先日書いた記事なのですが、ディスクブレーキのロードバイクはそろそろ買いなのか?というテーマで書きました。
http://roadbike-navi.xyz/archives/5120
これについて貴重なご意見を頂きまして、なるほど!と思う反面、ちょっと疑問も出てきまして。
前回の記事
前回の記事で私が言いたかったことですが、要約するとこんな感じです。
・ディスクブレーキのロードバイクは、フレーム規格がバラバラだった。
エンド幅135mmのクイックリリースから始まり、135mm&QRは1年ほどで淘汰されて最近の主流は142mm&12mmスルーアクスル。
・しかしながらまだ完全に規格が統一されたとは言えない。
・2018年モデルのディスク車を見ていくと、多くが142mm&12mmスルーアクスルという規格に落ち着いたので、この規格のフレームなら間違いないだろう。
・規格がバラバラだと、それに対応したホイールやパーツが必要になる可能性があり、淘汰された規格はその後のパーツ供給で困る。
・安定した規格に統一されたら、ディスクブレーキ車はアリかも。
・重量増加というデメリットはあるが、走行面ではリムが破損しない、雨天時でも制動力が落ちにくい、非力な女性でもブレーキングしやすいなどメリットが多い。
こういう感じです。
ここでハッキリさせておいたほうがいいと思いますが、プロ選手がいくら乗って宣伝しても、一般ユーザーが買ってくれないとメーカー的には困ります。
利益を上げるのは一般ユーザーが買ってくれた場合であって、プロ選手に供給するのは広告宣伝費みたいなものです。
なので一般ユーザーが買いたいと思うかどうかが、今後の普及率に関わってくるわけです。
貴重なご意見
この記事について、貴重なご意見をいただきました。
日本のマーケットは特殊かもしれませんがトレンドは作れません。
あくまで欧米に追従するのみです。 長い目で見ればリムブレーキは自然に淘汰されていくでしょう。
同じ映画でも馬鹿高いプレーヤーで見るDVDより安いプレーヤで見るBlu-Rayの方が綺麗なのと同じです。
大変参考になったと思う部分ですが、ロードバイクという世界を見たときに、日本というマーケットは世界から見たらそれほど大きなものではないでしょう。
あくまでもヨーロッパのマーケットのほうが大きいでしょうし、もし欧米の一般ユーザーの多くがディスク車に買い替えるようなら、自然とリムブレーキが淘汰されていきますね。
私の頭の中では日本人が主体になった考え方ばかりでしたが、もし日本以外でディスクロードが主体になった場合、フレームメーカーもディスク用のフレームしか作らなくなる可能性もありますよね。
これは盲点でした。
ただ、欧米から見たら日本のマーケットは小さいのかも知れませんが、よく言われることで【ヨーロッパではアマチュア選手だとそれほど高い機材を使わないが、日本では趣味レベルの人でもデュラだとかアルテグラだとかお金をかける傾向にある】という話も聞いたことがあります。
競技人口や趣味人口では、恐らくは欧米から見たら日本なんて相当小さいマーケットでしかないのかもしれませんが、国別のロードバイク人口とかどれだけお金をかけるのかなどのデータがあればより面白そうですね。
日本におけるディスクロードの割合
これについては全くデータがありませんので憶測にしかなりませんが、日本では恐らくは90%以上の人がキャリパーブレーキのロードバイクに乗っているのではないでしょうか?
何かデータがないかなと探していたところ、FUNRIDE様の記事ですがこんなのを見つけました。
http://funride.jp/rankings/survey55/
2016年の記事なので若干古いのと、サンプル数が少ないので何とも言えませんが、ちょっと興味深いデータがありました。
次に買うならディスブレーキクロードバイクを選びますか?
