先日、フロントとリアのギアが軽い・重いについて説明してくれという話で記事を書きましたが、
テコの原理のほうが説明は早いかもしれません。
前回の記事では、チェーンの運動量というか、チェーンの移動量で説明しましたが、テコの原理を用いても説明は可能です。
フロントギアの重い・軽い
テコの原理って、基本的な計算式はこうです。
【支点から作用点までの距離】×【作用点の力】=【支点から力点までの距離】×【力点の力】
フロントのチェーンリングとクランクの関係で言うと、こうですよね。
ペダルを同じ力の強さで踏んだ場合、F1とF2、どっちが大きな力を発生するのかという話。
力点がペダル、支点がクランク付け根、作用点がチェーンリング上ですね。
この場合、テコの原理としては第2種テコです。
支点から作用点までの距離が短いほうが大きな力を発生します。
見方を変えると、支点からの距離が遠いアウターチェーンリングを動かすには、より大きな力が必要ということです。
リアの重い・軽い
こちらはホイールの回転力(P)が同じ場合に、力点に求められる力がどうなのか?ということです。
これは第三種テコですね。
同じ回転力を生むには、F1とF2ではF2のほうが小さくなる、つまり軽いという話です。
そんなに深く考えなくても
前の記事は、リアは小さいスプロケットのほうが重いのに、フロントは大きいチェーンリングのほうが重い理由がわからないとの話でしたが、個人的にはチェーンの移動量のほうが説明しやすいのでそうしてました。
テコの原理でも説明は出来ます。
ちょっと前にも書いたのですが、ギアの選択という面では、ロードバイクではフロントとリアのチェーンラインも関係します。
フロントとリアで、チェーンが真っ直ぐになるところが最も損失が少ない。
最もチェーンラインが斜めになるのは、インナー×トップ。
まあ、ここは使いませんので関係ないです。
インナー×トップに入れる前に、どこかでフロントをアウターにしておけよ!という話なので。
シマノDi2だと、そもそもインナー×トップには変速できません。
アウター×ローもチェーンラインは斜めになりますが、使ってしまう人は多いかと。
フロントトリプルのクロスバイクとかだと、さすがにアウター×ローだとよろしくないですが、ダブルならまあそこまで悪ともいえません。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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