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スイスの横断歩道、今と昔②。

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先日の続き。

 

スイスの横断歩道、今と昔。
スイスは横断歩道での停止率が高いほうの部類だと思われますが、1977年9月の「人と車」(全日本交通安全協会)に、当時のスイスの横断歩道で歩行者優先率が低く事故多発していることについて、スイスのチューリッヒ警察がまとめた観察調査報告書というも...

 

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性別差

読者様
読者様
なかなか興味深いですね。自分はクルマの運転はしないのですが、自分なら歩行者が若い女性のときに停止しそうな気がしてしまいます。実際には舐められやすい属性ほど通過率が高いという事でしょうか。
ちなみに自分は、昔は車道に一歩足を踏み入れていたような気がしますが、ロードバイクに乗るようになってからは歩道内にとどまるようになりました。あまり相手を信用すると命に関わるという意識が強くなったのかもしれません。

 

これなんですが、職業ドライバー(ほぼ男性)の場合、女性の「モルモット歩行者」に対する停止率が「著しく」高かったとも書いてあります。

 

ちなみに女性ドライバーの場合、男性の「モルモット歩行者」に対する停止率が高かったともありますが、なんでそうなるのかについてはわかりません。
しかし調査結果によると、異性に対する停止率が高い傾向なのは示されたそうな。

総数

パターン1~5の調査総数について質問を頂いたのですが、これについては書いてないです。
しかし、パターン4の停止率が20%、停止総数が3655台。
そうすると、パターン4だけでも調査総数は18000件超なので、かなりの大規模調査だったと思われます。
しかもスイス全体ではなくチューリッヒ市内だけですし。

 

ちょっとユニークなのは、停止した、停止しなかったを問わず調査対象になったドライバー417件に対し、アンケート調査をしているところ。
ルールとしてどうあるべきかなどを聞き取りしたそうな。
この中では「歩行者側に立った意見」が多く

運転者といえども一たん駐車すればたちどころに歩行者になるということ

 

「横断歩道で運転者は一時停止するか」、人と車、全日本交通安全協会、1977年9月

この考えを示すものだと評価されています。
書いてある限りでは、こんな感じ。

停止したドライバー 停止しなかったドライバー
歩行者側に立った意見 81% 63%
ドライバー側に立った意見 19% 37%

※「ドライバー側に立った意見」とは、「歩行者に特権を与えすぎ」というクレームのこと。
停止しなかったドライバーの37%は、歩行者に特権を与えすぎと回答している。

 

なお、当時のスイスの新聞にこれらの結果を公表し、リーフレットにしたともあります。
歩行者側よりもドライバー側に注意義務を強化したものと考えられますが、詳しい内容はわかりません。

若干気になる点

日本では、「交通の方法に関する教則」にて、手挙げ横断は1972年に登場し、1978年に削除されたとされています。
削除された理由は記録がないとされます。

 

上の調査結果が日本の雑誌に掲載されたのは1977年。
何か関係あるのかもしれませんし、無いのかもしれません。
関係してそうな気がしますが、スイスはこの調査以後「明らかに」停止率が上がったと理解できます。
いつから上昇に転じたか、もしくはほかに何らかの政策を取ったかまではわかりません。

 

しかし日本の場合、大して停止率が上がらないまま40年以上経過した。

 

さてこの差はなぜでしょう?

 

スイスの横断歩道、今と昔。
スイスは横断歩道での停止率が高いほうの部類だと思われますが、1977年9月の「人と車」(全日本交通安全協会)に、当時のスイスの横断歩道で歩行者優先率が低く事故多発していることについて、スイスのチューリッヒ警察がまとめた観察調査報告書というも...

 

なお、「手挙げ」については昭和38年道路交通法改正時に「横断しようとする歩行者」も38条(旧71条3号)の優先対象に加えた際、「横断しようとする歩行者」の具体例として宮崎氏(注解道路交通法)が示した一例です。
昭和35~38年は「横断している歩行者」のみが対象。


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