ずいぶん前に誕生した、亀戸の自転車道。
自転車道の幅員は2.0mで双方向通行。
ちょっとこれについて。
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問題点はただ一つ
https://www.pwrc.or.jp/thesis_shouroku/thesis_pdf/0904-P026-029rep_sakai.pdf
ここの自転車道についての問題点はザックリ言いますと
細かいことは抜きにして、狭さからまともに離合できないという問題がメインです。
ただし、それ以外の部分はまあまあ頑張っているほうで、バス停部分は自転車道のみに横断歩道を掛けている構造だったりする。
環八の自転車道なんて、バス停部分は「自転車道打ち切り」という斬新な方法を取るから、
特定小型原付の人は、モードチェンジしないと違反になる斬新な構造です。
亀戸の自転車道については、交差点部分の手前で自転車道を打ち切りにしてますが、理由があります。
4.1 交差点部の処理
交差点部の整備方法について図-5に示す。
自転車道は道路交通法上「車道」であるため、交差点部を自転車道とした場合、自転車道を走行する自転車には道路交通法により車道用信号を遵守しなければならず、特に右左折時において今までの自転車の利用方法と異なることとなる。そのため、今回の整備区間においては、自転車道の規制は直線部のみとし、交差点部を今までどおり自転車歩行車道とすることで、自転車の利用方法に変更を与えないようにした。
https://www.pwrc.or.jp/thesis_shouroku/thesis_pdf/0904-P026-029rep_sakai.pdf
以前書いたように、歩道通行自転車が歩道内で右左折するときには信号規制を受けませんが、
自転車道は「車道」なので、信号規制を受ける。
今まで歩道通行していた自転車からすれば、自転車道ができたことにより「交差点付近で利便性が落ちた」と感じてしまうためやむを得ない措置なんですが、最近新しく作られる自転車道は基本的にこの「歩道接続方式」を採用するため、
無理矢理こんなバリケード的なモノで塞ぐw
とにかく、今まで歩道通行していた自転車の利便性を考えすぎなのか、自転車道を交差点に接続させたくないという自己主張が強めな構造がもはやデフォルト化しています。
今まで歩道通行していた自転車からすれば、信号無視による事故リスクも無視できないので仕方がない。
ただまあ、亀戸の自転車道については「狭い」ことがほぼ唯一の欠点で、仮にあと1.5m広ければまともになりうる。
そういう意味では惜しい構造なんですが、「狭い」ことは唯一かつ最大の欠点。
2m幅ですれ違うなんてかなりの恐怖だし、夜間対向自転車がハイビームならお手上げ状態になる話も聞いてますが、狭いことは唯一無二の欠点です。
ところで
ちょっと前にも書きましたが、
自転車道だろうと自転車レーンだろうと、そのような構造にしたことには理由があるわけで、白山通りの自転車レーンにドア開けゾーンがない理由は、「警視庁が認めなかったから」。
ドア開けゾーンって、どちらかというと歩行者の直前横断に対応する意味のほうが強いんじゃないかと思ってますが、
いきなり顔をひょっこりされたらビビりますが、ドア開けゾーンに佇立していれば自転車としても回避しやすくなる。
白山通りが自転車道にしなかった理由は、上の記事で書いた通りです。
ところで亀戸の自転車道。
https://www.pwrc.or.jp/thesis_shouroku/thesis_pdf/0904-P026-029rep_sakai.pdf
例えば植栽を削って広げるべきとかいろいろ意見はあると思う。
たぶん、それが不可能もしくは困難な理由があるんだろうなと思うけど、結局のところ何がネックになって狭い自転車道が誕生したのかという理由については、明らかにされないのがオチ。
けど、そこが明らかにされないなら改善策を提案したところで的外れになって無意味になる。
毎回いろいろ書いているのは、そういう部分を開示して議論を生まない限りは前に進まないということ。
法律上の問題で動かせない問題があるなら、まずは法律を改正して問題を動かせるようにするしかない。
一応、こうした構造を作る上では道路管理者と管轄署で協議して規制などを調整する仕組みになってますが、さほど機能しているようには思えず。
道路管理者が車線数を減らしたことを把握していない管轄署とか(しかも車両通行帯の意思決定をしているのに)、
ちぐはぐな自転車道計画と、自転車道のはずなのになぜか「歩道の普通自転車通行指定部分」に意思決定していたり。
さほどうまく機能しているようには思えず。
結局のところ、亀戸の自転車道があのような幅員になった明確な理由や、何が阻害因子だったのかについては知りません。
けど、そういうところを開示すれば議論がスムーズにいくし、結局は法律を改正してから作れば済んだのにみたいな話になる。
原因に対処しないまま何かを進めてうまくいくことは少ないので、原因から対処するための議論をしませんか?
そのためには情報を開示してくれ!というのが私の意見。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
福岡博多への出張で見掛けた自転車道は、バス停の降り場が離島になっていて歩道─離島間に自転車道(車道)が走っていて歩道離島間には横断歩道が書かれてました。
自転車道は車道と同様で縁石を乗り越える事もなく、対向でなく片道一車線の体でもあるので、福岡のがシンプルにいいなと思いました。
コメントありがとうございます。
具体的な場所、お分かりになりましたら教えてください。
横から失礼します。
ちょっと気になったので調べてみました。
見つけた資料によると交通島設置型バス停と呼ばれているようですね。
福岡市だとここに見つけることが出来ました。
https://goo.gl/maps/2TEFaHZny72jmcUn8
ただなぜかこちらのバス停、バス停の間だけ自転車レーンを打ち切っています。
https://goo.gl/maps/WuC87KhTfVEyGKCZ6
人が多いと通れないから車道を走れるようにするためなのかなと想像してみましたが
打ち切られている区間は車道側が第一通行帯になるのでしょうか。
ちなみに忘れてはいけない亀戸の自転車道にも設置されています。
https://goo.gl/maps/M2amWTQWY9UZJdMx7
で、福岡ではないですが、兵庫県西宮市にも該当するバス停を見つけました。
10年以上前に整備されていて、こちらも自転車道っぽいです。
https://goo.gl/maps/5cikwviR9Vd144PAA
ちなみに兵庫県は進入禁止の補助標識は「自動車・原付」なんですね。牽引自転車にやさしいw
コメントありがとうございます。
普通自転車専用通行帯を打ち切りにしている意味が気になりますね。
打ち切らないとまずい理由が思い浮かびません。
探せばあるのですね。
ありがとうございます。