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特定小型原付の違反数と事故数。事故は全て東京と大阪。

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今年の7月から特定小型原付がスタートしてますが、警察庁のホームページでは特定小型原付の違反数と事故数を公表しています。

 

さて、どんなところでしょうか?

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特定小型原付の違反数

特定小型原動機付自転車(いわゆる電動キックボード等)に関する交通ルール等について|警察庁Webサイト

7月から9月の3ヶ月間で2021件。
当たり前ですが「検挙数」であり、違反総数ではありません。

 

特定小型原付は自転車とは異なり青切符が導入されていますが、赤切符より青切符のほうが警察も違反は取りやすい。

 

最も多い違反は「通行区分違反」になりますが、これは「時速6キロモードに変えないまま歩道通行」や「自転車通行可の標識がない歩道を通行」、「逆走」を示していると考えられます
どれが多いのかはわかりませんが、イメージだけでいうなら「時速6キロモードに変えないまま歩道を通行」なんじゃないかと。

自転車が歩道を通行できる要件は、以下3パターン。

①「自転車通行可」の標識がある場合
②13歳未満、70歳以上
③交通の状況でやむを得ない場合

自転車も歩道で徐行しないのは違反になりますが(63条の4第2項)、徐行なのか徐行ではないのかが曖昧なので事実上取締りは困難。
特定小型原付の場合、ランプが点灯なのか点灯なのかでモードがわかるので、警察的にも取締りが簡単でいいですね。

 

最高速度表示灯が点滅していないまま歩道通行していたら一発で通行区分違反になります。

 

そして違反の第二位は信号無視。
811件(40%)になります。

通行区分違反を歩道通行と逆走で分けたら、おそらくは信号無視がダントツになりそうな気がしますが、信号を守れない人はいったい何を守るのか不思議です。
最もシンプルで分かりやすいのが信号だと思うので。

特定小型原付の事故数

同じく7月から9月の3ヶ月間のデータになります。

特定小型原動機付自転車(いわゆる電動キックボード等)に関する交通ルール等について|警察庁Webサイト

事故件数が38件、負傷者が39人。
2.4日に一件の事故というところですかね。

 

単独事故、つまりは自爆が16件(42%)。
ちょっと驚きなのは対4輪が9件(23%)にとどまります。

 

単独事故の具体的内容が何なのかを分析するといろいろ対策がありそうな気がしますが、もっと驚きなのは事故の全てが東京もしくは大阪です。

東京都 大阪府
31件(81.5%) 7件(18.5%)

これは東京と大阪以外がお行儀がいい…というわけではなくて、単に特定小型原付が普及しているのが東京都と大阪府に集中していて利用者が多いだけかと思いますが、対歩行者が11件(29%)。

違反として通行区分違反(歩道通行など)が多いことを考えると、時速20キロモードのまま歩道を通行して歩行者に衝突した事例が多いのではないかと思われますが、歩道での時速6キロモード遵守が徹底されていないことが問題とも言えそうです。

個人的な感想ですが

これら違反や事故について、シェアサービスが多いのか、個人所有が多いのかはちょっと気になります。
パリで住民投票で無くなったのはあくまでもシェアサービスの電動キックボードで、個人所有の電動キックボードは禁止されていません。

同市では過去5年間にわたり、歩行者の間を電動キックボードで走り抜けたり、歩道や交差点に乗り捨てたりする行為が問題になっていた上、事故も相次いでいた。

 

パリ、電動キックボードのシェアリングサービス廃止:時事ドットコム
【パリAFP=時事】フランスの首都パリは1日、電動キックボードのシェアリングサービスを廃止した。サービスをめぐっては、歩行者の邪魔になるとして強い批判が上がる一方で、廃止を残念がる声も出ていた。(写真はフランス・パリで、電動キックボードのシ...

