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クランクブラザーズのエッグビーター、使い方間違っている人が結構いる件。

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当サイトでは度々、SPD系でペダルを選ぶならクランクブラザーズもあるよ!と書いてます。
SPDと濁しましたが、SPDってシマノペダリングダイナミクス?とかそんな感じの略語なので、本来はシマノ製品のみを指す用語です。
どうでもいいですが、LOOKのSPD-SLとか、用語としては完全に間違いです。

 

で、クランクブラザーズにはエッグビーターとキャンディというペダルがありまして、どちらも4面キャッチという特徴があります。
ある意味では千手観音的なペダルです。(←意味不明)
下を見ないでも足を載せれば嵌るので、ある意味では初心者向きなんですが、ロードバイクに使う上で、どうも使い方を間違っている人が多いように感じます。

エッグビーターにまつわる噂

よく、エッグビーターのレビューで、このようなことが書かれてます。

 

・4面キャッチなのでラクチン
・フロート角度が大きい
・ダンシングすると外れそう
・点で踏んでいる感じ

 

これらについてですが、評価しますとこうなります。

4面キャッチなのでラクチン
フロート角度が大きい 〇~△
ダンシングすると外れそう
点で踏んでいる感じ 〇~△

では見ていきましょう。

クランクブラザーズのフロート角度

まずは他社ペダルとの比較です。

メーカー 種別 クリート フロート角度 リリース角度
シマノ SPD-SL 17°
1°(片側) 17°
黄色 3°(片側) 17°
SPD シングルリリース 13°
クリッカー 8.5°
LOOK 三つ穴 ブラック 13.25°
グレー 4.5°(片側2.25°) 13.25°
レッド 9°(片側4.5°) 13.25°
TIME 三つ穴 ノーマル ※17°(片側) 17°
FIXED
二つ穴 ATAC ※13~17°(片側) 13~17°(片側)
ATAC EASY ※10°(片側) 10°(片側)
クランクブラザーズ 二つ穴 プレミアムクリート 6°(片側3°) 15°/20°
ゼロクリート 15°/20°
イージークリート 6°(片側3°) 10°
イージーゼロ 10°
スピードプレイ 三つ穴(四つ穴) ゼロ 0~15°(調整可) 微調整可能
ウルトラライトアクション 任意の位置で調整可 7.5°(調整不可)

※タイムは外れる直前まで動かそうと思えば動くので、フロート角度の限界値を記載。
※メーカーにより、フロート角度は左右の合計値の場合と片側表記の場合あり。リリース角度は全て片側。
※クリッカーはクリート自体はマルチクリートですが、ペダルのほうのシステムもあってリリース角度が浅いです。

クランクブラザーズって、フロート角度は片側3°なんで、特別広いわけでもないんですね。
まあまあ動くほう、というところでしょうか。

 

これを踏まえた上で、そもそも間違った使い方をしている方が結構多いのもクランクブラザーズの特徴化もと思ってまして。

クランクブラザーズの調整法

私はクランクブラザーズを使ったことがないんですが、知人が前に使ってまして、結構調整が面倒なんだなと思ってみてました。
調整が面倒というと語弊があるかもしれません。
むしろ、よく出来ているといったほうがいいのかも。

 

こちらはエッグビーター3.

特徴的な形してますよね。
スニーカーでは踏めないだろうということはなんとなく想像できます。

 

で、図にしてみます。


ペダルの先端(反クランク側)が、出っ張ってますよね。
ここが踏み面です。

 

シューズと合わせるとこうなります。

ところが、使い古してソールが磨り減っているとか、新品シューズでもモノによってはペダルの棒のところと、シューズが接地せず、

ガタガタになります。

なのでシューズとペダルを調整するときはこの棒とシューズの間に隙間があってはいけないわけです。
それなりに使い古したシューズだと、SPDシューズならソールが磨り減っている可能性があるので、ここに隙間が出来る可能性があるわけです。

 

ここに隙間があれば、ガタガタ左右に揺れますよね。
接しているのがクリートとペダルの接合部だけになってしまうので。
ガタガタしていると、フロート角度が大きいような錯覚を受けます。

 

で、どうするのかというと、これを使います。

トレッド コンタクトスリーブというオプションパーツです。
これをどう使うかというと、ペダルの棒に赤い輪っかが二つありますよね。

クリートが引っかかるところの横です。
この赤い輪っかを外して、オプションのトレッドコンタクトスリーブで厚みを変えて、シューズとペダルの隙間を無くします。

 

こういうこと。

ただしこれ、エッグビーターの2・3・11にしか対応してません

 

ちなみにキャンディ用もありますが、

キャンディの2と3にしか対応しません

 

で、この隙間を埋めずに使えばどうなるかというと、

 

・ガタガタするので、フロート角度が大きいように誤解する
・ガタガタ不安定なので、ダンシングすると外れそう
・ガタガタ不安定なので、点で踏んでいる感が強くなる

 

ということになります。

このハゲ!違うだろ!違うだろ!違うだろ!

最初に書いたこれですが、

4面キャッチなのでラクチン
フロート角度が大きい 〇~△
ダンシングすると外れそう
点で踏んでいる感じ 〇~△

〇~△にしたのは、例えばですがロード三つ穴ペダル(SPD-SLやTIME XPRESSOなど)からクランクブラザーズに変えれば、そりゃ点で踏んでいる感じになります。
SPD-SLからSPDに変えるのと同じ。

 

ただし、シューズとペダルがきちんと接地するように調整しないで使えば、そりゃガタガタしているのでフロート角度が大きく感じたり、ダンシングすりゃ不安定だし。

 

ただそれだけです。
というよりも、クランクブラザーズって元々はMTBとかシクロクロスなどのオフロード用なんで、ダンシングで外れそうなほど不安定なわけが無くて、使い方が悪いだけ。
トレッドコンタクトスリーブの使い方、普通にペダル買うと説明書に書いてあるんですが・・・
https://www.riteway-jp.com/pa_img/crankbrothers/torisetsu/eggbeater_11_3_2_1.pdf

 

ちなみにですが、地味に怖いことが書いてあって、

警告:ロードシューズにはクランクブラザーズのロード用クリートを使用する必要があります。2ホールのマウンテンバイク用のクリートをロードシューズに使用することは危険であり、怪我または死亡の原因になることがあります。

斜め上方向に読むと、ちゃんと使えない奴は死ね!という意味ですかね(←違う)。

 

ロード用クリートというのは、これのことだとおもいます。
【3ホールクリートキットロードクワトロ】という、極めて覚えづらい名前です。
というより、もうこういうの、【アダプター】とか極めて簡単な名前に変更していただきたいと強く願ってます。

左右の盛り上がり具合が、恐らくはペダルシャフトとシューズの適合性を高めているのかなと・・・
重量は86gとなってますが、これを使うなら素直にSPD用のシューズを買ったほうがいいような。
ペダルシャフト部(踏み面)とシューズが適合してないと、クランクブラザーズを使う意味がありません。
というより、大変危険だと思うのですが・・・

シューズとの適合性を高めることができるという点で、ある意味では優れているとも言えますし、面倒とも言えます。

 

あと、当たり前の話ですが、ペダルを変えた場合に、サドル高が変わる可能性があります。
ペダルごとにスタックハイトが違うので。
意外とペダルって奥が深いというか、ペダル取り換えておしまいではない可能性もあるということです。

 




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