先日より開催していました、ロードバイクにおけるシフトアップ、シフトダウンってどっちの方向というアンケートですが、
http://roadbike-navi.xyz/archives/7808
このアンケートでは、わかりづらい用語を正しく使えているかのチェックを兼ねていました。
とりあえずはアンケート結果です。
Contents
リアのシフトアップってどっちの方向ですか?
リアが重くなる方向の変化 | 446票(94%) |
リアが軽くなる方向の変化 | 27票 |
総数 | 473票 |
正解については後ほど・・・
フロントのシフトダウンってどっちの方向ですか?
フロントが軽くなる方向への変化 | 445票(97%) |
フロントが重くなる方向への変化 | 14票 |
総数 | 459票 |
これについても正解は後ほど・・・
普段、シフトアップ、シフトダウンっていう用語を使いますか?
【重くする】、【軽くする】を使うほうが多い | 154票(34%) |
【落とす】、【上げる】を使うことのほうが多い | 98票(22%) |
【インナー】、【アウター】を使うことのほうが多い | 73票(16%) |
普通に使う | 72票 |
上げる、下げるを使うことが多い | 44票(10%) |
アウター側、インナー側という | 13票(3%) |
総数 | 454票 |
そこそこ意見が割れたように感じますが、重くする、軽くするを使う人が最も多いと言う結果でした。
シフトアップ、シフトダウンの定義
シフトアップ、シフトダウンには定義があります。
1速⇒2速になることはシフトアップですし、2速⇒1速になることはシフトダウンです。
さて、ロードバイクにおける1速とか2速って、ほぼ使わない表現ですよね。
どこが1速なのか知らないと言う人も多いのではないでしょうか?
これ、ロードバイクよりもクロスバイクに乗っている人のほうが知っているかもしれません。
クロスバイクで使われるフラットバー用のシフターだと、インジケーターがついていて、手元で今何速に入っているのかがわかります。
自転車では、軽いほうのギアが1速です。
数字が大きくなると重いギアになっているのです。
なのでリアのシフトアップと言うのは、軽いギアから重いギアにしていく方向です。
シフトダウンは逆。
フロントのシフトアップと言うのは、同じく重くする方向です。
シフトダウンは軽くする方向。
なのでアンケート結果では多くの人が正解なのですが、割合としては少ないものの、間違って覚えている人もいるわけです。
一番わかりやすいのは【軽く】【重く】
【軽く】【重く】が一番わかりやすいと思うのですが、【リアを軽くするときに不調】とか【フロントを重くしろ】と言われた場合に、間違う人はほぼいないと思います。
逆にわかりづらい可能性も秘めているのは、【上げる】【下げる】ではないでしょうか?
速度基準で言うならば、上げる=重くする方向かもしれません。
スプロケ基準で言うと、上げる=より大きな直径のギアに持ち上げる、と言う意味で解釈する場合もありますので、それだとリアは意味合いとしては逆転します。
速度基準でリアを上げるだと、当然重いほうのギア、より直径が小さいギアに変えるという意味です。
スプロケ基準で上げるだと、直径が大きなギアに上げる=軽いギアに変わる方向性ともいえます。
インナー、アウターについては、これも間違いとしては出ないだろう表現だと思うのですが、ロードバイクでアウター、インナーと言う表現を使う場合、多くはフロントを指します。
リアについては【アウター、インナー】ではなく、【ロー、トップ】を使うほうが多いです。
個人的には【リアをアウター側へ】と言われたときに、一瞬考えてしまいます。
意味としては通じますが、ちょっと違和感がありますね。
極論すればこの話、伝わればいいわけです。
シフトアップ、シフトダウンでも本来はちゃんとした定義があるので伝わるものですが、間違って覚えている人もいるようなので、重く、軽くのほうが通じやすい気がします。
こちらは頂いたご意見です。
自動車の場合は以下の説明ですが、
「シフトダウンとは、ギアを1段下のギア(1段低いギア)に下げることを言います。例えば、現在4速で市街地を走行している場合、3速に切り替えることをシフトダウン(動作を示す英語としてダウンシフトという場合もあります)と言います。」重くするのがシフトダウンと思いますが、
自転車の場合は逆なのですか?
自転車の場合どちらが正解かわからないのでモヤモヤしてました(笑)
アンケート結果が出揃うまで、頂いたコメントは非掲載のままにしていました。
申し訳ありません・・・
自転車も自動車も、1速⇒2速がシフトアップです。
上でも書いたように、重くする方向はシフトアップになります。
このあたり、やはり紛らわしい表現であることには変わりなく、定義があってもわかりづらいということも事実です。
なので一番伝わる可能性が高いとしたら、【重くする】【軽くする】じゃないでしょうか?
【ギアを重くしろ!!】と言われて、間違う人はいないと思います。
ショップに不調を見てもらうときに、【リアを重くするときにもたつく】ということは100%伝わるでしょう。
【リアをシフトアップするときにもたつく】と言った場合に、これもショップの店員さんなら伝わると思いますが、もしかしたら【重くするときってこと??】と聞かれるかもしれません。
重く、軽くのほうが間違いが少ないですから。
意味を取り違えて調整すると、真逆の調整になりかねませんし。
【右のシフトアップレバーを押せ!】と言われたときに、即座に対応できる人って少ないと思うんです。
一瞬考えて、考えた末にレバー操作は出来ると思いますが。
【リアを重くしろ!】と言われたら、多くの人は即座に反応できるのではないでしょうか?
用語を使うときに大切なのは、意味として通じるかというのはもちろんですが、相手に伝わりやすいかどうかも大切だと思っています。
初心者さんが最初から正しい用語を使いこなせるとは思いませんので、初心者さんはいろいろ間違いながら覚えていくものだと思っていますし、その失敗自体は別に恥ずかしいことだとは思いません。
私も、用語の使い方でいろいろ間違っていたこともありますし。
ご回答ありがとうございます
アンケート依頼ですが、記事のコメント欄ではなく、必ずメールにてお願いいたします。
次回アンケートですが、明日記事をアップします。
今回もたくさんのご回答ありがとうございました。
シマノ(SHIMANO) 105 ST-R7000 左右セット 11S デュアルコントロールレバー リムブレーキ対応 ISTR7000DPAL ブラック
売り上げランキング: 12,376

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント