ちょっと前にタイムのXPRO/XPRESSOがモデルチェンジしましたが、

ビミョーな変化ですが、ペダルのスタックハイトが変更になり、13.5mm→14.7mmになりました。
1.2mmの増加。
ペダルのスタックハイトが変われば、本来であればサドル高も変わります。
ペダルのスタックハイトとサドル高の関係
これってクランク長が変わったときにも同じで、クランク長が5mm短くなれば下死点が5mm上がる。
一般的にサドル高を決めるときは下死点基準で合わせるので、理屈の上ではクランク長が5mm短くなればサドル高も5mm上がる。
ペダルのスタックハイトも同様に、ペダルを変えたときにさスタックハイトの違いを考慮してサドル高も変化するはずですが、たぶん現実にはあまり意識せずにペダルを付け替えて終わる人が多いんじゃないかな。
各社ペダルのスタックハイトの違いはこちら。
メーカー | ペダル名 | スタックハイト |
TIME | 旧Xpresso/XPRO | 13.5mm |
新Xpresso/XPRO | 14.7mm | |
LOOK | Keo Blade Power | 17.1mm(10.8+6.3) |
KEO BLADE | 14.8mm (8.5 + 6.3) | |
KEO2MAX | 17.3㎜ | |
KEOCLASSIC 3 | 17.8㎜ | |
シマノ | PD-R9100 | 13.7mm |
Wahoo | POWRLINK ZERO | 13mm(3穴) |
SPEEDPLAY | 11.5mm (3 穴) 8.5 (4 穴) | |
Growtac | EQUAL ROAD | 13.5mm ~ 22mm程度 |
※グロータックはスペーサーによる調整幅がある。
例えばLOOKのKEOCLASSIC 3(17.8mm)からスピードプレイ(11.5mm)に変えたら、だいぶ差があるのでサドル高も弄ることになるだろうけど、当たり前の話としてサドル高を0.1mm単位で調節するなんて出来ないので(出来ない上に、しようと試みるだけムダ)、ざっくり5、6mm程度とみるかと。
ペダルによってスタックハイトがだいぶ変わる場合があるので、注意した方がいい。
KEOCLASSIC 3(17.8mm)を使っていてペダルをKEO2MAX(17.3mm)に変えたからサドル高を0.5mm変える…なんてことはムリだしやる必要もないけど、そもそも0.5mmを計測して調整するなんてできませんしね。
「ペダルを変えたら○✕が上がった」という罠
「ペダルを変えたら○✕が上がった」みたいな話があるときに、それは純粋にペダルの性能なのか?
それともサドル高を変えなかったために、サドルーペダル間距離が変わった結果なのかやや疑わしいことがあって、他人の話はあまり気にしない方がいいんじゃないかと思ったのですが、


スタックハイトの違いでサドルーペダル間距離が変わった結果かもしれないし、以前使っていたペダルやクリート位置がベストな調整になってなかっただけかもしれないし。
ペダルの大要素はそこじゃない気がするので、気にするなら今のペダルのままサドル高やクリート位置を見直したほうがいいのでは?
なお、何かを見直す前には、現状の数字を記録してからにした方がいいかと。
いろいろ試しているうちに何がなんだかわからなくなる人もいるので。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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