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サイクルイベント関係者への感謝と、結果的にさほどお金を使わなかったことは別問題。

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こういうのを見て思うのですが…

開催するために尽力した関係者に対する感謝と、結果的にさほどお金を使わなかったことは別問題。
ここがぐちゃぐちゃになるからおかしくなると思うのよ。

 

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構造的にお金を使わないのでは?

ところで。
ちょっと話は変わりますが、以前聞いた話。

 

ある地方都市で、三連休にジャニーズのアイドルグループがライブを開催した。
そりゃ人気グループだから全国各地からファンが押し寄せてはライブに参加したそうな。

 

ある筋から聞いた話ですが、ファンの方々はアイドルグループのグッズを買うなどの「アイドルグループに対する消費行動」をするものの、食費は削ってビジネスホテルから外に出ず、パンやらおにぎりなどで極力お金を使わなかったみたいな話を聞きました。

 

もちろん、全ての人がそうではないだろうけど、いわば「その地域にお金を落とさない」ですよね。

 

その代わり、そのアイドルに関連するグッズは飛ぶように売れるでしょうし(当たり前)。
大量に人がやってきては騒がしい、迷惑と感じる人もいるかもしれませんが、どう感じるかは個人差があるので難しい。

 

これって、そのファンたちは「地域にお金を落とさない」として非難されるものなんですかね?
ファンの主目的がアイドルグループにある以上、そうなるのはわかりきった話でしかないし、そのファンが非難されるのは筋が違う。

 

サイクルイベントに参加するに当たり、開催に尽力した関係者には普通に感謝だし、当然のようにゴミをポイ捨てしないとか当たり前のことは当たり前にする。
それらはサイクルイベントに限った話ではなくて、普段の通勤でもゴミをポイ捨てして汚すようなことはしないし、当たり前のことでしかない。

 

サイクルイベントに参加中、例えばエイドステーションでスタッフさんにドリンクを補充してもらえば「ありがとうございます」というし、それは普段の生活でも変わらないこと。
他人に何かしてもらったら「ありがとうございます」ですし。

 

サイクルイベントに参加中、現地の方々と話をする機会があれば普通に会話しますが、わざわざ機嫌を損ねるような発言はしないし、それは日常生活でも同じこと。

 

そういう当たり前のことすらできずに反感を買う…みたいな話を時々聞きますが、それはそのような行動をする人の問題だし、ましてや「お金を落とさない」とも関係がない話なのよ。

 

「サイクルイベントにてサイクリストがその地域にお金を落とさない」という問題があったとして、そもそも「お金を落とす」とはいったいどの程度の話をしているのかという疑問もありますが、仮にそれが問題だとした場合にサイクリスト個人個人に帰結する問題にすべきなのですか?
そしてそれは、開催者・関係者への感謝とは無関係なのよ。

そもそも、自転車の「走行」イベントに参加する人が前日から宿泊して、飲食店で酒飲んでたくさんお金を落とす…なんてまずあり得ないですよね。
酒が残った状態でサイクルイベントに参加する方が問題だし、ほとんどの人は軽く一杯程度があったとしても、翌日の「走行」に備えて早く寝る。
ロングライド系イベントとかだと、やたら朝早いし。

 

なのでサイクルイベント前日に、その地域の飲食店が賑わうということは考えにくい(サイクリストはサイクルイベント前日に、その地域にお金を落とさない)。

サイクルイベント中にはお金を使う用事がない。
まさか途中でイベントを離脱して飲食店に入るのか?(サイクリストはサイクルイベント中にはお金を落とさない)。

ほとんどの参加者は輪行で来るわけで、ただでさえ荷物がデカイのにわざわざかさばる土産物を買うのか?と聞かれたら、期待しにくい(サイクリストはサイクルイベント後にかさばる土産物を買うことは少なく、その地域にお金を落とさない)。

 

そりゃ人それぞれ行動は違うのだから使う人は使うだろうけど、サイクルイベントの構造的に宿泊費と旅費交通費以外にはさほどお金を使うことがないわけ。
そしてそれらは、他のスポーツイベントと比較しても大差ないのではないかとすら思いますが。

 

