PVアクセスランキング にほんブログ村 当サイトはAmazonアソシエイト等各種アフィリエイトプログラムに参加しています。
スポンサーリンク

クイックリリースは「使えない人」には不要。クイックなのに33%は「前輪外したことがない」。

blog
スポンサーリンク

ちょっと前になりますが、クイックリリースを不適切な使い方をして事故る事例があると書きましたが、

 

クイックリリースは「使えない人」には不向き。
先日のこちらなんですが、自転車店の方なのかな?と思うコメントを頂きまして。 クイックリリースは「使えない人」には不向き クイックリリースって自分でメンテナンスする人にとっては有益ですが、自分でメンテナンスしない人にとっては単なる兵器にしかな...

 

変な話、ロードバイクに乗る人からすれば「クイックリリースを使えない人ってなによ?」という疑問のほうが大きいと思う。
クイックリリースって何か難しいのか?と感じるのが、ロードバイク乗りの大半かと。

 

しかし現実には、こういう人がいるわけですよ。

スポンサーリンク

クイックリリースと事故

独立行政法人国民生活センターからこのようなものが出ています。

 

https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20180301_2.pdf

 

以下、この資料から抜粋します。

当センターでは、最近の3年間に、各地の消費生活センターからスポーツ車に使用されているクイックレリーズハブに関するテスト依頼を4件受けています。いずれの依頼内容も、走行中に突然、前車輪が脱落したために転倒し、大けがを負ったというものでした。テストの結果、これら4件は、いずれもクイックレリーズハブの固定が緩い状態で走行したために前車輪の脱落が生じたと考えられました。また、3件については、購入してから一度も自身でクイックレリーズハブの操作を行ったことがないとのことでした。

PIO-NETには、2012年度以降にクイックレリーズハブを使用した自転車で前車輪が脱落したという相談が22件寄せられており(注1)、このうち21件でけがを負っていました。さらに、1カ月以上の大けがを負ったものは9件ありました。走行中に前車輪が脱落した場合、乗員は車両進行方向に向かって地面に投げ出され、重篤な事故に発展する傾向があります。

ロードバイクに乗る人からすれば、にわかに信じがたい話ばかりが並んでいます。
購入してから一度もクイックを操作したことがないとか、クイックリリースに関係する前輪脱落事故が22件起きているとか…

 

以前信号待ちで見かけたクロスバイクなんて、レバーがこんな位置になってましたが…

クイックレリーズハブを使用した自転車の前車輪が脱落したという事例
【事例1】息子が帰宅途中、自転車の前車輪がはずれ、転倒し大けがをした。自転車に問題があったのではないか。
(受付年月:2015年3月、被害者:千葉県、20歳代、男性)
【事例2】息子が自転車を運転中、前車輪が外れて転倒し脳震とうを起こす事故にあった。原因は自転車の欠陥だと思う。
(受付年月:2016年12月、被害者:大阪府、10歳代、男性)
【事例3】4月下旬、子どもが大学構内を自転車で移動していたら前車輪が外れ、頭などを強打した。前輪が外れた原因を調べるにはどうすべきか。
(受付年月:2017年5月、被害者:神奈川県、10歳代、男性)

【事例4】息子がクロスバイクで通学中、突然前車輪が外れ大けがをした。メーカー側は製品に問題はないというが納得がいかない。
(受付年月:2017年11月、被害者:埼玉県、10歳代、男性)

クイックリリースを正しく使えてなかった可能性が高いけど、「クイックリリースって何ですか?おいしいですか?」みたいな人もいるわけで、メーカーにクレームが入ります。
「お宅の自転車は欠陥ではないのか!?」と…

 

クイックレリーズハブは、工具などを使用しないで迅速に車輪を着脱できる機構です。
自身で前車輪を外したことがあるか聞いたところ、33%(344人)が、外したことはないと回答しました(図6)。

特に、初めてクイックレリーズハブの自転車を購入する際には、クイックレリーズハブの取扱い方法について、説明を受けることが望ましいです。
自転車購入時に、販売者から前車輪がレバー操作で外れることについて、説明を受けたか聞いたところ、38%(387人)が「受けていない」と回答しましたが、このうち37%(142人)は実店舗以外(インターネットなどの通信販売など)で購入しており、そもそも説明を受ける機会がなかったものと考えられました(図7)。

クイックリリースなのに、33%は操作したことがない。
しかも操作方法を知らない人も多数。

乗車前に前車輪の固定状態について確認を行っているか聞いたところ、30%(312人)が「行ったことはない」と回答しましたが(図8)、このうち39%(122人)は「自転車購入時に、販売者から前車輪がレバー操作で外れることについて、説明を受けましたか?」という設問に、「受けていない」と回答していることから、固定確認が必要であることを知らない可能性が考えられました。

前輪の固定については、バイクを軽く持ち上げて落下させるバウンドテストでも簡単なスクリーニングができますし、ユルユルなら自転車を押して歩く時点でガチャガチャします。
しかし簡単なチェックをきちんとする人は半分もいない。

 

いわゆるロードバイク乗りの常識とはかけ離れたビックリするようなレベルの方々が道路上にウヨウヨしているわけで、そういう人には危ないからクイックリリースではなくナット止めのほうがマシなのです。

 

ジャイアントがエスケープのクイックを廃止したのも、こういう人たちがウヨウヨしているからでしょう。

 

クイックを正しく使えない・・・ジャイアントの判断は賢明だったか。
何年か前から、ジャイアントの定番クロスバイクのエスケープR3はクイックリリースではなくナット止めになっています。 これ、最初の一年は【クイック&ナット止め両方付属の選択制】で、次の年からはナット止めのみになったのですが、やっぱりクイックリリ...

 

クイックにしたい人が別売でクイックを買えばよい。

使える人には便利、使えない人には兵器

こういう人が普通にいるわけで、

【事例4】息子がクロスバイクで通学中、突然前車輪が外れ大けがをした。メーカー側は製品に問題はないというが納得がいかない。

クイックリリースは便利だけど、使える人には便利、使えない人には兵器なのです。
しかもメーカーが恨まれる。

 

なので低価格帯の自転車はクイックリリースではなくナット止めのほうが合理的。
ロードバイクに乗る人からすれば、頭の中に「?」しかないような話ですよね。
けど現実には、

こんな角度にしたまま乗る人もいて、ビックリしちゃうのです。


コメント

  1. SH より:

    ほんとそうなんです!
    言葉は悪くなりますが、粋がって使えもしない物買ってぶっ壊して文句言いに来るんじゃないって話なんですよホントに!
    最初は誰だってわからないでしょうが、それならちゃんと言われた通りに使えって話なんですよ!で、そういう連中に限って「何もしてないのに壊れた」とか言うんですよ!
    傷の付き方とか見りゃどんな力がどう加わったのか、なにが起こったのか丸分かりだっつのに悪びれもせずにホントもう………!

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      ショップの方ですかね?
      心中お察しします笑。
      ショップでたまに信じがたい主張をしているお客さんを見ますが、同情します。

  2. かんな より:

    ESCAPEですが、どうやらナット留めとクイック仕様の両方が現行でも共存しているようです。
    都内の大手のサイクルショップ2ヶ所を回ってみましたが、廉価モデルではナットですが、中~上位だと初期のようにどちらも選べるようです。
    (スタッフ的にはナットの方がやはり安心らしいです)

    • roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      あっ、手抜きして書いてしまい申し訳ありません。
      エスケープのRXについてはクイックになっているはずです。

タイトルとURLをコピーしました