読者様からメールを頂いたのですが、こういう話。
ごく稀に見かけるのですが、フォークを反対方向に取り付けている人がいて気になっています。スーパーで売られているようななんちゃってMTBの貧相なサスペンションフォークの場合は、スーパーの店員の適当なアッセンブリーによる稀な事故かと思っていましたが、先日割といじっているビアンキのクロスバイクで逆取り付けケースを見かけました。逆に取り付けると、なかなかクイックすぎる状態になると思うのですが、何かメリットあるのでしょうか?
たまにいますよね。
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逆向きフォーク
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、ディスクローターが右側にあります。
普通に逆向きになってますが、これはビアンキのローマですかね。
逆向きフォークにすることにメリットは特になく、やたらクイックなハンドリングや急制動時の不安定性を実現するなどデメリットしかないと思うのですが、通販購入で自分で組立したケースだとたまにありますよね。
ごくまれに、ホームセンターの店員がテキトーに組んだ場合も聞いたことはありますが…
ブレーキレバーの位置もなんか変に見えます。
自転車の多様性…ではなくて普通に危ない。
もしかしたら特殊なプレイのトレーニング目的でフォークを逆付けした可能性も否定できませんが、特殊なプレイを公道でするのもまた危険。
自力で組んだ場合や通販購入の場合
以前、クイックリリースの脱落事故について取り上げたことがありますが、
クイックレリーズハブは、工具などを使用しないで迅速に車輪を着脱できる機構です。
自身で前車輪を外したことがあるか聞いたところ、33%(344人)が、外したことはないと回答しました(図6)。特に、初めてクイックレリーズハブの自転車を購入する際には、クイックレリーズハブの取扱い方法について、説明を受けることが望ましいです。
自転車購入時に、販売者から前車輪がレバー操作で外れることについて、説明を受けたか聞いたところ、38%(387人)が「受けていない」と回答しましたが、このうち37%(142人)は実店舗以外(インターネットなどの通信販売など)で購入しており、そもそも説明を受ける機会がなかったものと考えられました(図7)。https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20180301_2.pdf
「説明を受けてない」「前輪を外したことがない」は通販購入者が多いのかな。
そりゃ通販購入で説明を受けるわけがない。
通販購入を全否定するわけではなくて、要はわからない人が通販購入するからおかしくなるのだと思う。
おそらく「逆付けフォーク」にしても、通販購入して自力で組んだとか、ヤフオク等でおかしなものを掴まされたとか…
こういう逆付けフォークって自転車店に行く機会があれば「おっ、お客様!大変です!」と店員さんがきちんと発狂してくれるのですが、自転車店に行く機会がなければ誰も指摘してくれない。
特殊なプレイのトレーニング目的かもしれませんが、ちょっと怖いですよね。
指摘してくれる機会がないことが最大の不幸なのかもしれません。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
いつも大変に参考にさせていただいてます。
この自転車の場合は何かの間違いかキチガイだと思いますが、Fフォーク逆取り付けの(ドミフォン)という、バイクの後ろに接近するための工夫をする中で生まれた競技専用車があります。多くの場合、Fホイールは小径で、チェーンリングが100T超えの異様なもので、牽引(?)するバイクもライダーがシカの角みたいなハンドルバーとリアアクスル付近に設置したステップに立って運転して、最大限にドラッグ効果を活かせるような工夫がされてます。
コメントありがとうございます。
以前何かでその話を見たのですが、名前をいつも忘れてしまうので思い出させて頂きありがとうございます笑。
このケースはさすがに違うと思いますが、誰か教えてあげないのかも不思議です。