はい 46人(38.7%)
いいえ 73人(61.3%)
結構多いですね。
約40%の人が、次はディスクブレーキロードバイクと考えていたのは、私の中では驚きです。
せいぜい10%程度だと思っていました。
もうちょい大きなサンプル数になった場合にはどうなるのか興味があります。
なので当サイト独自でアンケートしてみます。
できればご参加くださいませ。
[poll id=”4″]
選択肢は4つ設けてみました。
当サイトの実力ではFUNRIDE様よりもサンプル数が少なそうな気がしますが、初めて使うアンケート機能なのでちょっとドキドキです。
ついでにもう一つ。
今現在、キャリパー車とディスク車の割合も知りたいので、こちらにもご参加いただけるとありがたいです。
[poll id=”3″]
最後の選択肢は選ばないようにお願いします。
欧米でのディスク率
ちょっと話は逸れましたが、もう一つ気になるのは欧米ではディスクブレーキ車の普及率はどれくらいあるのでしょうか?
欧米ではディスクブレーキのロードバイクが大流行中!だというなら、もしかしたら日本人の意思とは無関係に、ディスク用フレームしかなくなっていく可能性もあります。
海外での事情をご存知の方がいましたら、教えてください。
ただ私の勝手な予想なのですが、欧米のほうがさほどディスクロードが普及していないのではないかと予想しています。
というのも、機材にお金をかける傾向がある日本人、機材にはさほどお金をかけずに使い続けるヨーロッパという話を何度か聞いたことがあるので、ディスクロードの登場!イェイ!買い替えしちゃうぜ!!と海外で盛り上がっているのかについては若干の疑問があります。
ただ今回、貴重なご意見を頂いたなと思うのですが、私たち一般サイクリストは所詮はメーカーの手のひらで転がされる運命でもあるということです。
具体的なところでいうと、シマノが10速デュラエースから11速デュラエースになったときに、シマノの10速ホイールは決して11速用フリーボディなどを販売しませんでしたし、作りもしませんでした。
ほかのホイールメーカーは、ほとんどが11速フリーボディに付けかえることで11速にも対応させたのに対し、シマノだけは【シマノホイールを11速で使うなら、買い替えて新しいホイールにしてね】と切り捨てたことでも有名です。
あとは旧10速コンポ(7900デュラエース、6700アルテグラ、5700の105、4600ティアグラ)ユーザーをどんどん切り捨てる方向に行っているというか、4700ティアグラは同じ10速コンポながらも、旧10速(7900~4600)とは何ら互換性がない仕様に変えてきました。
チェーンすら互換性がない状態です。
一応、旧10速用のチェーンは6700アルテグラのチェーンが今も細々と販売されています。
シマノ ULTEGRA CN-6701 チェーン 10段 ICN6701116
売り上げランキング: 1,518
ただ、結構早い段階で旧10速最強チェーンだったデュラチェーン(CN-7901)の製造をやめていたり、旧10速ユーザーを追い込む方向にきている感じがします。
私も前に乗っていたロードは5700(旧10速)だったのですが、消耗パーツの供給性に不安を感じていました。
ちなみにですが、デュラエースの10速チェーンは、いまだに売ってはいたりしますが、かなり高騰しています。
定価っていくらでしたっけね・・・
SHIMANO(シマノ) CN-7901 10S(ROAD)対応 116L CN-7901
売り上げランキング: 93,418
こちらでは定価の何倍なのか不明なほど高騰しています。
SHIMANO CN-7901 10S(ROAD)対応 116L CN-7901 / 57-09-792
もし欧米ではディスクロードが主流になった場合は、その波は日本にも波及してくるでしょう。
なのでもし海外でのディスクロードの普及状況をご存知の方がいましたら教えてください。
あと、一応アンケート機能を設置してみたので、出来ればご協力のほどお願いいたします。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
北米のロードバイクの新車販売台数の7割はディスクブレーキだそうなのでメーカーもこれからはディスクブレーキに力を入れていくのではないでしょうかね。
コメントありがとうございます。
北米ではそんなにディスクロードが流行っているのですか?
これは意外でした。
そうなるとその動きに追従していく流れでしょうかね・・・