前から気になっていた商品がありまして、シューズとクリートの間に挟むシム。
これ、見て分かるように楔形になってます。
何をしたい商品かと言うとクリート踏み面の角度を変えることで、ペダリングパワーを改善しようというもの。
より具体的に言うと、下死点での下に向かうペダリングのトルクを、ベクトルを変えて後ろ方向に動かす力に変えようとしているわけ。
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ZEN SLIPクリート
前から気になっていたコレなんですが、見て分かるように厚みが結構ある。
これをシューズに付けると、その分サドル高を上げないといけない。
そうするとハンドル落差など全部変わって面倒だな・・・と思って却下してました。
これだけ厚みがあるシムだと、ペダルのスタックハイト(シューズとペダルの距離)も長くなるし、どうなんかな・・・と思ってまして。
面白い試みだとは思いますが。
で、シムではなくて、角度が付いたクリートを販売することになったようです。
ZEN SLIPクリート。
今のところ、LOOK用しかない模様。
まあ、これでもサドル高は上げないといけないようで、メーカー指定では7mmサドル高を上げるように書いてあるようです。

ケイデンスで約5~7rpmの向上、上りでのペダリングパワー約4%超の向上が見込めるとしているとのこと。
個人的にはこういう商品って凄く興味がありまして、なかなか面白そう。
ポジションが大幅に変わりうるので、そこについては面倒だと感じてしまっていたのですが。
LOOKのペダルってそもそも他社よりもスタックが高いはずなんで(ペダルにもよりますが)、もしかしたらペダリングでのダイレクト感は薄れるのかもしれませんが、LOOKユーザーは一度使ってみると面白いかもしれません。
LOOK以外の方は
今のところ、このZEN SLIPクリートはLOOK用しかないみたいなんで、シマノやタイムなどの人が同じプレイをしたいなら、シムを使うというわけ。
このように角度を大きく変える商品の場合なんですが、合う人と合わない人はハッキリ分かれると思います。
結構角度が付いているシムのようですし。
楕円チェーンリングとかもそうなんですが、合う人と合わない人はハッキリする。
ヒルクライム好きの人は、一度試してみても面白いかもしれませんね。
クリートのほうは定価5180円。
シムは定価4980円。
LOOK純正のクリートだとグリップクリートが税別2500円、KEOクリートが税別1900円なので、純正クリートから見えるとかなり高い値段になってしまいます。
クリートは磨り減って消耗することを考えると、シム+純正クリートのほうが経済的なのかもしれません。
個人的な感想としてですが、いきなりここまで角度が付くとちょっと怖いので、角度も何段階かから選べるみたいなのがあるとより面白そうな気がします。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
母趾根元でペダル軸を踏むように、クリート位置を合わせるのが基本だと思いますが、
実際もっとも踏み込みの強い時の脚の角度は下に向いています。
水平に踏み込む人はそうそう居ないと思います。
メダル軸と母趾根元にはペダルとクリートとシューズの厚みがプラスされますから。
水平位置で母子根元を決めてクリート位置を決めると踏み込んだ時ペダル軸中心を踏めません。
それでこのアイテムがあるのですが、ちょっと良く考えてみて下さい。
「クリート位置前にずらせば良いだけでは?」
私は実際そうしています、TIMEとSPD使ってますが両方とも踏み込む角度で、ペダル軸中心を母趾根元で踏める位置まで前進させています。
シッティングで踏み込む様な時凄い楽に感じます。
コメントありがとうございます。
このパーツ、ペダリングが下手な人が使うとアンクリングする癖が付くだけなんじゃないかと思ってみてました。
クリート位置を前にする件もそうなんですが、使いこなせる人とそうでない人がハッキリしそうな気がするのですが、そもそも母指球理論も何か根拠があるのか?という話になりそうな・・・