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アイルランドの裁判官の発言で自転車界隈が炎上。

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ちょっと取り上げようと思うのは、アイルランドの裁判官が発した発言が炎上している件。

ダブリン・サイクリング・キャンペーンは、ダブリンのサイクリストたちが「悪夢になった」という裁判官の発言は不適切だと述べた。

同団体は、この発言は道路利用者という弱い立場の人々に対する危険な態度を強めるものだと述べた。

この声明は、ジェームズ・オドノホー判事が昨日、ダブリンの巡回民事裁判所で、6年前にバイクと衝突して脳損傷を負った自転車運転者に支払われる損害賠償額を減額した後に発表した。

オドノホー判事は、2020年9月の暗い朝に起きた事故について、負傷した自転車に乗っていた人が主な責任を負っていると判断し、「自転車に乗っている人が何をするかは決して分からないし、何をするかを予測することもできない」と述べた。

彼は損害賠償額を5万ユーロから1万ユーロへと80%減額した。

アイルランド自転車運動協会は、この裁判官の発言は不適切だと述べた。

RTÉのデイビッド・マカラーとのトゥデイ番組に出演したウナ・モリソン氏は、こうした大まかな発言に「憤りと懸念」を表明した。

人々はフロントガラスを通して自分自身を見ていて、自分自身をサドルに置いていない、と彼女は付け加えた。

ダブリン・サイクリング・キャンペーンのメンバーでもある社会民主党のカール・スタンリー議員は、この声明に衝撃を受け、懸念していると述べた。

Cycling campaigners say judge's comments 'inappropriate'
The Dublin Cycling Campaign has described as inappropriate comments by a Judge that cyclists in Dublin have "become a ni...

自転車とバイクが衝突した事故について、オドノホー判事は自転車過失80%としたあと、ダブリンのサイクリストたちが「悪夢になった」と述べた。
これにサイクリスト団体等を中心に非難する声が高まり、オドノホー判事が過去(20年以上前らしいが…)に運転の飲酒検知拒否で有罪になったことや、他の裁判で不適切な訴訟指揮(弁護士の発言を2000回以上遮ったとか)があり、その件で当該訴訟に関わることが禁止された過去が発掘され炎上を加速させている模様。

 

で。
そもそも問題になった「バイクと自転車の事故」とはどんなものなのか気になって調べてみたら、あくまでインターネット上での情報だから判決上で事実認定された内容とは差がある可能性もあるけど、

 

自転車レーンを無灯火で通行していた被害者が、合図(ウインカー)もなしに自転車レーンから飛び出て右折しようとし、バイクが衝突した事故らしい。
自転車が「蛇行」という情報も見かけるが、日本式にいうなら「ノールックノー合図小回り右折」みたいな話か(なおアイルランドは左側通行)。

 

バイクの過失は、そのような自転車に対しクラクションを鳴らしたが減速しなかったことの模様。
そしてこの態様については、過失割合がおかしいという意見はまず見かけない上に、妥当な判決だとする意見を見かけるので、アイルランドではそうなのかもしれない(注、そもそも判決上の過失割合の妥当性について意見する人はかなり少なく、判事の発言のみを非難する声がほとんど)。

ジェームズ・オドノホー判事は、2020年9月の朝6時に暗闇の中で起きた事故の主な責任は負傷した自転車乗りにあり、この事故で彼は他に12箇所の軟部組織損傷を負ったと判断した。

「自転車利用者が何をするかは全く予測できないし、予測もできない」と、巡回民事裁判所のオドノホー判事は述べた。「ダブリンでは、自転車利用者は悪夢のような存在となっている。」

同氏は、市内で車を運転する者として、運転手としての自身の経験を司法上の考慮の対象とする権利があると主張した。

ダブリンのノース・ストランド、ハイバーニアン・ウェイに住む50歳の建設作業員で自転車に乗って負傷したイオアン・ジュルギラ氏の代理人を務めるエメット・カーティ法廷弁護士は、オドノホー判事に対し、依頼人は衝突事故の詳しい記憶がほとんどなかったが、裁判所は事故発生時の状況を示す技術的証拠やダッシュ・カムの映像の恩恵を受けることができたと語った。

