自転車が交差点を直進するときには第1通行帯を通行する義務があるので、第1通行帯が左折専用レーンであっても左折専用レーンから直進することになるし、
ダブル左折レーンがある場合も、直進する自転車は第1通行帯を直進することになりますが、
こっわ!ドライバー冷や汗なんてもんじゃ無かったろうなこれ
後に重機積んでたらもっとやばかったとおもう。
ロード乗りの方、そこ直進されたらトラックはきついよ
トラック側は直進左折可能帯です pic.twitter.com/1O7lVU631j— ぐ り@ZND Beans (@hiroguriko) June 8, 2020
このルール自体、自転車乗り以外だと知らない人もいるので、ルール通りに直進しただけで死にかける。
最近はダブル左折レーンに自転車ナビラインを描いて「自転車が直進するから注意してな」とドライバーにアピールしているところもありますが、法に従うほうが危険な場合すらあるのが現実。
さて、4車線あってダブル左折レーン、しかも左折方向は側道風にもなっているこの交差点。
自転車に乗る人がこの交差点を直進しようとするとき、まず間違いなく思うのはこれよ。
初見でこの交差点に入るときに、コースを見極めて安全に直進するのは不可能と言うしかない。
あくまでも初見でここを通行しているときの最適解は、左端ベタ走行して様子を見ながら進行したら、たまたま横断歩道が見つかって、横断歩道を使って渡り…となる。
けど、判断間違えば第3通行帯をそのまま直進しようとすることにもなる。
方法論としては3パターンあり得ます。
①第1通行帯原理主義
「自転車は第1通行帯から直進する義務がある」ことを忠実にこなし、急角度で右に進路変更して交差点を直進する方法です。
こんな危険プレイをする自転車がいたら、全力で止めます笑。
後続左折車からしても予見不可能。
②横断歩道安全主義
第1通行帯から道なりに進行し、信号がある横断歩道を使って交差点を直進する方法。
まず間違いなく安全と言えます。
③車道原理主義者
早い段階で第3通行帯にシフトチェンジし、交差点を直進する方法。
これが本当に違反になるのかは正直なところ怪しくて、要はダブル左折レーンを「別道路の入口」と見なす考え方もなくはない。
ただし、二車線分を右に進路変更すること自体に危険を伴うためオススメしません。
けど、初めてここを通る自転車からすると、左折側に「高速入口」と書いてあるので「高速に進入しかねない」と勘違いする可能性もあるし地獄なのよ。
もしもこの交差点に「自転車ナビラインを描いてくれ」と要望したら、まず間違いなくテキトーな言い訳をして濁すでしょう。
まさかこんな急角度のナビラインを描くのも疑問だし、
早めに第3通行帯にシフトチェンジするナビラインも行政的にはビミョー過ぎる。
ナビラインを描いてくれと言われても、間違いなく濁す。
「よ、予算が…」とか「検討…し…ます」と濁す未来しか見えない。
要は行政的に横断歩道を使ってほしいならその通りに描けばいいけど、警察的には「横断歩道は歩行者のものです!」となるし、ましてや押して歩いても歩行者にならない非普通自転車が交通島(安全地帯)を通過できるのかも怪しくなる。
全ての整合性を取ろうとすれば必ず矛盾が勃発して、発狂して、うやむやにするしかないのよね。
そうすると「なるべく安全そうなところを通ってね!」という具体性ゼロの話になる、
ちょっと前にこれを書きましたが、
「自転車は第1通行帯」なのは確かにその通り。
しかし原理原則通りに解釈すると、自転車の場合は解釈不可能に陥って発狂してしまい、行政や警察も見なかったことにしてしまう。
「交差点を直進する自転車は第1通行帯から」というのはその通り。
けど、それが必ず安全なのかは別だし、こういう交差点で本当にこれが「法律上」ダメなのかも疑わしい。
現実的には横断歩道を使って安全に渡ってね!が最適解ですが、
初見殺しの交差点が多数あり、解釈についても割れるのが自転車のルール。
必ずしも原則通りにならないのが自転車のルールなので、良くも悪くも「仕方ない」が起きてしまうのよ。
なので仮に間違えたとしてもイチイチ責める問題ではないし、安全そうなところを頑張ってねとしか言えないよね。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
これはよくある悩ましい事例ですが、パターン①は、図示されている走り方よりはもう少し工夫の余地があるかもしれません。というのは、第1車両通行帯内であれば別段その左端を走らなければならないわけではないので、交差点手前で予め第1車両通行帯内の右端を走っておき、第2車両通行帯の車両に右腕の合図とアイコンタクトで減速を促しながら、同時に第3車両通行帯の様子も窺いつつ進路変更すれば、そこまでの危険はなく直進できそうな気がします(第1・第2車両通行帯を塞いで後続車を止めるようなことにはなりますが)。
もちろん安全面で無難なのはパターン②なんでしょうけれど、歩道橋になっていて横断歩道がないような場合もありますからね…(そして左折した先は登り坂だったり)。前述の方法も第2・第3車両通行帯の車両との速度差が大きいと厳しいので、そういうときは一度手前の道路端で停まって車両の流れが切れるのを待つしかないようなこともありますよね。
コメントありがとうございます。
そのプレイができる人なら構わないのですが、現実的な交通量だとおそらく厳しいかと。
しかし、左折先に横断歩道がある保証はないし、ましてや高速の入口だとお手上げになるし、ケースバイケースで判断するしかないのがもどかしいです。
以前、福岡に住んでいた時に短時間で移動できる国道3号を利用していました。
最初の難関は、古賀ICへの側道、ここは信号機があるので車の切れ目を見て第2車線へ。
直ぐに高速出口と合流なのでここも間合いを見て左車線へ。
2番目の難関が、立体交差の道路。
直進するには、第2車線ですが勇気が無く下へいったん降りて再度合流。
3番目の難関が大型ショッピングセンター駐車場への合流帯。
みなさんスピードを出しているので中々渡れません。
今、住んでいる愛知では、困るような所は、ありませんね。
コメントありがとうございます。
結局、無理しないで安全そうなルートを選ぶしかないですが、自転車からみて不親切な交差点は多いですよね…