自転車の「悪質な」違反に対して警視庁は赤切符運用を始めましたが、今まで自転車の違反なんて注意止まりがせいぜい。
赤切符でも98～99％は不起訴なんですが。
でも昭和30年代、チャリ2人乗りでガッツリと有罪にしていたりします。
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チャリ2人乗りで有罪判決
判例は福岡高裁 昭和30年4月21日。
道路交通取締法違反被告事件です。
（罪となるべき事実）
被告人両名は、昭和29年10月4日午前10時35分大分県東国東郡ａ町大字ｂＣ前町近道路において二輪車に相乗り（被告人Ｂは同自転車の荷台に乗り、被告人Ａにおいて運転進行）したものである。
福岡高裁 昭和30年4月21日
一審は法令解釈を誤り被告人Bを無罪にしてますが、二審は2人とも有罪。
刑罰はそれぞれ科料500円となっています。
一審が判断を誤った理由は、運転者のみ対象だと法令解釈を間違えたからだそうな。
今の時代、チャリ2人乗りで起訴されるなんてあり得ないレベルの珍事にしか思えないけど、当時は起訴対象だったんですかね。
しかも一審で被告人Bに無罪を言い渡した判決を不服として検察官が控訴。
そもそも、車の反則金制度ができる前の判例です。
当時は自転車だろうと取締りしていたのでしょうか？
一応、科料だろうと刑罰なので晴れて前科持ちの仲間入りを果たすことになりますが、チャリ2人乗りで前科なんて聞いたこともない。
とはいえ
交通違反で前科持ちにすると、国民のほとんどが前科持ちになるという珍事を巻き起こします笑。
厳しく言えば、自転車の合図不履行(手信号)なんて左折が完了するまで継続する義務があるので、左折30m手前から左折合図を出し、赤信号で停止するには停止の手信号を同時に出し、赤信号待ちしている間も左折合図を継続する。
手がプルプルしても、下ろしたら違反。
まあ、２本しか手がないので、左折合図と停止合図を同時に出すとなると極めて難しいプレイを要求されますな。
左折先横断歩道を横断する歩行者を左折合図を継続しながらケアしなければならない。
人類には不可能な法律としか思えないけど、もちろんそんなことで赤切符になることはあり得ません。
悪質な違反に対して赤切符。
けどさ、道路交通法を真面目に勉強すればするほど、人類には不可能なプレイを自転車乗りに求めていることになるわけで。
「歩行者自転車専用信号」もそうだけど、法律自体がおかしいのよ。
自転車は第一通行帯から直進するルールだから、左折レーンから直進することになるけど、そんなルールなのにダブル左折レーンを作られたら爆死するしかないじゃん。
こっわ！ドライバー冷や汗なんてもんじゃ無かったろうなこれ
後に重機積んでたらもっとやばかったとおもう。
ロード乗りの方、そこ直進されたらトラックはきついよ
トラック側は直進左折可能帯です pic.twitter.com/1O7lVU631j— ぐ り@ZND Beans (@hiroguriko) June 8, 2020
左折レーンから直進するルール自体がドライバーに知られていないなら、そりゃトラブるよ。
あっ、2人乗りを擁護するわけじゃないし、赤信号無視や逆走、無灯火、ノールック車道降臨プレイ、ながらスマホなどは危険度高過ぎだし赤切符で構わないです。
けどさ、ルール自体がおかしいものもたくさんあるよ自転車は。
マジな話、警察庁の人に自転車乗らせてみて、100％違反無しなんて絶対に無理だと思うよ。
絶対に。
手信号だって、法律遵守してプレイ完了まで継続したら爆死しますよ？
自転車横断帯だって、こんなトリッキーな動きしたら爆死する未来しか見えない。
二段階右折するルールはわかるけど、どのラインが正しい二段階右折なのかなんてわかんないし。
二段階右折しろ！というのはバカでも言える。
どのラインが正しい二段階右折なのか？と聞かれると、濁す。
守りたくても守りようがない気がするけど、警察庁長官とかなら完璧なプレイを披露できるのかな。
机上のルールよりも、実際の道路を元に解説できなけりゃ机上の空論でしかないと思う。
全国の警察本部長を集めて、自転車に乗らせて違反がないかチェックする大会でも開いてみたら面白いかも。
違反無しなんて無理だと思うよ、マジな話。
どうせダブル左折レーンのトラップで泣きが入ると思うけど、自転車乗りはまあまあ困ってますよ。
マジで。
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