先日、グラベルロードに関する記事を書いたのですが、
http://roadbike-navi.xyz/archives/5949
結構反響があったようで、様々なご意見を頂きました。
私自身もグラベルロードを完全に理解しているとは言えないのですが、そもそもグラベルロードって何なんだというテーマで書きます。
グラベルロードって??
グラベルロードの【グラベル】というのは、砂利道を意味します。
なのでそのまま読むと、砂利道も走れるロードバイクと言えます。
FUJIにJARI(ジャーリ)というグラベルロードがありますが、もちろん語源は砂利です。
ここまで来ると凄いネーミングだなぁと思うのですが、個人的に一番気になっているグラベルロードはJARIだったりします。
グラベルロードを見ていくと、多くの場合以下のような共通点があります。
・ジオメトリはアップライトなポジションで、ヘッドチューブは長め。
・ディスクブレーキ車
・太めのタイヤを可能にするクリアランス
・耐久性を強化したフレーム
こう書くと、シクロクロスとの違いはなんなんだ??と思う人もいるかもしれませんね。
シクロクロスとの違いを見ていきましょう。
グラベルロードとシクロクロスの違い
メリダのラインアップを見ていくと、グラベルロードは【ロードバイク】のカテゴリにあり、シクロクロスはシクロクロスというカテゴリになっていて明確に分けられています。
簡単に言うと、シクロクロスというのは短距離レース用の設計です。
一方のグラベルロードは、ロングライド用の設計です。
分かりやすいところで言うと、ヘッドチューブ長でしょうか。
私が乗っているLOOK765もヘッドチューブは長めです。
メリダのグラベルロードSILEX200と、同じくメリダのシクロクロスのCYCLO CROSS400を比較してみましょう。
【父の日!マグオンをプレゼント】【携帯工具プレゼント】MERIDA(メリダ) 2018年モデル SILEX200 (サイレックス200)[グラベルロード]
【父の日!マグオンをプレゼント】【携帯工具プレゼント】MERIDA(メリダ) 2018年モデル CYCLO CROSS400 (シクロクロ400)[ツーリング向][シクロクロスバイク]
ヘッドチューブ長の比較。
サイズ | SILEX200(グラベル) | CYCLO CROSS400 |
44 | 160mm | ー |
47 | 180mm | 110mm |
50 | 200mm | 130mm |
53 | 220mm | 145mm |
56 | 240mm | 160mm |
フレームサイズ表記が同じでもトップチューブ長がかなり違うのであくまでも参考にというところですが、ヘッドチューブ長の違いは明らかですね。
シクロクロスはレース用のためにハンドルが下がっていますし、グラベルロードはロングライドを快適にという意味合いもあるのかハンドルが高めです。
チェーンステイ長も違いがあり、シクロクロスでは425mm、SILEXでは430mmです。
フレーム設計から走りの方向性を明確に分けていますね。
またシクロクロス競技の場合、バイクを肩に担いで走る場面もあります。
シクロクロスのフレームは肩に担ぎやすさも考えて設計していると言われています。
グラベルロードとロードバイクの違い
いわゆる【ロードバイク】という場合、ほとんどのフレームではタイヤサイズが25cまでしか入りません。
28cも入るフレームもありますが、グラベルロードのような太いタイヤは絶対に入りません。
ロードバイクとグラベルロードの違いですが、グラベルロードもロードバイクの一種とみていいでしょう。
別カテゴリというよりも、ロードバイクの変形版という感じの意味合いのほうが強いかと。
最近はディスクロードもありますが、ディスクロードとグラベルロードも違いがあります。
タイヤクリアランスもそうですが、グラベルロードはロードバイクよりもフレームの堅牢性を高めていて、それによりオフロード走行も可能にしています。
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なので一般的に見て、同じくらいのレベルのロードバイクとグラベルロードを比較すると、グラベルロードのほうがフレームは重いです。
グラベルロードでもホイールを変えてタイヤを細くすれば、ディスクロードとして舗装路での快速仕様に出来なくはないでしょうけど、グラベルロードのほうが【より長距離を快適に】というコンセプトに特化している印象なので、フレーム設計がやはりロードバイクとは違うなと思います。
様々なご意見を頂きました
この記事に関係して、様々なご意見をいただきました。
いつも記事参考にさせて頂いてます。少し前コメント入れた者です。
グラベルロードでロング大変結構ありありだと思います、タイヤ太めで乗り心地はいいと思います!
