FUJIのJARIシリーズというと、アルミフレームのグラベルロードとして有名な存在なんですが(JARI CARBONもありますが)、アルミのJARIがモデルチェンジしました。
フレームが一新されたグラベルロードの持ち味とは?
2021 FUJI JARI
フレームが一新されたFUJIのJARIシリーズ。
主な注目ポイントですが、まずはこちらが2020年モデルのJARI1.3。
続きまして、2021年モデルのJARI1.3。
さて、何が違うでしょうか?
主な変更ポイントですが、まず、ドロップシートステイ採用になりました。
つまり、2020年までのJARIはこうなっていたのが、
2021年モデルのJARIでは、シートステイとシートチューブの交点が下がったわけです。
これの効果は、シートチューブがしなりやすいようにすることでの乗り心地の向上がまず1つ。
悪路を走るグラベルロードでは、このタイプがものすごく増えていますね。
あと、リア三角がコンパクトになるので、
駆動剛性を上げるという目的もあります。
乗り心地を向上させながら、駆動力も上げてみようというのがこのドロップシートステイの特徴ですね。
FUJIの場合、数字が小さいモデルが上位モデルになっています。
ドロップシートステイはどのグレードのJARIでも共通ですが、アルミグラベル最上位のJARI1.3のみの特徴。
右チェーンステイが、BBから一度下がって上がっている形状で、左右非対称設計。
この下がったチェーンステイの意味は、太いタイヤを履けるようにすること、大きなチェーンリングでも干渉しにくくするという二つの効果があるわけで。
1.3だけが下がっている形状なのは、JARIシリーズの中で最上位だから特別仕様・・・なのかもしれませんが、単にJARI1.3だけがフロントシングル仕様(スラム)だからという事情もあるのかもしれません。
グラベルで大きなチェーンリングといっても、なんじゃそりゃとなっちゃうので。
フロントシングルでそこそこの大きさのチェーンリングを使っても干渉しないように、というのが恐らく正解。
といっても、さらに上位にいるJARI CARBONだと、この右だけ下がったチェーンステイではないんですけどね。
もう1つの特徴ですが、バイクを担いで通らないといけないような悪路も想定して、担いだときに肩に当たる部分に2mm厚のシリコンパットを装備。
違う分野だとパット入れて盛っているのは詐欺じゃないか!と言われても不思議ではありませんが、もちろんグラベルロードの世界ではむしろ歓迎すべきポイント。
【分かっている仕様】と言ってもいいのかもしれません。
BBはあえてJISにすることで、メンテナンス性重視。
ただしスペック表を見る限り、BB386フレームにアダプタを入れてJIS化しているとか、そういう感じのようです(グレードにより若干の差がある模様)。
ボトルケージも5つ装着可能という、グラベルロードの王道です。
JARI1.3、JARI1.5、JARI1.7
簡単にスペックを比較します。
JARI1.3 | JARI1.5 | JARI1.7 | |
フレーム | A6-SL アルミ | ||
フォーク | フルカーボン | ||
STI | スラムAPEX(1×) | ティアグラ油圧 | ソラ |
クランク | ? | VELO46-30T | FSA46-30T |
FD/RD | スラムAPEX | ティアグラ | ソラ/アリビオ |
スプロケ | スラム11-42T | ? | ソラ9速 |
ブレーキ | スラムAPEX油圧 | ティアグラ油圧 | テクトロ機械式 |
タイヤ | Panaracer Gravelking SK, 700 x 43c | ? | ? |
重量 | 10.3キロ | 10.4キロ | 11.9万 |
値段(税別) | 22万 | 17万 | 11.5万 |
今年のFUJIのサイトはちょっと雑・・・といいますか。
例えばJARI1.3のクランクが、シマノの50-34Tと表記されている割には、どうみてもスラムAPEXのフロントシングルだとか。
JARI1.5はコンポがティアグラなのに、スプロケがスラム11-42Tとなっているとか(どう考えてもキャパオーバー)。
もしかしてティアグラのロングケージRD、42Tまで動かそうという新しい試み・・・とは考えにくいw
1.7のスプロケも、歯数の表示が無いw
1.5と1.7のタイヤも不明なんですが。
いやいや、これからですよね。
間違ってもタイヤが付いてこないということはないので、ご安心を。
でも、タイヤが付属しない完成車があっても、ある意味では面白いですよね。
だって自分で好きなタイヤを選べるわけですよ?
まさかリムで走って帰るわけにはいきませんが、2022年モデルあたりからは、タイヤが付属しない完成車で、タイヤは自分で選ぶスタイルでも面白い。
まあ、ショップはタイヤの在庫を増やさないといけないし、大変なだけでしょうけど。
フレームは全てA6-SLランクなので、細かい違いは先ほども書いたように、1.3だけは右チェーンステイが下がる以外は同等品。
6061アルミという、オーソドックスなアルミ素材と、リアエンド付近には6066アルミを使用した一品。
FUJIってこういうの、好きですよね。
とりあえず、詳細スペックが不明なところもあるわけですが。
一番の変更ポイントは、やはりドロップシートステイ採用のフレームに変更したことでしょうね。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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