先日、ARTMA ROADというディスクブレーキのロードバイクが13万円台で登場すると書きましたが、

それに対抗するかのように、11万円台のPRECISION R DISCがあさひから登場w
いったい何が起きているのでしょうか?
ARTMA ROADとPRECISION R DISC
まず、たぶんそうなんだろうなと思ってましたが、
ARTMA ROAD
9月発売予定
完成車 税込13万円台予定ゼロからイチへ。
最初の1台に。#サイクルモード で初公開します。 pic.twitter.com/pCjrasIB3d— Tsuji Yoshimitsu (@zenkozz) February 28, 2024
ARTMA ROADとPRECISION R DISCはどちらもアルミフォークです。
カーボンフォークではなくアルミフォークにしてコストダウン。
そしてARTMA ROADはダイワサイクルが取り扱いで、PRECISION R DISCはあさひが取り扱い。
PRECISION R DISC| サイクルベースあさひプレシジョンブランドのロングセラーロードバイク「プレシジョンR」に、ディスクブレーキを採用した「プレシジョンRディスク」が登場。ワンランク上の走りが楽しめるデュアルピストン式メカニカルディスクブレーキ採用モデル。PRECISION R DI...
どちらもコンポはクラリス(2×8速)。
機械式ディスクブレーキ採用。
アルミフレームにアルミフォークにしてコストダウンしているのが特徴です。
ARTMA ROAD | PRECISION R DISC | |
取り扱い | ダイワサイクル | サイクルベースあさひ |
値段(税込) | 131780円 | 118800円 |
コンポ | クラリス(2×8) | クラリス(2×8) |
ブレーキ | SHIMANO製 機械式ディスクブレーキ | 機械式ディスクブレーキ |
フレーム | アルミ | アルミ |
フォーク | アルミ | アルミ |
重量 | 11.7~12.0kg | |
ギア比 | F50/34、R12-32T | |
タイヤ | 28c |
ARTMA ROADは溶接痕もまあまあキレイ。
【元プロレーサー辻善光 監修】ダイワサイクルが新型ロードバイク「ARTMA(アルテマ)」を開発DAIWA CYCLE株式会社のプレスリリース(2024年2月28日 18時01分)【元プロレーサー辻善光 監修】ダイワサイクルが新型ロードバイク「ARTMA(アルテマ)」を開発
ただしARTMA ROADについてはヘッドチューブが短めのレーサー仕様。
対するPRECISION R DISCはヘッドチューブ長めのエンデュランス志向。
PRECISION R DISC| サイクルベースあさひプレシジョンブランドのロングセラーロードバイク「プレシジョンR」に、ディスクブレーキを採用した「プレシジョンRディスク」が登場。ワンランク上の走りが楽しめるデュアルピストン式メカニカルディスクブレーキ採用モデル。PRECISION R DI...
明確に方向性が違うので、似たような価格帯、似たようなスペックといえど目指す方向は違うのかと。
価格差は12980円。
ちなみにARTMA ROADはシートクランプがクイック式ですが、PRECISION R DISCはよくわかりません。
明確にコストダウンしている
アルミフォークにしている点もコストダウンなんでしょうけど、要はこれらについてはそれぞれダイワサイクル、あさひのみでの取り扱いになると思うので、中間コストを削減している要素が大きいのかもしれません。
しかし同じようなアルミフレーム&アルミフォークで、ドロップシートステイを採用し、クラリス機械式ディスクブレーキのロードバイクを似たような価格で出してきたのは、なかなか興味深い。
アルミフォークをどう評価するか、ダイワサイクルやあさひのみでの販売になることをどう捉えるかになりますが、昨今のロードバイクが高くなりすぎてなかなか手を出せない層にアプローチする入門機と捉えればいいんじゃないでしょうか?
こういう入門機でもいろいろ弄ると楽しいですし。
結局、入門機が売れないと自転車業界って盛り上がらないと思う。
マニアックな層よりもライトに始める人が増えないとね。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
あさひも、こんなのを出してたのですね。
プレシジョンRは、
「短めのトップチューブと長めのヘッドチューブを採用し、前傾姿勢を軽減」とか、
「お尻が痛くなりにくいゲル内臓サドル」とか、
専用のスタンドがあるとか、
街乗り志向で、クロスバイクの買い換えなんかを狙ってそうですね。
あさひの客層には、通勤用自転車を買ってる人も多いので、しっくりきます。
ARTMA ROADは、例えばキャノンデールなら、CAAD12の頃の、CAAD OPTIMOみたいな10万円ちょっとで買える本格的(に近い)ロードバイクのポジションなんだと思います。しかし、ダイワサイクルの客層に、それを求める人がいるのかちょっと疑問です。そういう客層を開拓して、売り上げを伸ばしたい、うまくいけば、更に高額なロードバイクを買う顧客を開拓したい、ということなのかもしれません。
コメントありがとうございます。
コンセプトがレーシングなのに、販路がレーシングとは言い難い点が気になりますが笑、たぶんですがレーシングかエンデュランスかにこだわらない層をターゲットにしているのかもしれませんよ。
ロードバイクであるという点のみを求める層に向けたとも言えますし。