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オランダと自転車の優先権。

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こちらの続きです。

 

オランダの自転車とか、どこが安全なのか?
ちょっと前にも取り上げたこれ。 言いたい内容としては「ヘルメットよりインフラだろ」ということなんでしょうけど、これを見て「安全」と言われるとだいぶ違和感があります。 オランダと自転車 あまりいい資料は見つからなかったのですが、よく言われる「...

 

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サイクリストは優先しない

こんなんですよ?

「優先権」が素晴らしいんだとか寝言語る人とかいますが、「サイクリストは優先しない」だそうな。
日本のチャリカスも真っ青なタイミングで自転車の列に突っ込み横切ってますが、「優先権」とやらが素晴らしいらしいですねw

 

優先権が機能している場合、自分の優先権を尊重するのみならず他者の優先権を尊重することで成り立ちますが、残念ながらこれが現実。

 

前回も書いたように、これが歩行者の現実。

サイクリストはドライバーよりもさらに反社会的です」と、37 歳のジェニファー ブラウワーは不平を言います。ジェニファー ブラウワーは視覚障害者として登録されており、サイクリストとの衝突にうんざりしていたため、賑やかな西部地区から街の静かな郊外に引っ越してきました。

 

Bike-Dominated Amsterdam Is Not a Walker's Paradise
As Amsterdammers jostle for space, the city government is trying to ease conflicts between those on bikes and on foot.

「私が一人で歩いたり自転車に乗ったりしている場合、アイコンタクトは通常、どちらが行き、どちらが譲歩するかを判断するのに十分です. でも今は赤ちゃんができたので、アイコンタクトをあまり信用していません。ある日、テンケート市場の近くで生後 4 か月の息子を押していた Menno van de Lustgraaf さん (33 歳) は言いました。「サイクリストは横断歩道で止まることはありません。ベビーカーを持っていても。

 

Bike-Dominated Amsterdam Is Not a Walker's Paradise
As Amsterdammers jostle for space, the city government is trying to ease conflicts between those on bikes and on foot.

自転車は歩行者をあまり優先しません。例えば歩行者用の信号が青で渡っているとしましょう。横から来る自働車の信号は赤になっていますが、自転車の信号はないとします。すると自転車は歩行者を優先することなく、まっすぐ横から突っ込んで来ます(人にもよりますが)。そういう時は自転車を先に通したほうが安全です。

 

オランダの自転車道路事情とマナー

オランダでは自転車乗りが王様だ。自転車専用道路を走る偉大なるお方には、歩行者もドライバーも決して逆らえない。歩行者用信号が青でもほぼ、いや、確実に止まってくれない。止まる気配すらない。くりかえすが、自転車乗りが王様なのだ。

 

アムステルダムでやっと手に入れた自分だけの自転車。運河をこえ、美術館やアトリエ目指して走らせる|アムステルダムの窓から Vol.4 | こここ
アムステルダム滞在中のアートエデュケーター・佐藤麻衣子(マイティ)さんによる連載。第4回となる今回は、自転車の街アムステルダムでついに自分の自転車を手に入れたこと、そして、その自転車で街をめぐったときのお話です。

交通事故で(重傷を負った)サイクリストの数は正確にはわかっていません。事故が起こった場所でもありません。インフラ・水管理省は、警察のデータに基づいて、2019 年に 19,000 人の負傷者を想定しています。しかし、すべての事故に警察官が関与しているわけではありません。そのため、ユトレヒト州とフリースラント州では、病院と救急車サービスの救急部門 (A&E) からのデータに集中しています。SafetyNL (怪我予防の知識センター) は、これらの数値に基づいてオランダ全体の計算を行い、80,000 人が負傷し、そのうち 50,000 人が重傷を負っています

 

Het aantal fietsongelukken blijft stijgen. Wat is er aan de hand?
Fietsen is geen gevaarlijke activiteit. Toch vallen de meeste verkeersdoden onder fietsers. En onder de ernstig gewonden...