そりゃさ、何年か前にあったラグビーのワールドカップなんてたくさんの外国人が大量にビール飲みまくってとんでもない売上を叩きだしてましたが、選手ではなく観客だからああなるわけであって、サイクリストがビール飲みまくって大騒ぎしたら単なる事件でしかない。
もちろん、誰も最初からそんな状況は想定もしないし、期待もしてない。

 

関係者への感謝と、サイクルイベントを通じてお金をどれだけ使うかは全く関係ない話でしかないのよ。

 

サイクルイベントに参加するにあたり、使うお金は宿泊費と交通費がほとんどでそれ以外に使う用事がないと思うのですが、それを以て「サイクルイベントでサイクリストがお金を落とさない」と言われたら、そりゃ使う用事がないからね…としか言いようがないのです。
ケチケチして使わないわけでもないし、感謝がないわけでもない。

 

以前参加したツールド東北とか、

参加費の一部が現地に還元される仕組みになっていることは知ってますが、

 

ツール・ド・東北 2017年度 収支報告について - ツール・ド・東北 2022 公式サイト
「ツール・ド・東北」は、東日本大震災の復興支...

 

現実的な話としては、宿泊費と交通費程度しか使う用事がなく、土産物を買って帰った記憶もないし、飲食店には入っていない。
「サイクリストはお金を落とさない」と言われても、前日の夜に到着してさっさとメシ食って翌日に備えて早く寝た記憶しかないけど、たぶん他の参加者にしても大差ないと思うのね。

 

開催した関係者や温かく接して頂いた地元の方には感謝ですが、「お金を落とすか落とさないか」は全く別の話。
しかも、ケチケチしてお金を使わないわけじゃなくて、イベントの性質上そうなるよね?としか言いようがない話なのよ。

 

そしてそこに精神論を持ち込まれると、カネをたくさん使うことが関係者への感謝の度合いを現しているのだというような風潮にすらなりかねないわけで、むしろ危険な思考なんじゃないかと思ってしまう。

 

しかも下手すれば「お金を使うサイクリスト」が「お金を使わないサイクリスト」を責めるような構造にすらなりかねず、参加者個人に帰結させる問題にしちゃダメだと思うのよ。

 

そういう「カネを使わない構造のイベント」だと認識した上で、なぜカネを使わないのか?を分析して、どうするかなんじゃないかと。

アイデアを

ちなみにツールド東北のエイドステーションで出てきた女川汁(さんまのつみれ汁)がかなり気に入ってしまいまして、

また食べたい。
他の方も言ってたけど、こういうことなんじゃないかと。

読者様
読者様
私もイベントでは、走りとエイドステーションで出てくるものを楽しみます。お金はエントリー料と雑費しか使わないですね。
しかし、イベントで美味しいものが出たり、走っていていい景色に出会えたら、また行きますよ。今度は家族で。
その時は自転車で移動するわけではないので自転車乗りだとは思われないでしょうが、お店で、この前のイベントで食べて、また食べたいと思ってきました!とかイベントで見かけたここの温泉に泊まりに来ましたというと、とても喜んでくれます。

地域を知ってもらうという意味では、とてもいい宣伝になっているのではないでしょうか?

直接的な消費行動がそれほどないにしても、そこから広がる効果はあるわけだし。
ちなみにツールド東北の後「女川汁っていうさんまのつみれ汁が旨かった」という話を知人にしたところ、知人は女川のさんまセットみたいなのを通販で買っていたので、わずかですがそういう効果もあるのでしょう。
私自身が直接カネを使わなくても、第三者が話を聞いて使うこともありうる。

 

その他、こうしたご意見も。

読者様
読者様
自身もまちづくり、地域活性化に携わる仕事をしていますので大変参考になりました。

地域活性化の観点でサイクルイベントを企画する自治体は今非常に多いですが、ターゲットを明確にしきれてないままとりあえずイベントをやってしまっているのかな、と感じる場面は多いです。

お金を落とす=地域の宿に泊まる、夕飯を地元の飲食店で食べる、帰りにお土産を買うということが想定されますが、ご指摘の通り輪行での参加者が多い場合や走ることに主眼が置かれているイベントでは想定通りにサイクリストに消費してもらうことが難しいですよね。