が抵抗大きいので疲れかたによって色んな走り方をすれば!
私もショップにスペシャライズドのシラスエリートカーボンを勧められて購入したけど前傾姿勢を考えてなければグラベルロードに、かも?私のシラスも考え方が共通点が面白くコメント入れました。
グラベルロードに直接関係する話ではないのですが、タイヤが太め、アップライトなポジションという点でクロスバイクにも共通点はありますね。
そもそもグラベルロードは長距離用に開発されていて、メリダの紹介ページでも「僻地での走行にも対応したアルミフレーム採用のツーリングバイク。長距離のライディングでも高い快適性を実現」と書かれているようにロングライド向きですよ。
逆に短距離レース向きなのがシクロクロス。
まさしくその通りでして、グラベルロードはロングライド向きに開発されているんですよね。
その中でオフロードでも走れるような堅牢性を兼ね備えているので、荷物を積載してのツーリングにもいいですよね。
メリダも【ツーリングバイク】と書いていますし。
いつから日本の舗装が全国津々浦々ひび割れも穴もない場所ばかりと思っていた…?
振動による疲労って無視できないと思うし、グラベルロードでロングライド、アリですよねえ。
(そこら辺の最終解として、グラベルじゃないけど、S-WORKSのRoubaixっていーなーと思うのです。買えないけど。
そうなんです。
舗装路でも一般的なロードバイクよりも路面のショックを和らげるようにしているのがグラベルロードとも言えます。
最近グラベルロードでロングライドしている人を見かけますが、恐らくはタイヤが細いロードバイクよりも快適性が高いから選んでいるのでしょう。
ロードバイクの中でも快適性重視のモデルもあり、トレックのドマーネとかは有名ですよね。
ただドマーネも、快適性と走りの軽さを求めたハイエンドモデルはクソ高いですw
グラベルロードはそういったいいエンデュランスバイクに比べると走り自体は重いと思いますが、快適性に振った作りだからこれは当たり前ですね。
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グラベルロードいいですよね!持ってませんがw
太めのタイヤが履けるとか、拡張性とかいろいろありますけど、個人的な理由はずばり見た目が好みだからですw
かっこいいってだけで買ってる人もいそうですよね。2台目3台目とかになるとなおさら。趣味の世界ですし。舗装路しか走らなくてもオフロード4WD車を買う人がいるの同じように。むしろガチガチのオフロードならMTBを使うサイクリストもいるでしょうし。自分でなかなか調べきれないのでこのブログで時々グラベルロードが登場すると割とわくわくして眺めている読者でしたw
実はこの話も良く聞きます。
見た目が気にいったのでグラベルを一台目として買ったという人はそこそこいるようです。
「グラベルロードはロングライドに向かない??」の記事を拝見し、
ロングライドでグラベルロードを愛用している者として
ついコメントしたくなってしまいました。お伝えしたことは1つだけです。
「自転車ひとつでどこへでも、どこまででも走っていく楽しさ」を
ロングライドに求める人には、グラベルロードは素晴らしい相棒になりますよ!※申し訳ありません、どうしても意見をコンパクトに整理できずに、以下長々と
書いてしまったのですが、結局言いたかったのは上の一言だけです。
グラベルロードに感じる魅力を共有したい反面、お時間をとるのも恐縮なので、
ここから先は適当に、軽く読み流していただければ幸いです。…
さて、冒頭のコメントのような意見が出るのは、グラベルロードに対して
オフロードのイメージを強く持ち過ぎているからだと思います。
これは原因が明らかで、売り手がそのようにコマーシャルしているからですね。
商売としては既存のロードバイクユーザーにもう一台買ってもらいたいので、
ロードバイクではできないこと=オフロードを強くプッシュすることになります。
なので、その印象だけだとまるで MTB のように見えてしまい、
ロングライド??? となってしまうのも仕方のないことかなと思います。しかし、実際のところグラベルロードが得意とするのは舗装路メインのライドです。
舗装路を快適に巡航しつつ、プラスアルファで荒れた道も躊躇なく走れるバイク。
これはオフロード特化の MTB とは別物で、あくまでエンデュランス系ロードバイクの