ジュルジラ氏の代理人としてケント・カーティ法律事務所から出廷したカーティ氏は、バイクに乗っていた被告マーク・フィネガン氏自身のダッシュカムのビデオがフィネガン氏の過失の証拠を示していると述べ、オドノホー判事の見解に同意し、同ビデオはジュルジラ氏にも過失があったことを示していると述べた。

ヘイズ・マクグラス法律事務所からダブリン州ソードのフォレスト・パーク在住のフィネガン氏とAXA保険の代理人として出廷したシャービー・モリン弁護士による反対尋問で、ジュルジラ氏は、ヘルメットや視認性の高い安全ベストを着用しておらず、自転車にライトをつけておらず、バスと自転車のレーンから後続車に右折する意図を示す合図を一切していなかったことを認めた。

オドノホー判事は、脳損傷に対する5万ユーロの賠償金を1万ユーロに減額し、軟部組織損傷に対する「増額」賠償金に関する80パーセントの減額も行ったため、ジュルジラ氏と巡回裁判所の費用に対する賠償金の総額は1万7,628ユーロとなった。

裁判官は、フィネガン氏が明らかにジュルジラ氏に気付いており、衝突を回避できるレベルまで速度を落とさずにバス・自転車専用レーンで不安定な行動をとっていたのを見てクラクションを鳴らしたという事実を考慮していると述べた。

‘Cyclists have become a nightmare in Dublin’: Judge reduces €50,000 damages award by 80%
Court finds cyclist was mainly responsible for collision with motorbike in which he suffered brain and soft-tissue injur...

※民事の考え方は国による差が大きい。日本だと自転車過失30~50%程度になりそう。国によっては歩行者や自転車が被害者の場合に過失相殺しない国もある。

 

これらを踏まえてみると、要するにこの裁判官は「ビッグ主語」を使って自転車ユーザー全体に向けたから炎上したわけ。
そしてこの件を痛切に非難する声もある一方、冷静に「そもそもの判決」から分析して「裁判官がそう言いたくなる気持ちはわかるわ…けど失言だわな」みたいに捉えている意見も見かける。

 

個人的な印象ですが、騒いでいる方々も「この部分のみ」を切り抜きして非難しているあたりはどうかと思うし、裁判官の過去というこの件と関係がないことを持ち出して非難する様子は世界共通の「叩き方」なんだなと思った。
ビッグ主語を使ったのが炎上の原因でしょうけど、

 

実際のところ、自転車の無謀な運転が目立つことを指摘する声も見かける。
ビッグ主語が切り抜きされて炎上したようにしか見えませんが、日本でいう道交法界隈みたいな方々が執拗に非難しているようにも見えてしまい、議論が散漫すぎるように思えてしまうのよね。

 

ちょっと前にサイクルショップマティーノが「競輪」というビッグ主語を使ってスポーツじゃないと暴言を吐き炎上してましたが、ビッグ主語化は炎上のサイン。

侮辱しておいて被害者ポジションというのも違うよね。
こちらの件。もう相互ブロックしてるから触れたくなかったんやけど、名誉毀損食らってるって噂を聞いて見に行ったらこれで大横転俺Googleはハンネ垢しか持ってないし誰かニックネーム俺の名に設定して凸ったりした?まさか店の自作自演か妄想?(笑)←...

万国共通なんだなと思った。
そして判決内容に対する非難はほとんどなく、ビッグ主語化発言を切り抜き非難し、裁判官の過去をほじくりだして叩く様子も万国共通のシステムなんだなと…

 

こういう報道に対し脊髄反射のごとく乗っかるのは愚かだと思ってまして、そもそもどういう経緯/前提で発せられたものなのかを見極めている人もいて、個人的には逆に冷静になれた気がした。

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