10万のロードバイクと30万のロードバイク、いったい何が違うのか?

初心者さんが初めてロードバイクを買おうと思ったときに、車種によってあまりにも価格差があるので、いったい何が違うんだ??と思う人もいるかと思います。
ロードバイクとしては安い部類の10万円くらいのものもあれば、150万なんてものもあったりする。

初めてロードバイクを買う人にとっては、自転車に10万円掛けるという時点で高いなぁと感じる人もいるかもしれません。
10万のロードバイクと、30万のロードバイク、いったい何が違うんだ?というところを比較しながら見ていきたいと思います。

10万と30万のロードバイクの差

まず、一般論で書きます。
だいたいのケースでは、このようなことが当てはまります。

10万のロードバイク30万のロードバイク
フレーム素材アルミカーボン
コンポーネントクラリス(リア8速)105(リア11速)
その他のパーツかなり貧弱まあまあ貧弱

凄く大雑把にまとめると、こんなイメージです。
一番大きいのは、フレーム素材の差と、コンポの差です。

フレーム素材の差

フレーム素材には、クロモリ、チタン、アルミ、カーボンなどがありますが、主流はアルミとカーボンです。
こちらはビアンキのインプルソ(アルミフレーム)。

こちらはLOOKの765(カーボンフレーム)。

遠目から見れば、外見での差はそれほど大きいわけでもありません。
大きく違うのは重量。

だいたいのイメージですが、

10万のアルミロード30万のカーボンロード
フレーム重量1400~1800g程度1000~1200g程度
フォーク重量(フルカーボン)350~380g程度350~380g程度
フォーク重量(アルミコラム)500~550g程度あんまりない

これはあくまでもリムブレーキ車の場合です。
ディスクブレーキ車の場合は、もうちょっと重くなります。

一番大きいのはフレームの重量で、アルミのほうが重い。
あと、フォークについては、アルミフレームであってもほとんどがカーボンフォークですが、フルカーボンフォークとアルミコラムのフォークでは、200g程度は差が出たりします。
コラムと言うのは、この部分。

ここの中の部分(フォークの延長)がカーボン製かアルミ製かによって、重量差は結構出ます。
ここについては、メーカーサイトを見ると書いてありますが、自転車業界でアルミのことを【ALLOY】と表記することが多いです。
ALLOYというのは合金という意味ですが、アルミ合金を意味します。

具体例。

コルナゴのA2-r(アルミフレーム)

105完成車ティアグラ完成車
フォークC-RS CARBONCOLNAGO MOVE CARBON(Alloy column)

この例で言うと、105完成車はカーボンフォーク、ティアグラ完成車はカーボンフォークだけどアルミコラムという意味になります。
コラムの違いは乗り味として特に変わるものでもないので、単に軽いか重いかの違いだと思えばいいです。


コンポの差

コンポというのは、変速関係とブレーキの総称です。
これはコンポの中でクランクと呼ばれる部品。

これもコンポの中で、ブレーキと呼ばれる部品。

こちらもコンポの部品で、スプロケットと呼ばれる部品。

こういうもののグレードにより、値段が違います。

リア変速段数アルミ完成車の価格帯カーボン完成車の価格帯
クラリス10万以下
ソラ10~13万程度
ティアグラ1013~15万程度20万程度
1051116万~20万程度30万程度
アルテグラ1140万以上
デュラエース1160万以上

だいたいの価格帯も含めてまとめました。
必ずこの範囲に当てはまるわけでもないのは、アルミフレームの中にもトップグレードのアルミもあれば、エントリーグレードのアルミもあるからです。
カーボンも同様。

ただし、近年はアルミフレームにアルテグラ以上のコンポを積んでいるとか、カーボンフレームでソラ以下のコンポというロードバイクは、ほぼないです。

コンポのグレードが上がると、変速段数が増えて、変速がよりスムーズになり、ブレーキがよく効く。
だいたいのイメージはこんな感じです。

ちなみにですが、同じ変速段数同士のコンポの部品なら、だいたいは互換性があります。
逆に、コンポがクラリスで、クランクだけデュラエースとかは互換性が無いので出来ません。

ブレーキとBB(ボトムブラケット)については、どのグレードでも互換性があります

なのでクラリスの人が、ブレーキだけ105とかは問題ありません。

その他のパーツ

フレームやコンポ以外のパーツ、例えばサドルとか、ホイールとか、タイヤとか、ハンドルとか・・・

このあたりは正直なところ、10万円のロードバイクではかなり安物が付いてきますが、30万のロードバイクでも、まあまあ安物しか付いてきません。
ここに関して言うと、正直なところ10万と30万ノロードバイクでは、そこまで大きな差ではないことが多いです。

