以前書いた記事の続きです。
「車道左側端の自転車通行帯(自転車レーン)調査報告書」(日本自転車普及協会、1982年6月)という書籍があるのですが、昭和の時代にあった「自転車レーン」について自転車の通行台数を調査したり、アンケート調査をしていたりします。
それの続き。
鹿児島の場合
鹿児島県の川内市(現、薩摩川内市)の国道3号だと思いますが、同書籍によると「普通自転車専用通行帯」が3500mに渡り設定され(標識あり)、車道の左右に各1.5m幅になっている。
7時から19時までに左右合わせて2300台の自転車が通行し、最も多い時間帯だと一時間に459台(8~9時)通行したことになっているのですが、
なぜか昭和57年に存在した普通自転車専用通行帯は、今は存在しない。
一時間に459台(8~9時)、最も少ない時間帯でも72台(12~13時)。
ちなみに同書籍に載ってた画像では宝石店が写っていますが、たぶんこちら。
このあたりに3500mに渡り普通自転車専用通行帯があったのに、今はない。
なぜだろう?
需要がないというわけではないのは数字から明らかですし。
かといって自転車道ができたわけではない。
強いていうなら、現在は歩道に「自転車通行可」がついていますが、当時どうだったのかはわかりません。
まあまあ不思議
以前の記事にしても、大垣市の普通自転車専用通行帯。
当時の標識には以下のように書いてあります。
歩道 | 自転車専用通行帯 | 停車位置(?) | 車道 | 車道 |
「車道左側端の自転車通行帯(自転車レーン)調査報告書」(日本自転車普及協会、1982年6月)
※「停車位置」についてはイマイチ読み取れないものの、自転車専用通行帯と車道の間に何らかの停車帯がある。
普通自転車専用通行帯があったことには間違いないけど、現在はこちら。
昭和50年代には存在した自転車レーンが、なぜか今は存在してないという摩訶不思議。
こういう自転車レーンがなぜ消滅したのかについては調べても理由はさっぱりわかりませんでしたが、掲載されている自転車レーンの多くが既に消滅している理由はなんなんでしょうね。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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