昨年起きてしまったツールド北海道事故から１年になるそうで、ツールド北海道協会からメッセージが出ている。
ツール・ド・北海道2023の第1ステージの競技中に発生した事故から、9月8日で一年を
迎えようとしています。お亡くなりになりました五十嵐選手に哀悼の意を捧げるとともに、ご遺族の皆様には改めて
お悔やみ申し上げます。ツール・ド・北海道協会は、昨年10月に各分野を専門とする有識者による安全対策検討会を
発足させ、安全対策についての検討を進めているところです。今後は、本検討会の結論を踏まえた上、安全で安心な大会運営を構築し、皆さまの御協力を
得て、新たな一歩を踏み出していく所存です。
最近はめっきり話題になりませんが、第6回第三者委員会が4日にあったようです。
前回会議の議事要旨はあまら内容がないので割愛しますが、今回会議の配布資料にチームに対するアンケート結果がありました。
配布資料はこちらです。
まずは片側一車線開催に対するチーム、選手の理解度。
十分理解していたとある程度理解していたになってますが、監督の理解度に比べると選手が「十分理解していた」とは言い難い。
次にコースに対する理解。
ちょっと意外なのは、事前に全く調べないチームもあるんですね。
一車線開催の理解やコースの理解など、レース前の主催者説明が十分だったかについては
若干気になるのはアンケートの選択肢で、「十分なされていた」の次は「最低限の情報提供は行われていた」になっている点。
最低限という言葉のニュアンスがビミョーですが、なんか選択肢が不思議に感じるのは私だけでしょうか？
次に技術文書(テクニカルガイド)が十分だったか？
十分だった、どちらかというと十分だったが全体を占めている。
とりあえずこの話は一旦置いときます。
次に危険箇所を明示すべきかについてですが、これはチームごとに考え方が違うのかな。
「特に強調する必要がある」から「特に明示しなくてよい」まで回答があるので、チームごとに考え方が違う。
次に立哨の対応。
不十分な対応と評価したチームが多いけど、そりゃそうだわな。
ただし十分な対応と評価したチームもあるので、必ずしも意見が同じではない。
次にコースの危険箇所について、イエローフラッグやホイッスルによる注意喚起を強調する地点。
やはり「一般車両」がある場合の注意喚起について関心が高い模様。
最後に、ツールド北海道が打ち出している様々な対応に対する評価。
片側一車線開催から二車線開催への変更を求める声が多く、交通規制の強化やエスコートバイクの増強についても賛成の声が多数。
しかし、遅れたライダーのカットオフや招待チームの見直しとなると、そこまで肯定的に見ていないのかなと。
とりあえず言えるのは、片側一車線開催から二車線開催に変更を求める声は多いし、交通規制の強化を求める声も多い。
立哨の対応に不満があるのは当然とも言えますし、以前の第三者委員会では主催者から警備員への説明がうまくいってなかったこともうかがえる。
すでに事故の原因究明ではなく事故防止するためにどうすべきか？に議論が移っているとは言え、この内容で道警が道路使用許可を出すのかはまた別問題なのよね。
なにせ「ちゃんとやりまっせ」といっても、ちゃんとやってなかった実績があるわけでして…
道警的には難癖つけて突っぱねることすら予想されるし、周辺自治体がどのように考えているのかもわからない。
なんだかんだ、自治体、住民、警察の協力がないとうまくいかないのだから…
そしてなかなかの報道が出ている。
この事故は2023年年９月、北海道上川地方の上富良野町で「ツール・ド・北海道」に参加していた当時21歳の男子大学生が反対車線を走る乗用車と衝突し死亡したものです。
４日、有識者による６回目の安全対策検討会がオンラインで開催されました。運営団体は、調査の結果、事故の現場を含め、レースが中止されるまでの間に15台の車が規制中のコース内に入っていたことが明らかになりました。
そのうち、選手たちの前を走るエスコートバイクが後続の選手らに対して、注意喚起の合図をしたのは３台で、大学生と衝突した車は含まれていませんでした。
15台の一般車両が進入していたけど、エスコートバイクが選手に注意喚起したのはそのうち3台…
かなりザルだったことはもはや明らかとしか。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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