個人所有で特定小型原付を買った人の話を聞くと、勝手な印象ですが交通ルールに詳しく関心が高い人が多いような印象がありまして、ぐちゃぐちゃなのはシェアサービスの利用者なんじゃないかと勝手な予想をしていますが、こうやって数字を見る限りでは青切符を導入したのは正解だったと思うし、事故についても自爆がメイン。

 

青切符を導入して「正解」というのは、自転車と同じ赤切符だと事実上の罰則がないに等しいためさほど抑止力にはならないこと。
自転車の赤切符については98~99%が不起訴です。
青切符にしたのは正解。

 

単独事故の具体的内容はわかりませんが、今後の特定小型原付は立ち乗りのキックボードタイプよりも、座り乗りタイプが増えるんじゃないかと予想しています。
仮にですが、立ち乗りの不安定性が単独事故につながっていたなら着座型が事故を減らす可能性もあるので、今後の数字の動きを見ていく必要がありそうです。

 

千葉市の実証実験も、着座型を採用しています。

道路交通法の一部を改正する法律(令和4年法律第32号)が令和5年7月1日に施行され、電動キックボード等を取り巻く環境が変化したことに伴い、シェアリング方式での特定小型原動機付自転車の利用状況、回遊性の向上、交通行動の変化、安全性、事業の採算性等について検証し、多様なモビリティ導入の有効性および課題を明らかにすることを目的として、実施するものです。

 

「千葉市特定小型原動機付自転車シェアサービス実証実験」の運営事業者を募集します

 

千葉市にて「着座型」特定小型原付の実証実験を開始。
千葉市にて、「着座型」の特定小型原付を使って実証実験をするらしい。 特定小型原付を使って実証実験 実証実験といっても特例を設けて何かを試す…みたいな話ではなくて、 道路交通法の一部を改正する法律(令和4年法律第32号)が令和5年7月1日に施...

 

特定小型原付が歩道通行時に「モードチェンジしないまま問題」については、正直なところ原因が何なのかはわかりません。
単に「理解してない」のか、「時速6キロは遅すぎてわざと変えないまま」なのか。

 

歩道通行時にモードチェンジすることもイマイチ理解してない人がいるのですが、歩道に案内板を立てて分かりやすくすれば改善するのかはわかりません。

 

違反や事故件数を見て、個人的な感想としてはこんなところだろうなと思うし、事故件数については自爆率の高さは気になりますが対人事故はまだ少な目。
ただし7月から始まり9月に対人事故が増えてますし、歩道通行モード遵守がポイントになるのかもしれません。

 

どうでもいい話になりますが、私人逮捕系YouTuberって交通違反には関心がないのですかね?
私人逮捕という名の違法行為を肯定するつもりはありませんが、路上駐車や特定小型原付の歩道通行モード違反などひたすら注意して回る分にはむしろ市民から歓迎されそうな気がする。

 

特定小型原付は着座型が主流になると思うのですが、どうなんでしょうか?
あまり知られていない話として、カーメイトが作った着座型特定小型原付なんてだいぶ早い段階で認定を受けてますが、なぜか販売はまだされていない…

 

特定小型原動機付き自転車の性能等確認制度にて適合と認定されました|株式会社カーメイト 公式企業サイト
この度、特定小型原動機付き自転車の性能等確認制度に関する告知(令和4年国土交通省...

 

いくらで販売するのだろうか?


コメント

  1. 元MTB乗り より:

    モードチェンジは、正直、歩道への乗り降りの際の一時停止が必要と言う認識がないので、変えられませんが実態かなと感じます。何かと、停まりたくないからと、歩道と車道を徐行すらせず、行ったり来たりする自転車、しょっちゅう見ますし。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      たぶんズルするのを避けるためにモードチェンジは停止時のみにしたと考えてますが、逆に面倒だから変えないままの人が増えたのかもしれませんね。

  2. 山中和彦 より:

    確かに、LUUPのハンドル先の緑ランプ、点滅してるのを見たことがありません。
    点灯ばかりです。歩道走行しているのも。
    私人逮捕系ユーチューバーは、基本的に、自分より弱そうな相手にしか行かないので、駐禁のクルマに因縁付けて、怖い人が出てきたりするのを避けてるのだと思います。

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      点滅モードが機能してないのは、ルールとして知られてないのか、面倒だからなのか調査したいですね。

      • カモがネギしょってる より:

        >点滅モードが機能してないのは、ルールとして知られてないのか、面倒だからなのか調査したいですね。

        操作説明で必ず触れるので、少なくとも対面で買ったり借りた場合は知らないというのは考えられない気がします。

        • roadbikenavi より:

          コメントありがとうございます。

          世の中には大変理解力がない方々がいまして、説明した程度では左から右に全スルーの人もまあまあいたり、クイズ形式のヤツもまともに読まない方々もいまして…あれは救いようがないのです。

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