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車間距離保持義務違反の可能性。

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なかなか不思議なニュースがありました。

事故があったのは富山市下新北町の市道で、午前0時20分頃、ロードバイクに乗っていた男性が、前を走行していた自転車に追突しました。
男性の身元は分かっていませんが、頭を強く打つなどして病院に運ばれ、意識不明の重体となっています。
現場は、街灯の少ない片側一車線の道路で、発生当時は辺りが暗く、見通しが悪かったということです。
警察によりますと、前を走行していた富山市の30代の男性は、左折しようと速度を緩めた際に追突されたと話しているということです。

 

Yahoo!ニュース
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こちらではもうちょっと詳しく書いてありますが、そもそも氏名や職業を公表する必要があるのかは謎です。

 

エラー - NHK

普通に読めば、車間距離保持義務違反の可能性

この手の事故って、基本的には道交法26条の車間距離保持義務違反に問われることになります。

(車間距離の保持)
第二十六条 車両等は、同一の進路を進行している他の車両等の直後を進行するときは、その直前の車両等が急に停止したときにおいてもこれに追突するのを避けることができるため必要な距離を、これから保たなければならない。

26条の規定って、先行車が突如速度ゼロになったことを想定して、追突を避けるために必要な車間を空けろという規定です。
言わば、先行車が突如不動の壁になったような状態とでもいいましょうか。

 

24条には急ブレーキ禁止の規定もありますが、このケースではそもそも車間距離を適切に取っていれば衝突することはなかったでしょうから、普通に後続車の違反と過失かと。

 

ただこれ、凄ーく怖いなと思うのは、事故時刻が午前0時台なんです。
しかも街灯が少ないような場所・・・

 

なぜこのような事故が起こってしまうのかは不明ですが、おかしな自転車に真夜中にべた付きされたくはないですね。
まあ、日中でも嫌ですが・・・

 

ロードバイクの場合、衝突すると先行車よりも後続車のほうが被害が大きいことがほとんどです。
後輪には体重が乗っているので、おかしな突っ込まれ方をしない限りはそこまで被害は大きくない。
後続車は操舵輪である前輪を持っていかれますので、後続車は吹っ飛びやすい。

 

ロード乗りでもドラフティングということで、やたら接近して走る人もいますが、自転車の場合そもそも摘発対象にしていないっぽい。
それがいいのか悪いのかはわかりませんが、チーム内での練習と思わしきケースでは、チーム内での合意がある行動と捉えられるため、無関係の人や車両に迷惑を掛けない限りはチーム内での責任となってしまうこともある。
実際、後続車の単なる自損事故扱いされてしまうケースもあるみたいです。

 

車間距離については判例はありますが、一律で決めることは無理だとしています。

必要な距離とは、追従距離であり車両等の種類、構造、速度、性能、道路の状況、昼夜の別、見通しの状況、積載量、制動操作の運転技術等の諸条件によって異なるので、これを一律に決定することは困難である。

 

昭和30年3月10日 名古屋高裁

これ、なかなか興味深い点もあって、道路状況や昼夜の別などはわかりますよね。
最後に【制動操作の運転技術等】が入っているので、なおさらややこしい。

 

これも恣意的に解釈するならば、技術さえあれば近づいていてもOKと捉える人が出てくるかもしれないし。
実際のところ、自転車に対して車間距離違反を取られた人がいるのかはわかりませんが、警察も正直なところ興味無さそうですし。

 

実態として、自転車に対しては車間距離保持義務違反を取った事例は知らないし聞いたことも無いと、ある現場の警察官から聞いたことがあります。
いわゆる煽り運転として無関係の第三者に向けた場合は別かもしれませんが、現実的には近いというだけでは26条違反を自転車に適用しづらい。

 

事故が起こった時の、民事責任で問われる程度の話になってくる。

 

での話になりますが、【警視庁管内自動車交通の指示事項】として、乾燥した平坦舗装路面での基準があります。

速度(Km/h) 車間距離(m)
30 9
25 8
20 6
15 5

おかしな自転車が接近して来たら

見知らぬ自転車が後ろでベタ付きしてきた場合。
そんなもんは、先に行ってもらえばいい。

 

急激な減速操作をすると危険なので、手信号で停止する意思を示し、徐々にペダリングを緩めていく。
前におかしなロードバイクにべた付きされたときは、徐々に減速していき、時速35キロくらいから最終的には20キロ程度まで減速。

 

いつになったら前に出てくれるのかなと思っていたら、しびれを切らして前に行きました。
それか、交差点で左折して先に行かすとか、コンビニにピットインして先に行かすとか。

 

まあ、今回の事故は左折しようと減速していたら突っ込んできたようなので、タイミングを間違うと危険です。

 

屁をこいてみるとか、そういうプレイはトラブルになるのでやめたほうがいいかもしれませんw

 

日中でも夜間でもそうなんですが、リアライトを効果的に使って存在をアピールすることも大切。
判例にもあるように、昼夜の別でも適正車間距離は変わり得るので、あんまり近づきすぎないで欲しいところですね。

 




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