ラチェット音が大きいほうがカッコいい??

リアホイールは、走行中に足を止めて空転させると、「カラカラカラ・・・」という音がします。
これはラチェット音といいます。



ラチェットというパーツが何をしているかというと、リアホイールはペダルを正方向に回転させると、チェーンを介してリアホイールが回り、リアホイールが回ります。
ところが、静止状態でペダルだけ逆回転させた場合、チェーンは逆方向に動きますが、リアホイールは全く動きません。

このような動きを可能にしているパーツを、ラチェットといいます。

ラチェットを構成するパーツ

ラチェットは、フリーボディの中にあります。
マヴィックの例ですが、フリーボディを外すとこのようなラチェットの爪が二つあります。

マヴィックの場合、爪を小さなスプリングで支える構造になっています。
マヴィックのスプリングをどこかに飛ばしてしまうと、永久に見つかりませんのでご注意を。
スプリングはこんなに小さいです。

フリーボディの内部を見ると、ラチェットの爪があたる部分がギザギザになっています。
このギザギザと爪が当たることで、「カラカラカラ・・・」というラチェット音がするわけです。



ラチェット音が大きいホイール

ラチェット音が大きくなる要素は、二つあります。
一つは構造的な問題
シマノ、マヴィック、カンパニョーロとフリーボディを開けてみるとわかりますが、全く構造が違います。

もう一つは、グリス(もしくはオイル)の問題です。
グリス(もしくはオイル)が抜けてくると、ラチェットの爪が当たる音が大きくなります。
なので構造的な問題と、グリス(もしくはオイル)の問題です。

グリスとオイルはどっちがいいかですが、これはメーカーにより違います。
マヴィックは構造上、フリーボディにつけるのはオイルです。
グリスでも出来なくはないですが、マヴィックのハブの場合、絶対にグリスではなくてオイルしかダメな場所があるので要注意です。
カンパニョーロ(フルクラムも同じメーカーです)は、グリスを使います。
逆にオイルは厳禁です。

で、構造的な面からみて、ラチェット音が大きいのはカンパニョーロ(フルクラム)です
これは構造的な問題が大きく、カンパニョーロのハブは爆音と言われる所以です。
シマノやマヴィックは静音なのですが、マヴィックはメンテしてないと爆音化します。
マヴィックのハブが爆音と思っている人がなぜか多いですが、メンテしてないだけです。
マヴィックのハブは、ノーメンテだとかなり回転性が落ちるので、ラチェット音がうるさくなっていたらメンテしないといけません。

最近のカンパニョーロのハブは、昔よりも静音と言われます。
これ、特に構造が変わったわけではありません。

カンパニョーロのハブは、工場出荷時にはほとんどグリスが付いていなくて、ショップで売るときにグリスアップしてから売るのが本来の姿でした。
ところがどこの自転車屋もそんなことせずに売るから、買ったときから爆音。

最近は工場出荷時にきちんとグリスアップされているようで、そのため「期待していたよりも音が小さい」という人は多いのです。

ラチェット音はカッコいい??

この辺は好みなので好き好きと言ってしまえばそれまでですが、個人的には好きではありません。
自転車を整備する上で、ラチェット音がうるさいとほかの部分の異常に気が付きにくいんですよね。
走行中も、爆音フリーのせいで、ほかの部分の重大な異常の音を聞き逃す可能性があると思っているので、私のホイールは完璧に静音化してます。

とはいえ、カッコいいという人の意見を否定するわけでもありません。
爆音フリーにするなら、ほかの部分の異常を見逃さないように気を付けて整備すればいいだけなので。

個人的な感覚ですが、知らない人が後ろに付いて、爆音フリーだとイラっとします(笑)

あとあんまり書けない話題ですが、カンパニョーロやフルクラムのハブで、グリスを抜いたりせずに爆音フリーにするという裏技もあります。
ちょっとここでは紹介できない技ですが。


Campagnolo – Shamal Ultra (シャマルウルトラ) C17 クリンチャーホイールセット

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Scroll Up