事前に運営側が徹底的に参加者の属性を調べ上げて、例えば後日通販でエイドで出た食べ物を買えるようにする、などの仕掛けを作れば結果としてお金が地域に落ちると思いますし、そこは運営が努力する範囲と感じます。

イベント運営会社に企画からすべて委託して丸投げしてしまってる場合もあって、そのような際にお金を落とす場所が設計されないでイベントを上手く回すことだけが追求されてしまうんでしょうね。

数年前までマヴィックがホイールを買うとタイヤを抱き合わせにしてましたが、同じ原理で参加費に最初から組み込んでもいいかもしれませんが(賛否両論あるでしょうけど)、たぶん、デカイ輪行袋を持って帰る方々がその場で土産物を買うことは期待しにくいので、通販で送られてくるほうが助かります。
サイクルイベント後に「エイドステーションで出したものはこちら」みたいにメールやSNSで発信して、通販に誘導する方法も当然考えられます。

 

今の時代、エイドステーションで食べて旨かったものなんて参加者がTwitterで発信するわけだし、SNSで「エイドステーションで出したものはこちらから購入できます」と発信すれば、参加者以外にも響く可能性もあります。

読者様
読者様
エイドステーションで申し込むとゼッケンから申込時の住所に送ってくれるとかだと荷物にならずにいいなとか思いました
着払いだと財布も要らなくできそうですね

確かに、これだと双方ともにメリットはありそうですね。
荷物にならずに買えて、手続き自体も簡単ですし。
エイドステーションとゴール地点のどちらでも申し込み可能にしておけばいいかも。
たぶん、輪行の荷物を考えて土産物を買うという発想がないサイクリストはいると思いますし。
しかも、エイドステーションやゴール地点に商品自体を用意してなくても成り立つので(見本の一つでもあれば可)、労力的にもよい。

 

読者様
読者様
年2回春秋にサイクルイベントやってる村住みです。毎回参加してますし、主催・スポンサーも知ってます。
楽しいイベントです。

主催が〇〇町と観光協会・商工会議所
パンフレットに地元商店広告と
「ソフトクリーム50円引き・風呂入浴半額・ラーメンにチャーハンサービス」券みたいなの色々付けてます。
イベント終了後店から使われたチケット集めて集計してます。税金使ってるので当たり前。「何枚使ってくれたか」

こういうのもチケットがついていたらとりあえず使いますもんね。
なんか楽しそうなイベントなので気になります。

 

そもそも、他のスポーツイベントと比較してそんなにサイクリストがお金を使わないのか?という疑問もありますが、ケチケチしているわけでもなければ、関係者に感謝の気持ちがないわけではないし、精神論にすり替えたところで何も解決しないのでは?
ましてや「もっとカネを使うべき」と叫んだところで、それでは解決しなかったから今に至るのではなかろうか?

 

疑問について語ることが、感謝と相関性があるのであればなおさら意味がわからなくて、疑問について語ることと感謝することも別問題。

 

けど前日に宴会することも期待できなければ、ライド中にお金を使うことも期待できず、デカイ輪行袋を抱えた人が荷物を増やしたくない心理も考えれば土産物を買うなどの行動も期待しにくいわけで、それを踏まえてどうするか?に向かわないとちょっと厳しい気がします。

 

お金を使ってもらう仕掛けをするか、直接的な消費行動よりも宣伝効果をメインにするか、参加費に組み込んでその地域に還元する仕組みにするかなどは様々あるでしょうけど、個人の努力として「もっとお金を使おう」みたいなところに向かったところで、長続きしない上に「お金を使うサイクリスト」が「お金を使わないサイクリスト」を非難する構図にすらなりかねないわけで、嫌気さして自転車イベントを敬遠することにすらなりかねない。

 

だからサイクリスト個人の問題にしないほうがいいのよ。
そして「お金を使いたくない」わけじゃないし、大なり小なりその地域を応援する気持ちはあるわけで、仕組みで解決した方が得策。
何が好ましいのかはそれぞれ考えるしかないでしょうし、そのためにどういう方法があるのかアイデアを出すほうが建設的な気がします。

 

ちなみにマナー的なところとして汚して帰ってくるみたいなのはそもそも論外です。

 

もちろん、お金を使おうとする気持ちは否定しません。
それはそれとして、個人個人の努力に委ねたところで変わらないと思うのです。


コメント

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