実例

例えばですが、ビアンキのロードバイクで見てみます。
10万円がヴィアニローネ、30万がオルトレXR3で比較して見ます。

ヴィアニローネオルトレXR3
価格(税別)12万33万5千
フレームアルミカーボン
フォークカーボンカーボン
コンポソラ(9速)105(11速)
ホイールビアンキオリジナル(推定2000g超え)Fulcrum Racing 618(1940g)
タイヤVittoria ZaffiroVittoria Rubino IV
シートポストアルミカーボン
サドルSelle Royal SR 2075HRNFi’zi:k Antares R7

厳密に言うと、10万と30万のロードでは、サドル、ホイール、タイヤなど細かいパーツについて、30万のロードバイクのほうがちょっとだけ上です。
ホイールも、ビアンキオリジナル(推定2000gオーバー)がフルクラムというホイールブランドのものになり、タイヤもワンランク上。
サドルなんかもワンランク上なんですが、30万のロードバイクであっても、凄くいいホイールがついてくるわけでもありません。
フルクラムのレーシング618は前後で1940gありますが、これくらいの重量だと一般的には【鉄下駄】扱い。
なので、10万のロードについてくるホイールは鉄下駄そのもの、30万のロードバイクについてくるホイールは【鉄下駄の中では軽いほう】くらいでしかありません。

こう見ていくと、ほとんどの差はフレームとコンポが占めていることがわかります。
ホイールは、定番のゾンダでも1596gですし、カーボンホイールにすれば1500g以下です。

ということで、大きな違いはフレームとコンポの差だと思えばいいです。

フレームとコンポの差

10万と30万のロードの大きな違いは、フレーム素材とコンポのグレードの差。
つまりものすごく大雑把に言うと、

30万のロードは、10万のロードよりも軽くて変速段数が多く、変速もスムーズで、ブレーキもよく効く

こんなイメージです。
一般的には、カーボンフレームのほうが、微振動は打ち消す効果が強いことが多いかなと・・・

フレームの重量以外の具体的な性能(剛性、振動吸収性、空力などなど)については、カーボンだから必ずこうとか、アルミだから必ずこうだとかいえるほど単純でもないので、ここは相性に近いかもしれません。
よく、【アルミフレームは剛性が高い】などと言われたりしますが、最近のエントリーグレードのアルミフレームって、そんなに剛性が高いとは感じませんし。
振動吸収性についても、カーボンのほうが微振動を消す効果が高いように感じますが、カーボンフレームだから振動吸収性がいいとも限りませんし。

で、ロードバイクを買った後、自分でパーツ交換などをして、どんどんグレードアップしていく人が多いです。
もっといいタイヤにしよう、もっといいホイールにしよう、サドルが合わないから変えよう、などなど。
フレーム交換も出来なくはないですが、パーツを全て移し変えるので、ショップに頼むと3万とかします。
(規格の問題から移植できないパーツもアリ)

最初からそこそこいいものを買っておこうという人もいれば、最初は10万くらいから入ろうという人もいますし、そのあたりは価値観の問題。

10万のロードと30万のロード、どれくらい速度が違うの?というところが気になるポイントだと思います。
メーター読みで、ほぼ同じです。
体感的には30万のロードバイクのほうがスピードが出しやすい環境は整っていると思いますが、間違っても5キロ速いとかそういうのは一切ありません。

【スピードが出しやすい環境】というのは、30万ノロードバイクのほうが軽い分瞬発力があるとか、ギアが多い分、適切なギアを選びやすいとか。
例えば11-32Tというスプロケがあった場合、8速と11速ではこれだけ違います。

1234567891011
8s1113151821242832
2233344
11s1112131416182022252832
1112222334

隣のギアとの比較で【1T差】ならちょっとした速度変化とかをつけやすいけど、【3T差】とかだと、変速したときに、

いろんな人
いろんな人
この真ん中にもう一枚あるといいんだけどなぁ・・・

こんな感じで、変速で重くなりすぎるとか軽くなり過ぎるとかが出るのが8s。
そういう面では、ギア数が多いのは便利だし速くなれる可能性はあります。

ただし、8sだと激的に困るのか?ときかれるとそういうわけでもないんで、単に【多い方が選択肢が広がる】という程度に捉えたほうがいいかもしれません。

最初は安い10万円くらいから入ろうと思う人もいれば、最初からそこそこのものを買おうと思う人もいます。
どれくらい違うのかについては、実際に試乗したほうがわかりやすいので、機械があったら試乗して比較してみるのが一番正確です。