亜種として捉えるのが適当かなと。
アメリカなど、未舗装の道路が延々と続くような国ではまた違うかもしれませんが、
少なくとも日本ではそのような用途・位置付けになるかと思います。グラベルロードの定義は、呼称も含めて各メーカーによってまちまちですが、
大雑把に見れば「悪路レース向けのシクロクロスバイクを長距離で楽に走れるように
したもの」か「オンロード長距離ライド向けのエンデュランスバイクを荒れた道でも
走れるようにしたもの」がベースになっているものが多いと思います。
いずれにせよロングライドを主眼においた設計であるのは間違いないでしょう。
(なので個人的には、グラベルロードでロングライドはアリか?という問いかけ自体に
実は違和感を覚えている次第です。
思惑を本当に実現できているのか?という疑問なら大いにあり得ると思いますが)グラベルロードは主に2つの方向からニーズがある印象で、
1. ロードバイクで色々な所へ出かけたいが、整った舗装路でないと走りづらい
2. オフロードを楽しみたいが、MTB で現地まで巡航するのはダルい
といった異なるユーザー層からの需要に上手くはまっているように思います。
これに加えて、入門者からは、初めてのロードバイクに対して不安や抵抗を感じる
ポイントが上手い具合に解決されることから注目されているようですね。私の場合は1で、ロングライドであちこち出掛けるうちに、細いスリックタイヤで
走れる道に限界を感じたことがグラベルロードに興味を持った理由でした。
舗装路といえど、古くてガタガタのアスファルトや砂利の転がった道路は多く、
また道中舗装路が途切れて荒れた土や砂利道を通過することも珍しくありません。
ロードバイクでは迂回するか押して歩かざるを得ない場面も多々あります。
そうは言ってもあくまで舗装路メインのライドなので、MTB には食指が動かず…。その点グラベルロードはちょうど良く、ロングライドの大部分を占める舗装路を
快適に巡航しつつ、途中の荒れた道も難なく走り抜けることができます。
純粋なロードバイクに比べれば加速や登りでの重さや全体的な疲れやすさは感じますが、
ホビー的なロングライドであれば十分に軽いと言えるレベルではあると思います。
一方で、舗装路のみならず、軽い林道くらいならふらっと突っ込める余裕もあり、
ロードバイクにはない遊び方もできてしまいます。レース志向やスピード・軽さを追求する乗り方には向きませんが、
ロングライドで色々な道を走り、あちこちへ出掛けることを楽しみたい人であれば、
そこそこの巡航性能を備えつつ、道を選ばずにどこでも走れるグラベルロードの強みは
この上ない魅力ではないでしょうか。私にとっては、グラベルロードはロングライドの世界を広げてくれる素晴らしい相棒です。
グラベルロードに対する熱い思いをメールしていただきました。
ありがとうございます。
この方には返信させていただきましたが、それぞれの自転車には様々な可能性があります。
【この自転車はこういう用途で使ったら面白そうだな】と考えれば可能性は広がりますが、【この自転車はこう使うべき!】と考えるとノーチャンスです。
様々な場所を走れるグラベルロード、一台あったら面白そうですね。
好きなものに乗ればいいだけの話
今スポーツサイクルって、様々な方向性に細分化されています。
ロードバイクでもレーシングバイク、エンデュランスバイク、エアロ、TTなど様々ありますよね。
クロスバイクの場合、近年は舗装路での快速性を謳うモデルばかりになりましたが、前はオフロード走行もできるものがありました。
そしてシクロクロス競技があって、グラベルロードというジャンルが登場して。
MTBでもいろんな種類があります。
ミニベロもスポーツサイクルの一種です。
それぞれの自転車には、得意分野、不得意分野はあります。
例えばTTバイクでヒルクライムしろと言われたら、出来なくはないでしょうけど苦手ですよね。
グラベルロードでスピードを競うというのも苦手分野だと思います。
前回の記事では【グラベルロードってロングライドに向かないでしょ??】というコメントが発端になっています。
http://roadbike-navi.xyz/archives/5949
恐らくですがこのコメントをしてきた方は、舗装路でのロングライド=ロードバイクが一番であり、なおかつグラベルロードって砂利道走るもの、という先入観があるのではないでしょうか?
