ホイールのラチェット音について質問をいただきましたので回答いたします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ロードバイク初心者です。
サイクリングロードを走っていると高そうなホイールの人ほどラチェット音が大きい気がします。
ラチェット音が大きいほどいいホイールですか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
回答いたします。
Contents
関係ないです・・・
ラチェット音が大きいほどいいホイールかどうかですが、これは何ら関係ありません。
ラチェット音の大きさはハブ(フリーボディ)の構造によるのですが、一般論としてはカンパニョーロとフルクラムは構造的にラチェット音が大きくなりがちですし、シマノやマヴィックはラチェット音が小さいです。
カンパニョーロと言っても安いホイールから硬いホイールまであるので、【いいホイール=ラチェット音が大きい】ということではなく、ホイールメーカーによって違うわけです。
あと、カンパニョーロやフルクラムでも、ラチェット音の大きさはある程度は変えることが可能です。
最近のカンパニョーロやフルクラムの新品ホイールを買うと、ラチェット音は小さめなことが多いです。
これの理由ですが、要はグリス切れが起こってくるとラチェット音が大きくなります。
一昔前のカンパニョーロやフルクラムのホイールは、工場出荷時にフリーボディのグリスがあまりついていなかったようで、そのころのホイールは新品時から爆音でした。
ですが最近のカンパニョーロ・フルクラムはきちんとグリスアップされている傾向にあるため、新品時は爆音というほどでもありません。
ラチェット音に憧れる人は多い
正直なところ私はラチェット音が大きいホイールは好きではありません。
先日知らぬ間に私の真後ろについていたローディですが、いきなり至近距離で爆音を轟かせてきたのでビックリして後ろを見たら、超至近距離につけられていました。
最近は勝手に人の後ろに断りもなくつく人がいるので、正直イラっとします。
知らない人が何の断りもなしに後ろにつくのはマナー違反だと思っていますが、こういう時にラチェット音が大きいと私が気が付くのも早いのである意味便利ですwww
こういう時は先に行けと手で合図しますが、信号待ちで見たらカンパニョーロのゾンダでした。
爆音具合が半端なかったです。
ぶっちゃけて言うならば、フリーボディのグリスを抜けば、爆音になります。
まあ、走行性能や耐久性に難が出るので普通の人はやらないのですが、なぜか爆音に憧れる人でグリスを抜いている人を知っています。
メンテナンス不足を露呈しているようなものなので、私は逆に恥ずかしいなと思っちゃいますが・・・
恐らくですが、先日無断で後ろについていたゾンダさんですが、グリスを抜いているか、ノーメンテで何年も使っているかどっちかだと思います。
それくらい激しい爆音を鳴らしていました。
Campagnolo – Zonda (ゾンダ) C17 ホイールセット
重量 | 1596g(ペア) |
リムハイト | F25mm、R30mm |
対応タイヤ | クリンチャー |
23cタイヤ | ×(25C以上) |
スポーク数 | 16/21 |
対応スピード | シマノ8-11s |
マヴィックはメンテナンスをさぼると、爆音化してきます。
逆に言えば、ラチェット音が大きくなってきたら、メンテナンスするタイミングとも言えます。
爆音化と言っても、カンパニョーロ・フルクラムほどは大きくなりません。
ちなみにマヴィックですが、メーカー指定では【フリーボディにはマヴィック純正フリーボディオイルを使え】と指示されています。
他社はグリスなのですが、マヴィックはオイルです。
マヴィックのフリーボディにグリスを入れると、トラブルが起こりやすくなるので要注意です。
http://roadbike-navi.xyz/archives/1215
この記事でも書きましたが、私はあえてマヴィック純正オイルではなく、RESPOのチタンオイルを使っています。
正直なところ、マヴィック純正オイルのほうがラチェット音は小さいです。
ですがラチェット音の問題ではなく、違う問題からRESPOを使っています。
(詳しくは上の記事をご覧ください)
RESPOのチタンオイルのほうが粘度が低いからだと思いますが、マヴィック純正オイルよりもラチェット音は大きくなります。
結論
ラチェット音の大きさと、ホイールとしてのグレードは何ら関係ありません。
高そうなホイールの人ほどラチェット音が大きいという話ですが、ここからは私の勝手な感想になります。
カンパニョーロのボーラとかは【高級そうな見た目】に見えますが、シマノのデュラエースなどは見た目だけでいうとそこまで高そうに見えない(失礼!!)からではないでしょうか?
デュラエースはいいホイールですが、勝手な印象ですが見た目だけでいうなら高級感があるというほどでもありません。
あと、ディープリムだと高そうな雰囲気が出ている気がしますが、ローハイトだとそういう感じが出にくいのかもしれませんし。
ボーラはこんな見た目です。
Campagnolo – Bora Ultra (ボーラウルトラ) 35 クリンチャーロードホイールセット
デュラエースC24はこんな見た目です。
R9100-C24
ボーラはカーボンリム、C24はアルミリムなので価格差は結構ありますが、一般的にはどちらも【高い部類のホイール】に当てはまるでしょう。
あと、ラチェット音が大きいから性能がいいというわけでもありません。
カンパニョーロやフルクラムのラチェット音が大きいのは構造的な問題ですが、きちんとメンテナンスするとそこまで爆音にはなりません。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント