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レースで大事なのは安全確保。

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両側をガッチリと警察署長規制して開催したのかなと思われますが、

正直なところ、ツールド北海道については中央分離帯がある道路ならともかくとして、このような片側一車線道路を片側のみで開催すること自体が無理があったのに、30年以上「たまたま」事故が起きなかったことを過大評価してしまったのではないかと考えます。

 

実際、一年以上前から危険性は指摘されていたワケですが、

「落車、事故の危険リスクを伴う」

「大幅な改善が必要」

A4判の内部資料には、強い文言が並ぶ。

資料をつくったのは、日本自転車競技連盟(JCF)の専門部会「ロード部会」。昨年6月「ツール・ド・北海道協会」に対してレースで事故が起きる危険性を指摘したものだ。

 

「事故起きるリスク伴う」ツール・ド・北海道、いかせなかった指摘:朝日新聞デジタル
「落車、事故の危険リスクを伴う」 「大幅な改善が必要」 A4判の内部資料には、強い文言が並ぶ。 資料をつくったのは、日本自転車競技連盟(JCF)の専門部会「ロード部会」。昨年6月、「ツール・ド・北海…

例えば日本自転車競技連盟(JCF)が一年以上前に指摘したリスクについて、主催者がどのように捉えたか?というところも重要なポイント。
ある種の警告だったワケですが、警告を甘く見たのか、警察との協議段階でこのような警告を警察と共有したのか?
そういうところに主催者の甘さがあるものと思われるので、第三者委員会にはきちんと踏み込んだ検討をしてもらいたいところ。

 

ところでこちらの件。

 

ツールド北海道における「交通規制」と「自主規制」の意味。
先日、ツールド北海道事故の第三者委員会が開催されましたが、 そもそもの話として、道路左側が「警察による交通規制」、対向車線(KOM付近などを除く)が「自主規制」という意味をまだ理解してない人もいたりします。 警察によりますと、現場はカーブが...

 

ご指摘の通りあくまでも道路左側部分のみに道路使用許可があり(事故現場は警察署長規制がオーバーライド)、道路使用許可の条件として対向車線側の警備がついていた可能性もあります。
道路全幅に使用許可があり、左側部分は警察署長規制がオーバーライドし、右側部分は自主規制だった可能性もありますが、報道や発表から言えるのは、左側部分が警察署長規制、右側部分が自主規制という点は間違いないかと。

 

なんか「自主規制」というフレーズに執拗に噛みついている方もいるようですが、要は77条に基づく道路使用許可により必要な措置を講じることを法令上では「交通規制」とは呼ばないから「自主規制」というフレーズにして分けているだけなので、フレーズの使い方に噛みついたところでいったい何の意味があるのかはわからない。

 

そもそもの問題点は、片側のみで開催した点にあるのだから。

 

選手が故意に右側にはみ出たか?についても問題の本質とは関係なくて、落車して右側に飛び出てしまうリスクもあれば、対向車が運転ミスによりレース側に突っ込むリスクもあるわけでしょ。
実際、JCFの警告も「落車」によるリスクを挙げていたわけだし。

 

落車、事故の危険リスクを伴う」

 

選手の安全が一番に確保されて、その上で競うのがレース。

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若干疑問なのは

一応は「片側レース」ということで警察署長がゴーサインを出していたことになるわけですが(対向車の自主規制の条件付きですが)、警察的にはそれで問題なしと捉えていたわけなのよ。

 

そこにも問題があるように思いますが、警察と主催者がどのような協議をしていたのかは明らかにはならない。
警察的には「自主規制をちゃんとやれば大丈夫」みたいな考えだったのだろうか。
北海道警にあった記載内容も「対向車線は支障がない限り通行可能」でしたし。

交通規制のあらまし

3 競技車列に対向する車両は、支障がない限り通行できますが、競技自転車が接近しているときは、減速するなど競技の安全にご協力下さい。その際、右折、横断、転回はできませんので注意してください。

 

ツール・ド・北海道2023 臨時交通規制のお知らせ

主催者の甘さが最大の問題ですが、ゴーサインを出していた警察の甘さもあるのでは。
けど、警察内部の話なんてわからんままなのよね。

 

どうでもいいフレーズの使い方とかにツッコミを入れたところで問題が曖昧になるだけですが、第三者委員会の報道を見る限りではおかしな方向に向かっているとしか思えないので心配しています。

 


コメント

  1. りっきー より:

    全面通行止めにどんなハードルがあるんでしょうか?
    マラソン共に自主規制側で交互通行の案内できる距離でもなく、片側の迂回路案内するなら全面にしたほうが楽な気もするのですが、片側にこだわる理由(申請側、許可側に)があるのでしょうか?

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      主には一般交通への影響だと思われます。
      迂回路を確保できる道路と迂回路を確保できない道路があり、後者はレースに無関係な人たちから反発を受ける可能性があるため理解を得にくいのかと。
      その意味でも、迂回路を確保できない道路を両側規制するには開催地域の方々の理解と協力がないと成り立ちませんが、おそらく北海道で問題になるのは温泉地など「商売をしている方々」の理解を得にくいのではないですかね。
      両側規制されたら、客が来れなくなるわけですし。

      なので主催者は地域の方々とコミュニケーションを取り理解と協力を得られるように努力するのだと思われます。
      変な話、普段から仲良くしている人から「半日だけ両側規制で止めたいけど、違う日には集客でこういうのを立ち上げて協力するから頼む!」みたいに言われるのと、全く見ず知らずの人が突然やってきて「半日我慢してね」と言われるのでは違うでしょうから。

      • りっきー より:

        やはり、両面規制ができない法的なものはなさそうということですね。

        オリンピックロードを都内エリアで見ましたが、事前告知、事前規制(一部通行可)、事後開放(ほぼすぐに規制開放)と、凄い数のボランティアでやってました。普通の大会では不可能ですね

        前回のWRCジャパンステージでも全面通行止めの田舎道路に一般車が入り込んだことでWRC本部がステージ破棄にしてましたが、国際レース位はその規制でやって欲しいですね。

        あとは中央分離帯があるコースを多めにして、でしょうかね。

        • roadbikenavi より:

          コメントありがとうございます。

          住民や自治体の協力があればできますが、おかしな方式で継続してきた点はやはり問題なんですよね。
          たまたま今まで問題が起きなかっただけで、問題が出る前に改善すべきでしたから。

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