オランダの自転車事故の7割は交差点だそうですが、日本とほぼ同じです。
優先権が素晴らしいというのは「守られたら」の話でしかなくて、現実にはジャパニーズチャリカスと大差ない。

 

オランダの自転車政策について評価すべき点は、歩道と車道から分離したという点や、クルマを進入禁止にした点くらいでしょう。
歩行者相手には容赦なくベルを鳴らして減速もせずに突っ込みする自転車とか、想像の斜め上みたいな状況でしかない。

日本の自転車道(道路交通法の自転車道ね)でも、ジョギングしている人のオモチャにされているのが現実。

広島に出来た自転車道にしても、ジョギングしている人が走りやすいからとジョギングしていたそうですが、日本のチャリカスは無減速で衝突まではしないかと。

 

なので「構造による分離」について称賛するならわかるけど、それ以上に学ぶ点があるのかは怪しい。

事故と過失割合

ところで、日本の事故過失割合について。

 

日本の過失割合が「やたら細かく刻む理由」は「優先権」の問題ではない。
民法の問題でしかないのよ。

 

日本では交通事故の損害賠償を請求する根拠は、民法709条。

(不法行為による損害賠償)
第709条
故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

問題なのは民法上の過失の概念
過失とは「損害が発生すると予想しそれを回避することができたのに避けなかったこと」全般を指すので、不注意程度でも過失になります。
よく、過失割合は道路交通法違反を比較していると勘違いする人がいますが、違反が過失になることもあるし、違反がなくても過失になります。
それが「日本の民法」における過失の概念だからそうなるだけの話であって、そこを変えたいなら「交通事故特別民法」でも作るしかない。

 

そして過失相殺の規定は民法722条。

(損害賠償の方法、中間利息の控除及び過失相殺)
第722条
2 被害者に過失があったときは、裁判所は、これを考慮して、損害賠償の額を定めることができる。

民法上の過失とは、予見可能な結果を回避しなかったこと。
なので被害者に不注意があれば過失相殺することになります。

 

信号がない横断歩道で歩行者にも過失がつくことがある理由は、「過失」って道路交通法の義務違反を指すのではなく、不注意程度で成立するからです。
日本では民法をそのまま流用するからこうなるけど、海外では「許しがたい過失」のみを扱うような「交通事故特別法」を設けていたりする。

 

実際のところ、令和の時代になっても「信号がない横断歩道での事故」に歩行者過失10%をつけている判例もありますが、大阪地裁 令和2年9月25日判決では昼間の事故で歩行者に10%。
理由は直前横断です。
歩行者の「わずかな注意」で事故を回避できたとの認定。

本件の証拠上、被告車両の速度や原告の歩行速度は明らかではないが、上記のとおり、原告が横断開始から約1.6m地点で被告車両に衝突していることからすると、原告の横断開始時点において、被告車両は横断歩道に相当に接近していたことが明らかであり、原告が左右の安全確認をしていれば、本件事故を回避できたということができる。横断歩道を横断する歩行者は車両との関係で優先するとはいえ(道路交通法38条1項)、安全確認を行わず、被告車両の直前で横断を開始した点において、原告にも過失があるといわざるを得ず、10%の過失相殺を行うのが相当である。

大阪地裁 令和2年9月25日

道路交通法上の優先権は明らかに歩行者。
しかし民事で争うのは過失(予見可能な結果を回避しなかったこと)。

 

優先権の問題ではなく、民法の建て付けの問題でしかないのよ。
細かく過失を争うのは。
道路交通法上で「優先」を規定したところで、民事の過失割合には影響しない。

 

他国がよく見えて誇張する人っているけど、自転車道分離整備やクルマの進入禁止については学ぶべき点があるにしても、優先権とやらは必ずしも機能していない。
それが現実。

 

むしろこれなんかを見ると、優先権を過度に評価しているの。

ここが自転車道である以上、自転車に優先権があるのは当然。
通常の感覚では、優先侵害されたとしても事故は回避しようとするもんだけど、優先意識が強すぎるとこうなる。

 

歩行者よりも自転車が権力を持ち、横断歩道で歩行者を優先しないことが普通になり、歩行者が高度に自衛するオランダ。
自転車道整備以外に見習うべき点があるとは思えない。
いいことばかり広げたがる人っているけど、気をつけましょう。

 

インフラが整えば「誰も」逆走しないなんて寝言を語る人とかもいたけど、探せばわかるように「自転車道の中で逆走」して衝突してんだよな。

このように対向自転車が迫る中、追い越しして無事だと思うセンスがわからん。

 

ニッポンでも「自転車道内逆走」で重大事故が起きているけど、インフラが素晴らしくても使う奴次第で危険になる。
逃場すらない。

 

誇張し過ぎだし、マジいい加減にしてくれ。
見習うべき点は分離された構造くらいだけど、オランダのチャリカスですら横断歩行者を「優先」しないわけで、ジャパニーズチャリカス様も期待できないからこんな「歩道接続方式」で「車止めなど構造による強制減速」を乱立する。

 



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