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フルカーボンロード必須の工具、トルクレンチを買ってみた。どんなトルクレンチを選ぶべきか?

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今までカーボンパーツを使っていたものの、アルミコラムのカーボンフォークだったため、トルクレンチを持っていませんでした。
LOOK765に乗り換えてフルカーボンフォークになったため、念のためトルクレンチを購入してみました。



トルクレンチの種類

ロードバイクの各部は、例えば【4N・M】などのように、締め付けトルクが指定されています。
これは締め付けすぎによるパーツの破損を防ぐとか、逆に締め付け不足による不具合を避けるという意味合いがあるのですが、カーボンは素材の特性上、一定の方向からの圧には強いものの、予期せぬ方向からの圧力には弱いものです。
カーボンを締め付けるという行為については【弱い方向への圧】になるため、指定トルクで締めつけるというのが鉄則です。

 

締め付けが弱いとガタの原因になり、パーツの寿命を縮めます。
締めすぎても良くないし、緩すぎてもダメ。
個人的には締まりが悪いのは好きではありません。

 

さてこういう締め付け具合を管理できるのがトルクレンチですが、アマゾンなどで探すとたくさんのトルクレンチがありますし、値段もバラバラです。

デジタル式


これは設定トルクに近づくと警報音が鳴り、設定トルクまで達するとLEDランプが点灯しブザーが鳴るという優れもの。
ロードバイクに使うトルクレンチの中で、最も高級品と考えていいでしょう。
締め付けの最終トルクをデジタル表示してくれます。

 

他のものに比べたらお値段も高いのが特徴です。

プリセット型


このタイプはあらかじめアナログで設定したトルクに達すると、カチッとかコクッとか本体が動く(音が鳴る)形で、規定トルクまで達したことを教えてくれるものです。
このカチッとかコクッという感覚を見逃すと、そのまま締め付けすぎてしまう可能性があります。
特に小さいトルクに設定した場合は見逃す可能性もあるため注意が必要です。

簡易型トルクレンチ


このタイプは一番安いというメリットがあります。
締め付けていくと本体が捻じれるような動きをするのですが、目で見ながらトルクを管理するものです。

 

形状の問題から、一部パーツでは使いづらいこともあります。
あと計測できるトルクの幅が、ほかのものよりも小さいです。

買ったのはこれ

今回買ったトルクレンチはこちら。

バイクハンドのコンパクトトルクレンチです。

 

これにした理由ですが、簡易型は使いづらそうな形状に見えたことと、値段的に精度が怪しいかなと警戒したのが最大の理由です。

 

かといってデジタル式は高いので、中途半端ではありますがこれにしました。

 

表の箱のデザインが、なんか昭和を感じさせる気がします。
段ボールっぽい箱から取り出すと、プラスチック製の箱に入っています。

中を開けるとこんな感じ。

どこかのレビューに書いてありましたが、防錆効果のオイル?グリス?が塗ってあるようで、それなりにヌルヌルします。

 

実際の使用法ですが、まずは使いたいレンチを先っぽに装着。

 

先っぽに装着するのは、夜も昼も同じですね。

レンチ装着の裏側にボタンがあり、ボタンを押してレンチを装着し、外すときもボタンを押してレンチを引き出します。

締め付けトルクを設定します。

黒いグリップ部分を回すと、赤い線が動きます。
設定したいトルクまで赤い部分を持っていく感じです。

 

で、このタイプで要注意なのは、逆回しはしないことです。
逆回しとかしていると、トルクレンチが狂ってしまい、トルクレンチとしての意味をなさなくなります。

 

最初なので、ゆっくりと締め付けてみます。
シートポストに使いましたが、思ったよりも締め付けが強いです。
4N・m設定だったのですが、私は今までもっと軽いトルクで済ませていたことが判明。

 

設定トルクに達すると、レンチが【カクン】となります。
これで完了です。

 

あと、説明書が限りなくやる気ないです。

 

とりあえず、使用後は2N・mに戻しておいた方が狂いにくいそうなので、そうしておきます。

トルクレンチを過信しないことも大切

説明書によるとこのトルクレンチは誤差±4%と書いてありました。
またトルクレンチは使っているうちに狂ってきます。
そのため、トルクレンチで設定したトルクまで締めていったのに、カーボンが割れたという人の話も聞いたことがあります。
この場合はトルクレンチが狂っていたとかそんなオチでしょう。

 

重要なこととしては、トルクレンチだけを妄信せずに手でもトルクの管理ができるようになることです。
例えば4N・mでトルクレンチで締めたら、一度普通のアーレンキーでわずかに緩めてみて、もう一度緩めた分だけ締めて感覚を覚えるということ。

 

手ルク一本では不安ですし、トルクレンチ一本でも不十分です。
大切なのは、どちらでも問題ないようにできることです。

 

なんで今回、トルクレンチを買ったかというと、正直言えばビアンキのリコール問題と合わせて若干ビビっていたからです。
走行中にコラムが割れたら、死ねそうですし。

ちなみにですが、ビアンキのリコール問題では、【コラムとステムの間にカーボン用グリスを使うな】という指定があります。
私のLOOKでも、そのような記述がありました。

 

カーボン用グリスの目的は、摩擦力を高めて固定力を高めるものですが、固定力が上がりすぎてもコラム破損につながる可能性があるのかもしれません。




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