元ネタがどこにあるのか、警察庁のホームページをみてもわからん。
道交法違反容疑などでの電動キックボード利用者の摘発が、統計を取り始めた2021年9月から22年11月までに1639件あったことが19日、警察庁の集計(暫定値)で分かった。人身事故は20年1月~22年11月に14都府県で69件あり、1人が死亡、70人が負傷した。
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摘発件数が15ヶ月で1639件(109.2件/月)、人身事故件数が35ヶ月で69件(1.97件/月)ですかね。
あくまでも摘発件数なので、摘発から逃れた分は推測しようがありませんが。
電動キックボードの違反件数
報道によると、2021年9月から22年11月までに1639件とありますが、2021年9月から22年6月のデータは公表されてます。
2022年6月までで1421件(検挙+指導警告)なので、7月~11月の5ヵ月間で1639-1421=218件ということでしょうか?
それともあくまでも検挙数だとすると、2022年6月までで654件なので、7月~11月の5ヵ月間で1639-654=985件ということでしょうか?
ちょっとこれについては、詳しい元ネタを見ないとなんとも言えません。
電動キックボードの事故件数
人身事故は20年1月~22年11月に14都府県で69件あり、1人が死亡、70人が負傷とのことですが、こちらも22年6月までで事故件数49件、負傷者51名。
なので7月~11月の事故数が69-49=20件、負傷者が70+1-51=20名。
正確な元ネタを見ないとわかりません。
データを
警察庁発表のデータは、実証実験(小型特殊自動車)と個人所有(原付)が混ざっているデータです。
実証実験については、総走行距離を運営者が出せるはずですが、以前公表されたデータ(実証実験)からみると、

実証実験の電動キックボードは約49000キロの走行に1回の事故となりますが、車のデータだとこうなるらしい。
警察の発表によれば、平成25年度末の自動車の総走行距離は約7,462億kmで、26年度中の事故件数は57万3,842件です。
年度末と年で多少の誤差はあると思いますが、単純計算で自動車の事故は130万kmで1件起きています。
データが古いのは単純に新しいものが見つからなかったからです。
それと比べると電動キックボードは54万kmで11件で4.9万kmに1件起きています。
色々な条件が違いすぎて単純な比較はできませんが、数字だけみると多く感じますね。

データの母数がだいぶ違うのでなんとも言えないし、「総走行距離」で比較するのが正しいのかという問題もありますが。
あえて言いますと、ネット上では特に根拠がない感情論になりがち。
警察庁があらゆる比較データを開示して国民の議論を深めないまま進むことについては、ちょっと不満です。
違反のうち、「通行区分」については、特定小型原付の歩道通行一部解禁により減ります。
ただし、「歩道通行モード」が守られるかなどは未知数。
飲酒運転問題にしても、アルコールチェッカー搭載にすれば面白くなると思ってましたが…
電動キックボードって、自転車の今後にもあらゆる面から影響を及ぼす存在になると思っています。
元ネタがどこにあるのか見つかりませんが、母数が少ない中のデータなこと、解禁後に使いたい人がどれだけいるのかも未知数。
早く全データを出してくれ。
事故数も少ないので、それぞれの詳細も!

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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