実際のところ、私が普段やっている【私のロングライド】では、ロードバイクが一番快適だと思っています。
これの理由ですが、スピードを出しながら長距離走れるからです。
太いタイヤだとリムやタイヤが重く感じ、振動吸収性がよくても足に来るという印象があるからです。
(もしかしたらグラベル買ってロングライドしたら、考え方が変わるかもしれませんが)
しかし、スピードはそこそこでいいから、スピードよりも快適性を重視して長距離走りたい人もいるでしょう。
これもロングライドです。
ロングライドと言っても様々なロングライドがあり、人それぞれ違う形でのロングライドがあるわけです。
それに対して【自分の中でベストだと思う自転車】を選べばいいだけの話です。
ちなみに私がよく行く自転車屋の店員さん、前はミニベロで200キロ超えとかしていました。
もちろんロードバイクも持っているわけですが、あえてミニベロで行くようです。
前に聞いたら、ロードバイクより遅いけど面白いんですよ、と言っていました。
ただ、多くの人はミニベロとロードバイクのどっちかで200キロ走れと言われたら、ロードバイクを選ぶと思います。
その中であえてミニベロを選んで楽しむ人もいますし、それが間違いだとは思いません。
200キロ走るということでも、ロードバイクを選択する人もいるでしょうし、グラベルロードを選ぶ人もいるでしょう。
これはどのように走りたいかの違いだと思うのです。
オフロードバイクが得意のセンチュリオンでも、クロスファイアーグラベルという車種がありますね。
【父の日!マグオンをプレゼント】CENTURION(センチュリオン) 2018年モデル CROSSFIRE GRAVEL 3000 (クロスファイヤーグラベル 3000)
センチュリオンはメリダの傘下ですが、メリダのサイレックスとシクロクロスのフレームの違いと同じく、クロスファイアーとクロスファイアーグラベルではジオメトリが違います。
このクロスファイアーグラベルは紛れもなくロングライド向きですね。
繰り返し書きますが、それぞれの自転車には得意分野、不得意分野があります。
ドグマでオフロード走れと言われたらそれは向いていない話ですが、グラベルロード=砂利道バイク=ロングライドはロードバイクのほうが向いている、と考えを狭くするのはもったいないと思います。
ロングライドの方向性によってはむしろグラベルロードを選択すべきだと思いますし、逆にロードバイクを選択したほうが楽なロングライドもあるでしょう。
まあ、本来は用途に応じて、様々な種類の自転車を持っていればいいんでしょうけどね。
そんなわけで緊急アンケートです。
グラベルロード、欲しいと思いますか?
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選択肢の設定がおかしい気もしますが、1つのアンケートで【持っているか持っていないかの判別】と【購買意欲】を盛り込んでみました。
グラベルロードを持っていない人にとっては、恐らくですが未知の世界というか、乗り味が不明なのでまずは試乗させてほしいと思う人が多いのではないでしょうか?
私もグラベルは試乗してみたいのですが、グラベルの試乗車を見かけないので・・・
お暇なときにお付き合いください。
前回の記事に対するコメントやメールで、グラベルに興味を持っている人が多いことがよくわかりました。
実は以前からもグラベルに対するメールは多かったのですが、結構聞く話としては【ロードバイクほどガチっぽさがないところも好き】という点です。
ロードバイクだとサイクルジャージ着ていないとダメみたいな雰囲気を感じてしまうが、グラベルならもっと気軽な感じがするという意見もありました。
ロードバイクを売ってグラベルを買うという人もいました。
どんな自転車を選びかは人それぞれです。
人それぞれどんな自転車が自分にベストマッチなのか、それを考えるのも面白いんですよね。
Panaracer(パナレーサー) タイヤ グラベルキング [700×38C] ブラック F738-GK-B
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2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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