シマノが新コンポ「CUES」を発表しました。
従来のコンポとは大きく異なる点がありますが、ちょっと疑問も。
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シマノの新コンポ「CUES」
SHIMANO CUES | SHIMANO BIKE(自転車部品)-日本SHIMANO CUESは、自信あふれるライディング体験をさらにレベルアップさせるために開発された、革新的な新ブランドです。
とりあえずはフラットバー用コンポだけになりますが、CUESの中には4つのシリーズがあります。
シリーズ | スピード |
U8000 | 11速 |
U6000 | 11速 |
U6000 | 10速 |
U4000 | 9速 |
何が従来のコンポとは違うかというと、これらのシリーズで使われるチェーンが全て同じ。
「CN-LG500」という単一のチェーンで9~11速までカバーすることになる。
リンググライドという新しい技術を採用してますが、従来のHYPERGLIDEとも互換性があります。
従来気にしなければいけなかった「リアスピードによる互換性の有無」が制限撤廃みたいなイメージになりますね。
ただし、CUESシリーズの全てのパーツが9~11速対応ではない。
例。
クランクだけを見てみます。
https://bike.shimano.com/ja-JP/product/component/cues-u4000/FC-U4000-2.html
クランク | 歯数 | 対応スピード | クランク長 |
FC-U8000-2 | 46-32T | 11速 | 170、175 |
FC-U8000-1 | 40T、42T | 9~11速 | 170、175 |
FC-U6000-2 | 36-22T, 46-30T | 9~11速 (36-22T)
9、10速 (46-30T) |
170、175 |
FC-U6000-2B | 36-22T | 9~11速 | 170、175 |
FC-U6010-2 | 46-32T | 11速 | 170、175 |
FC-U6000-1 | 30T, 32T, 40T, 42T | 9~11速 | 170、175 |
FC-U4000-2 | 36-22T, 40-26T | 9~11速 | 170、175 |
FC-U4000-2B | 36-22T | 9~11速 | 170、175 |
FC-U4010-2 | 36-22T 40-26T 46-30T | 9~11速 (36-22T, 40-26T)
9、10速(46-30T) |
170、175 |
FC-U4010-2B | 36-22T | 9~11速 | 170、175 |
FC-U4000-1 | 30T, 32T, 40T, 42T | 9~11速 | 170、175 |
全てが9~11速対応ではないので、むしろ分かりにくくなってないか?笑
フロントシングルの歯数がまあまあ多い点は評価しますが。
なおこれらのクランクはCUES用のリンクグライドチェーンのほか、HG11速チェーンも使用可能。
2Bについては、チェーンラインなど違いがあります。
FC-U4010-2 | FC-U4010-2B | |
Qファクター | 178 mm | 178 mm |
チェーンライン | 48.8 mm | 51.8 mm |
O.L.D.|スルー (mm) | 148 | 148 |
O.L.D.|QR/ナット (mm) | 135 | 141 |
ディレーラーについても、対応スピードはこちら。
トップ最大、最小 | ロー最大 | ロー最小 | 対応スピード | |
RD-U8000(シングル) | 11T | 50T | 50T | 11速 |
RD-U8020 | 11T | 48T | 45T | 11速 |
RD-U6000(シングル) | 11T | 50T(11s) | 48T(10s) | 10、11速 |
RD-U6020-11 | 11T | 48T | 45T | 11速 |
RD-U6020-10 | 11T | 39T | 39T | 10速 |
RD-U4000 | 11T | 46T | 41T | 9速 |
RD-U4020 | 11T | 36T | 36T | 9速 |
RD-U3020 | 11T | 36T | 36T | 9速 |
フロントディレーラーもこんな感じ。
フロントディレーラー | 対応スピード |
FD-U8010-L | 11/10 |
FD-U6000 | 11/10 |
FD-U4000 | 10/9 |
FD-U4010 | 9 |
今までの慣例に慣れすぎて分かりにくく感じてしまうのか、単純に分かりにくいのかは謎ですが、チェーンが11速用で共通以外は調べないとわからないシステムのようです。
チェーンが共通でも
チェーンが共通というメリットはあるにせよ、細くなれば耐久性が落ちるというのも定説。
9速は9速のチェーンのほうが耐久性やコスト的には有利な気もしますが、あれですかね?
チェーンの種類を減らすことで製造コストを下げて、製品価格も下がるとか?
あんまり期待できない気がしますが。
互換性に幅を持たせた点や、シングルやら選択肢が広がった点は評価できるのですが、ロードコンポもティアグラ以下は再編されていくのですかね。
シングルのクランクは歯数がまあまああるので、ロードバイクでもうまく活用出来そうな可能性は広かったと言っておきましょう。
まあ、互換性なんてある程度はなんとかなるもんですが。
ちなみにブレーキシステムは全て油圧ディスク。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
>チェーンの種類を減らすことで製造コストを下げて、製品価格も下がるとか?
チェーンが共通ならチェーンリングやスプロケットも共通化できますから旨味はあると思います。
今まで供給していた5~8速チェーンとかの旧規格も廃止できますし。
コストを下げれば利幅が大きくなりますから。
コメントありがとうございます。
利幅は出ても消費者にメリットが出るかはまた難しいような気がしてます。
互換性も分かりにくいような…
互換性もですが、グレートによる性能差がよくわかないですね。
特にシングルのクランクは何が違うのでしょう。。。
コメントありがとうございます。
なんかサイトを見てもちんぷんかんぷんです笑。
値段が高いほど何かが優れているはずですよ笑
MTBだと下位グレードが同じ名称で何速の何ってなっているので、そういう形になるのだと推測。
コメントありがとうございます。
確かに8速アルタス、9速アルタスみたいになってますもんね。
分かりにくいだけにも思えますが…