の空気抵抗は一部のエアロホイルを除き一般的なホイールの中ではもっともよい。レーシング5は最も悪い方に属する。外形からレー3やレー0はおそらくもっと悪いだろう。(この実験では、各ホイルの空気抵抗の係数は17-33までに属している。17-21まではごく少数のエアロホイル。22-28までにほとんどのホイルが含まれる。22がC24で、27がレー5だった。)
エアロ性能で気になるのはエアバルブ。バルブはスポーク20本分の前面投影面積を持ち、自転車の倍速で回っているのだからかなりの空気抵抗があると思われる。ざっとした計算で空気抵抗はスポーク4-5本分程度。オレは整流のためにエアロパーツを作って付加している。
以上、自転車の場合は、構造によって乗り味が変わるとかあるかもしれませんが、それによりエネルギーがロスする量はごくわずか。肝心なのは自分エンジンといえるでしょう。おそらくママチャリにのったフルームにだって、オレは簡単にぶっちぎられると考えています。