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なぜその柵は撤去されたのか?事故は繰り返す。

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ちょっと前に岡山で、自転車の死亡事故がありましたよね。

ちょっと不思議なことが。

橋は延長約12メートル、幅2メートル。軽自動車なら通ることができる。過去に県外ナンバーの車が迷い込み、落ちたことが何度かあったという。

(中略)

段差の前にはかつて“防護柵”があったという。穴は残っていたが、柵はずいぶん前に撤去されたということだった。

(中略)

橋の管理はどうなっていたのか?津山市役所の都市建設部を尋ねた。

この橋は、昭和50年代後半ごろ作られ、近くの小学校の通学路になっていた。ただ、「防護柵がいつどうして撤去されたのかはわからない」ということだった。

 

見え方がまったく違う“危険な橋” 死亡事故や車の転落も…市と警察が合同で検証へ【岡山発】(FNNプライムオンライン) - Yahoo!ニュース
2023年5月27日に岡山・津山市にある橋(昭和町1号橋)で自転車に乗っていた男性が橋から転落し、死亡する事故が起きた。今回、現場を検証取材したところ、“危険な橋”のさまざまな事実が明らかになった。
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なぜ柵は撤去されたのか?

以前は防護柵があったけど撤去された、しかし撤去の理由はわからないそうですが、行政のお仕事ってこんなのが多い。

 

当時何らかの合理的な理由があったから防護柵を撤去したはずで、理由を記録に残していなければわからないわな。

 

この分だと、防護柵を新設しても、また50年後には当時の事情を知らない人たちの手によって撤去されるのがオチ。
問題が起きる度に大騒ぎして、「防護柵を作れ!」「なぜ防護柵が必要なんだ!」みたいな無意味なやり取りが数十年単位で繰り返されるだけなんじゃなかろうか?

若干似たような話

横断歩道の手上げ横断にしても、「交通の方法に関する教則」から削除されたのが1978年。
削除した理由については、警察庁にも記録はないらしい。

 

当然理由があったから削除したものと考えるのが筋ですが、勝手な予想では1977年に警察庁が関係する雑誌に掲載されたこの記事。

「横断歩道で運転者は一時停止するか」、人と車、全日本交通安全協会、1977年9月

これが関係しているのではないかと思う。
スイスのチューリッヒ警察が行った大規模調査の結果ですが、

 

スイスの横断歩道、今と昔。
スイスは横断歩道での停止率が高いほうの部類だと思われますが、1977年9月の「人と車」(全日本交通安全協会)に、当時のスイスの横断歩道で歩行者優先率が低く事故多発していることについて、スイスのチューリッヒ警察がまとめた観察調査報告書というも...

 

スイスの横断歩道、今と昔②。
先日の続き。 性別差 これなんですが、職業ドライバー(ほぼ男性)の場合、女性の「モルモット歩行者」に対する停止率が「著しく」高かったとも書いてあります。 ちなみに女性ドライバーの場合、男性の「モルモット歩行者」に対する停止率が高かったともあ...

 

スイスの横断歩道、今と昔③。
こちらの最終回です。 スイスの今と昔 まずおさらいから。 以下、1977年9月の「人と車」(全日本交通安全協会)からの引用や抜粋になります。 ・調査は1975~1976年に掛けて、スイスのチューリッヒ市内で行われた。 ・当時のチューリッヒに...

 

これらの結果を受けて、歩行者に注意義務を課したところで無意味だという話から手上げ横断を削除したのではないかと推測されますが、真相はわかりません。

 

話を戻しますが、以前は防護柵があったけど理由は不明ながらも撤去された。
そして過去に何度かクルマが転落している。
それらを受けても防護柵は作られることなく、今回自転車に乗る人が転落して死亡事故が起きた。

 

地獄ですね。
ここは。

 

ちょっと前に、サイクリングロードでの死亡事故が起きましたが、

 

サイクリングロード事故、残念ながらお亡くなりに。
今朝書いた木津川サイクリングロードで起きたロードバイク同士の正面衝突事故。 非常に残念ながらお亡くなりになっていたようです。 9日、京田辺市田辺田出原の「木津川サイクリングロード」でロードバイク同士が正面衝突し、62歳の男性が頭を強く打って...

 

元々見通しが悪く、狭いところなので事故を懸念していた人もいたわけですが、あそこは何らかの改善に向かっているのか、それとも得意の風化なのかはわかりません。
得意の風化であれば、また何年か経って同じように事故が起きて、その度に大騒ぎして、風化しての繰り返しになるんでしょうけど、現状は何か対策が講じられているのでしょうか?

以前、つくばりんりんロードでも試走した知事さんがズッコケて大号令がかかり改善されましたが、トップに問題が起きれば即座に動き、一般人に問題が起きても動きは見られないなんてザラ。
そして、なぜそれをしたのか記録も残さないから長いスパンで同じことを繰り返す。

 

なかなか不思議な国ですよね。


コメント

  1. 山中和彦 より:

    全く関係ないといえば、関係ないのですが。
    「岡山」という地名と「柵がない」で、このエントリを思い出しました。
    プレジデントの記事です。【毎日誰かが用水路に食われている…4年間で108人死亡の「岡山県の人食い用水路」が野放しのままなワケ】
    https://president.jp/articles/-/70753
    関連付けてしまった文章をいくつか引用します。
    「岡山県人でなければ、そこまで用水路に転落する人が多いことは、なかなかピンと来ないだろう。転落する理由はごく単純で柵がないからだ。」
    「道路幅の狭いところではクルマの通行に不便になると柵の設置に反対されているところもあります。それに、柵があっても落ちる時は落ちますしね」
    最後の写真のキャプションにも「近年整備された様子がみられるのに柵はなし。岡山人の「落ちるヤツが悪いんじゃ」という思考が如実に現れている。」
    など。
    管理人様が取り上げられてた自転車事故は、用水路でもない川で、橋のいわゆる欄干などの手すりや柵がなかったからでもない事故ですし、岡山市と津山市の違いもありますが。
    あまり、地域性や地域の気質で語るのは好まないのですが、ニュースでの地元の人も市役所も警察も、「落ちるやつが悪いんじゃ」的に見えてしまうのは、私の偏見でしょうか。

    追伸:古い話題でもありますし、私の感想も雑な感じなので、このコメントの公開は、管理人様の判断にお任せします。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      柵がない合理的な理由があるならまだしも、イマイチそのような理由が思い当たらないので、地域性みたいなのがある可能性はあります。
      それ以上はなんともわかりませんが…

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