フルクラムがついに出してきたカーボンクリンチャーホイールである、レーシングゼロカーボン。
最初に結論から書きますが、これは非常にいいです。
感動できるレベルです。
そんなレーシングゼロカーボンの実力を見ていきます。
まずは、アルミクリンチャーのレーシングゼロの話から
アルミ版レーゼロですが、アルミクリンチャーの中では最高峰と言われます。
レーゼロが最強と言われる理由ですが、スポークがアルミだからです。
レーシング3とか、シマノのホイールなどは、スポークはスチール製です。
なぜにアルミスポークが最高かというと、アルミスポークはスチールスポークよりも硬いため、スポークのたわみが非常に少ないのです。
そのため、アルミスポーク採用のホイールは、ホイールの剛性が上がります。
ロードバイクに乗り、ペダルに力を入れると、チェーンが回転し最終的にホイールが回転します。
この時、アルミスポークだとホイールのたわみが少ないため、パワーロスせずにチェーンの回転がホイールに伝わります。
そのため、踏み込んだ分のパワーをダイレクトに伝えてくれる感じがするのがレーシングゼロの特徴です。
例えば35キロで巡航していて、そこから力を入れて40キロくらいまで加速しようと思ったときに、スチールスポークのホイールだと一瞬「タメ」があってから加速する感じになります。
この「タメ」というのは、ホイールがたわんだ瞬間になります。
ところがアルミスポークだとこの「タメ」がほとんどなく、グイっと加速できます。
レースではこの一瞬の差が勝負を分けますし、ロングライドでも加速感の楽しさが味わえるいいホイールです。
アルミスポークだと、カンパニョーロのシャマルとか、マヴィックのキシリウムプロなどがあります。
どちらもいいホイールですが、加速性についてはレーゼロが頭一つ抜き出ている感じです。
この差は、スポークの組み方に関係します。
ただし、ホイールが固い分だけ、振動はそれなりに来ます。
シャマルのスポークパターンのほうが振動吸収性はいいように感じますね。
レーシングゼロカーボンの特徴
レーゼロカーボンは、アルミ板を踏襲してアルミスポーク採用です。
それでいて、リムの軽量化のためにカーボンリムを採用しています。
また、クリンチャータイヤに対応というのも、重要なポイントです。
F585g/R773gと軽量に仕上がっています。
つまり、レーゼロカーボンは
・アルミ版よりもリムが軽量化されて加速しやすい
・アルミ版の基本設計を踏襲し、アルミスポーク採用なので加速性は折り紙つき
最強ホイールがさらに最強になった感じですね。
実際の乗り味は
まず驚かされるのは、漕ぎだしの軽さ。
今までのホイールがいかに鉄下駄だったのかを思い知らされます(笑)
巡航性も非常によく、あとアルミ板レーゼロよりも乗り心地がいいように感じました。
心配されるブレーキ力ですが、十分効きます。
カーボンリム=ブレーキが効かないというのはもはや過去の話かもしれません。
リム自体の精度もいいように感じます。
精度が悪いカーボンリムは、ブレーキかけるとうねります。これがとっても怖い。
レーゼロカーボンはしっかりとしたリムです。
カーボンクリンチャーの場合、心配されるのはリムの耐久性です。
カーボンリムはブレーキ熱で変形しやすく、リムが変形するとクリンチャータイヤを保持できなくなるため、今までメーカーはチューブラーモデルのカーボンリムを出しても、クリンチャーモデルのカーボンリムには消極的でした。
そこをフルクラムは徹底研究し、リムの放熱性を高める構造にし、耐久性テストを行った上でリリースしてきてますから、耐久性も問題なしと考えていいでしょう。
ハブもカーボン製で軽量化してますね。
そんなレーゼロカーボンが50%オフのセール中なんで、これは買いだと思います。
世の中にはいいホイールと言われるものがたくさんありますが、感動できるホイールはごく一握りです。
レーゼロカーボンは明らかに感動できます。
定価 252,882円⇒124,444円(50%オフ)
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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