ビアンキが「エアロボリューション」として予告し、盛大に発表した新型オルトレRC。
しかしながら、自慢のAir DeflectorについてはUCIが認可していないというケチがつくという笑。
そもそも現在、ビアンキはプロチームに機材を供給していません。
自慢のAir Deflectorを外せばプロチームでもレースに使えるそうですが。
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ビアンキがやらかした問題
Bianchi | Performance bicycles since 1885Bianchi has played a core role in cycling and led the greatest riders to victory. And it's all going on by the new cutti...
ビアンキはヘッドチューブ側面にAir Deflectorという空洞を設け、空力を向上させたとしています。
バイク全体の最適化により、オルトレXR4よりも50キロの速度で17w節約。
250ワット/h の出力で40kmの距離を45秒短縮したとしています。
問題なのは、Air Deflectorを外した場合にはどうなのか?が一切公表されていない点。
UCIレースで使えない構造をベースに「空力向上した」と言い張られても違和感しかない。
ただまあ、個人的にはこのAir Deflector。
効果として素晴らしいものなのかについては懐疑的。
ヘッドチューブ後方に低圧ゾーンを形成して…ホンマかいな??
誰のためのバイク?
プロが使えないAir Deflectorをわざわざ搭載している理由もよくわかりませんが、オルトレRCは誰に向けたバイクなのでしょうか?
明らかにレース向けの1台。
けどUCIが関係するレースでは、エアロボリューションの目玉の親父ともいえるAir Deflectorは外さなければならない。
そもそも、「脱着式」で作られている点も不自然と言えば不自然。
脱着可能にしなければならない理由があるから脱着式に設計したと言われてもおかしくはない。
今後UCIルールが改定される見通しがあってAir Deflectorにしたのか?
はなからUCIレースを対象にしていないのか?
これからは少しずつオルトレRCのレビュー記事も出てくると思いますが、自慢のAir Deflectorを外した状態で既存のオルトレXR4を上回る何かがないと、ちょっと厳しいような気がします。
というよりも、オルトレXR4やXR3は併売するのでしないのですよね??
既にAir Deflectorを自作してマイバイクに貼り付ける猛者も登場しているようですが(笑)、盛大に発表したわりにはどこかお粗末な感じが残ります。
違う方法はなかったのだろうかと。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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