福島に200キロの「自転車道」としてナショナルサイクルルートの指定を目指すそうな。
福島県は22日、日本を代表する自転車道として世界にPRする「ナショナルサイクルルート（NCR）」の指定を目指すルート案を発表した。いわき市から新地町まで沿岸部を縦断する約200キロのコースで、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の光と影を感じられる唯一無二のルートとなる。ルートをはじめ、走行環境や受け入れ環境などを国土交通省が評価、要件を満たせばNCRの指定が受けられる。県は2025年度末の指定に向け、官民一体となった取り組みを推進する方針だ。
これ、一瞬意味がわかりにくいのですが新しく自転車道を作るわけではなくて、既存の道路を「ナショナルサイクルルート」として指定を受けるために整備するもの。
ナショナルサイクルルートってのいわゆる「自転車道」や「自転車専用道路(歩行者自転車専用道路)」でなければいけない…というわけでもなくて、矢羽根で示したとしても問題なかったりする。
https://www.mlit.go.jp/road/bicycleuse/good-cycle-japan/assets/pdf/jitensha_detail.pdf
国土交通省はナショナルサイクルルートとして指定するための基準を出してますが、宿泊施設の有無や、代替交通手段としてサイクルトレイン、サイクルバスなどがあるか、自転車ラックが整備された休憩施設があるかなどが必要事項になります。
あっ、休憩施設といっても「ご休憩」施設のほうではないです。
「いわき七浜海道」なるサイクルルートもあるのですが、
「サイクルルート」であって「サイクリングロード」ではないので、見ればわかるように一般道に矢羽根をつけただけの場所もあります。
自転車専用道路や歩行者自転車専用道路を新たに作る…という話ではないので、勘違いしやすい。
ちなみに、「ふくしま浜通りサイクルルート推進協議会」の設立総会みたいな動画がありますが、
2時間54分もあります。
ざっと見ましたが…設立総会なので具体的な話があるわけではなく。
2025年末の指定に向けて動くのだとありますが、
例えば走行環境の整備に向けては、6月末までに整備計画を策定。安全で快適に走行できたり、迷わずに通行できたりする環境を整えていく。
6月末までに「計画」を策定し、そこから一年半後の2025年末の指定を目指すとのことなので、新しく道路を作る予定ではなく既存の道路を再点検するような意味合いなんじゃないかと思います。
ナショナルサイクルルートとして指定を受けると人が押し寄せるわけではないので、どのように人を集めるかは別問題だと思いますが、しまなみやビワイチってナショナルサイクルルートではなくても一定のコンテンツ性があると思うんですね。
それに対し、後続でナショナルサイクルルートの指定を目指すところはどのように人を集めるつもりなのか興味がありますが、そのあたりが見えてこない気がしました。
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