ジャイアントの定番クロスバイクといえば泣く子も黙るエスケープですが、日本でもエスケープRディスクというディスクブレーキのエスケープがありますよね。
ヨーロッパの自転車ってダイナモライト仕様が多い気がすると以前も書きましたが、オランダで展開されている「ESCAPE CITY DISC」の話。
オランダのESCAPE CITY DISC
Escape City Disc 1 (2022) | Fiets | Giant Bicycles Nederland
ジオメトリも日本で販売されているエスケープディスクとは異なりますが、ダイナモライト、リアキャリア、フェンダー搭載など根本的に目指す方向が違う気がします。
日本のエスケープディスクはシマノターニー/アルタスの3×8速。
対するオランダのESCAPE CITY DISCはmicroSHIFT アドベント、1×9速。
フェンダー、ラック、前後ライト、スタンドが標準装備されてますが、オランダのジャイアントサイト内にある「エスケープ」はこれのみ。
いや、オランダの自転車ってこういうスペックのものが多い気がするのですが、これで899ユーロ、日本円だと14.5万くらいか。
日本だと激坂にも備えてフロントトリプルなのか、「多いほうがお得感が高い気がする」戦略でトリプルなのかはわからないけど、オランダってあまり起伏が激しくない土地柄。
フロントシングルのほうが「ウケ」がいいのかはよくわかりません。
同じような車種はオーストラリアのジャイアントにもあって、
Cross City Disc 2 Equipped (2024) | bike | Giant Bicycles Australia
「CROSS CITY DISC 2 EQUIPPED」というリアキャリア、フェンダー搭載のクロスバイクは2×8速。
なおリアキャリアがついてついてないCROSS CITY DISCもあります。
これがマレーシアになると、やはりエスケープにリアキャリアがついてますが、オランダのようにライトはついていない。
変速は2×8です。
GIANT ESCAPE 2 CITY DISC – Giant Bicycles Malaysia Official Store | SBS Cycle
フランスのエスケープディスクにも前後ライトやリアキャリア、フェンダーがついてますが、ある意味では国ごとに求めるスペック、ウケるスペックの違いが見えてきます。
まあ、ジャパニーズユーザーがクロスバイクにフロントトリプルを「求めている」のかについては激しく疑問がありますが、なんでジャパニーズクロスバイクといえばフロントトリプルみたいな流れになっているのでしょうかね?
フランスはダブル、オーストラリアやマレーシアもダブル、オランダはシングル、ジャパンはトリプル。
日本のクロスバイクの王道はトリプルみたいなイメージがあるけど、そもそもトリプルが必要な場面は少ない気がしてまして。
ダブルのほうが良くない?
過去にクロスバイクを持ってましたが、トリプルのインナーギアなんてほとんどの人は使わない気がするし、ダブルで十分だと思うの。
けど、素人向けには「多いほうがお得」みたいなイメージになるのだろうか?
個人的にはそろそろFCRが復活しないとジャパニーズサイクリストが激オコすると思うのですが、世界の流れを見ていると、あれが復活する日は来なそうな気がします。
ヨーロッパとかもE-BIKEが全盛ですし、まさかE-FCRみたいな変態自転車を出してもマニアック過ぎるし。
ちなみにリアキャリア、フェンダー、前後ライトがついたエスケープって普段使いには便利そうですよね。
ダイナモライトのスポーツバイクって日本にはあまりないはずですが、ジャパンでは「ライトは別売」が主流。
中国のジャイアントなんかはなぜか「TCR SLR DISC」なんてアルミバイクもありますが、
国によって売れる自転車はだいぶ差があるのだろうか。
日本でも売れそうなのに。
コメント
このクラスのモデルは本国ジャイアントは絡んでるのでしょうか?各国の代理店の企画商品かも。
コメントありがとうございます。
エスケープR3も日本オリジナルとか聞いたことがありますが、おっしゃる通り代理店絡みの可能性があります。
ただしフレーム自体は同じだったりするので、どういう流れで企画されているかは謎です。
パソコンのBTO方式みたいな感じかもしれませんね。基本のフレームが決まっていて、代理店が売れそうなフレームをベースに、付けたいパーツを選ぶとか?真相は分かりませんが、パーツの互換性があるからこそですね。
コメントありがとうございます。
そんな感じだとは思いますが、同じフレームから全然違う雰囲気になるのだからそれも面白いですね。
ダイナモライトがつくだけでも雰囲気が違いますし。