ヒルクライムやブルベ用に、あえてジュニアスプロケットを使うという手段

ジュニアカセットスプロケットってご存知ですか?
高校生は、高体連の規定により重たいギアを使うことが禁止されています。
これは発達途中の身体を守るという意味合いから出来ている規定で、通常のスプロケットをつけているとそれだけで失格になります。




そのため、高校生以下は必須のアイテムとなります。

そもそもジュニアカセットスプロケットって??

cs-6600_
まず、一般的なスプロケットの歯数の構成を見てみましょう。
アルテグラ(CS-6800)の場合ですが、ジュニア用ではないスプロケットには11-23T、11-25T 、12-25T 、11-28T 、11-32Tの5種類があります。
当たり前ですが数字が小さい11Tが一番重いギアで、数字が大きい32Tが軽いギアです。

高体連の規定で、一番重いギアが14Tより大きくないと失格処分となってしまいます。
ジュニアカセットは14-28Tとなっていますね。

ここで一般用スプロケットの、それぞれの歯数構成を見てみましょう。
11-23T ⇒11-12-13-14-15-16-17-18-19-21-23
11-25T ⇒11-12-13-14-15-16-17-19-21-23-25
12-25T ⇒12-13-14-15-16-17-18-19-21-23-25
11-28T ⇒11-12-13-14-15-17-19-21-23-25-28
11-32T ⇒11-12-13-14-16-18-20-22-25-28-32

見てもらえばわかりますが、11-23Tのカセットでは一番重いギアから9枚目までは1T差しかありません。
これの利点ですが、細かい速度調整がしやすいですね。隣のギアと1Tしか差がないため『ほんのちょっとだけ重く、ほんのちょっとだけ軽く』という変化をつけられます。その代わり、一番軽いギアでも23Tしかないので、脚力がない人にはつらいですね。

11-32Tを見てみましょう。
一番重い11Tから4枚目までは1T差なのですが、そこから2T差など開きが出始め、最後のところなんか28⇒32Tとなっています。
つまりは4T差。
最初に書いた11-23Tのカセットでいえば、4T差というのはギア4枚分の変速にを一気にしていることになります。

ちなみに11-23Tのように隣のギアとの歯数差が少ないカセットをクロスレシオ、隣のギアとの差が大きいカセットをワイドレシオといいます。

ここでジュニアカセットの話に戻りますが、
14-28T ⇒14-15-16-17-18-19-20-21-22-25-28T
つまりは、ワイドな28Tを使えながらも、重い11~13Tを排除することで真ん中付近をクロスレシオにできています。

11-28Tと14-28Tを比べてみましょう。
11-28T ⇒11-12-13-14-15-17-19-21-23-25-28
14-28T ⇒14-15-16-17-18-19-20-21-22-25-28

11-28Tでは15⇒17⇒19→21⇒23と2T間隔になっているところが、ジュニアカセットでは1T間隔になっているわけです。
真ん中付近のギアをクロスレシオにして、細かい速度調整ができるようにしながらも、ワイドに28Tが使えるというのがジュニアカセットスプロケットの特徴です。

デメリットは重いギアがないため、長い下り坂では足が回りきってしまいます。



ジュニアカセットスプロケットは、実は大人でも使う人たちがいる

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ジュニア用となっていますが、実は大人でもジュニアカセットの愛好家が存在します。
あえてジュニアカセットにしている人は、
・ヒルクライムレースなどで重いギアを使う場面がないが、真ん中のギアをクロスレシオにして効率的に使いたい人
・ブルベなどで、重すぎるギアを使う予定がない人
・脚力的に思いギアを使うことがなく、それならジュニアカセットにして効率化したい人

などなど。

トップ11Tなんかは、下り坂でしか使いません。12Tも同様。
それなら使ってないギアを排除して、最もよく使う部分をクロスレシオにしたほうがいいという考えです。

現状では10速用と11速用しかない

10速用ジュニアカセットとして、旧アルテグラ(6600)にCS-6600というものがあります。

これは14-25Tです。
CS-6600にはトップ16Tという変態カセットもありますが、こちらはフレームによっては当たってしまい入らない可能性が高いです。

16-27Tは16-17-18-19-20-21-22-23-25-27Tという、ローギアがクロスレシオの変態的存在です。
ただし、入らないフレームが多そうな気がします。

あと、6600アルテグラというのは、現行が6800ですから2世代前です。
おそらくですが、在庫がなくなり次第終了とかそんなオチが待っていそうな気がします。

11速用のジュニアカセットは、アルテグラ(6800)のCS-6800にあります。

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これはほとんどのフレームに入るはずですが、フレームによっては入りません。
ですが地味に人気があるようです。

自分のフレームにトップ14Tのジュニアカセットが入るかどうか調べる方法ですが、フレームメーカーに聞くのが一番です。
簡易的に調べたいならば、
・まず、お持ちのバイクの変速を動かして、14Tのギアにチェーンをかける
・定規を14Tにチェーンがかかった高さに合わせる、地面と平行にする
・もう一枚定規を用意し、ローギアの位置から垂直に定規を置く
・二枚の定規の交点が、フレームに当たっていなければ、ジュニアカセットが入る可能性大

ヒルクライムで最適なギア比が見つからないという人は、あえてジュニアカセットを試すのもアリですね。




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