先日書いた、カウベル(気付きベル)について。
https://roadbike-navi.xyz/archives/10600
記事でも書いたように、私自身はさほどカウベルをオススメしているわけではありません。
というのも、カウベルつけている人のほうがマナー悪いなと思うことが非常に多く(もちろん、マナーがいい方もいると信じてますが)、
これがどうにも気持ち悪いんですね。
これについてメールやコメントなど頂きました。
気付きベルではなく、【気付けベル(命令形)】
ちなみに本当に偶然ですが、今日の日中仕事で幅150cm程度の“歩道を”歩いていた時にロードが後ろから無音&無言で走り抜けていきました、というかあと30cm近かったらぶつかってましたね。
なお、現場は丁字路のちょうど交点あたりで、かつ直進方向の信号が赤でした。なので(あくまで状況からの推測ですが)「自分の進行方向の信号が赤になったから歩道に乗り上げた」という状況でしょうね。
…こういう勘違いがいるから「自転車は不当に扱われてる」なんて言っても身内以外誰も納得しないんだよ、とは思いました。というか歩道乗り上げるならせめて休みダンシング応用するとかで速度落とせよ…
これはなるほどなと思ったのですが、私が言いたかったのはまさにこれで、
このような、一歩間違うと傲慢さが見えるような雰囲気を感じてしまうからです。
道交法上、自転車がすべきことは徐行や停止などの安全対策なので、カウベル付けて歩行者をどかすような感じに見えてしまい、どうも気持ち悪いんですね。
理由は【鳴らすシチュエーションがない】為です。
高校生から20歳までずっとブリジストンのMTB(祖父母が入学祝いに購入したのでモデル名までは不明)を愛用しておりましたが、繁華街でどうしようもなくて鳴らしても周囲の雑踏がうるさすぎて誰の耳にも届かず、閑静な所だと避ければいいし通れなさそうなら他の道を通ればいいですよね。人気がないから閑静な所な訳ですから。
最近再び自転車に目覚め、ツーリング車とMTBルック車を愛用しておりますが、閑静な所は今まで通りの対応で十分ですし、ブレーキやシフトチェンジを組み合わせて体でバランス取れば杖ついている老人の後ろを自転車に乗ったまま走行できるので、更にカウベルの不要さを感じ、2台とも取り外しました。
記事にも書いておられますが、歩行者の後ろを超徐行していると気がついてくれて避けてくれるので鳴らす必要もなければ怒鳴ることもないという認識です。
ベルを鳴らしまくって怒鳴るって、どこの煽り運転手なんだか(呆れ
まあ実際のところ、走っていて徐行するとかいろいろやるべきことはあるわけで。
鳴らすシチュエーションがないというのも、そんな歩行者と接近するような道を走る必要はないですしね。
それでロードバイクのカウベルと同じ発想で熊避け鈴をつけて走るランナーがたまにいるのですが登山者からの評判はかなり悪いですね。
やはり「救急車のサイレン」みたいなある種の強制力みたいなものを感じるようです。
実際、鎌倉市ではトレイルランニング禁止の条例が協議されるなど相当な問題になり、ランナーへのマナー・自主ルールの設定と啓蒙によってギリギリ何とかなった経緯があります。
こういった問題は法規制のレベルではスムーズな解決がまずできないので結局はマナーを説いていくしかないのかなあと思い、こういった記事はとても有用なものと感じました。
トレイルランでも、歩行者(登山者)とランナーの問題はよく耳にします。
実際、登山者からすると走ってくる人は怖いと思うようですし、カウベル鳴らされまくると威嚇に感じるようです。
まず,大前提として
カウベルを鳴らして後ろから走ってきた自転車がいたとして歩行者は
「自転車が来た」と気付ける物なのでしょうか?
それと同じに電子ブザーのGENTZでも思ったのですが
それが後ろから鳴らされたとして(鳴らす・鳴らさないの可否は置いておきます)
「自転車が来た」と気付ける物なのでしょうか?
鳴らしている本人にはキッチリ聞こえているかもしれないけれど
カウベルであれ電子ブザーであれ歩行者からしたら「何か鳴っている」程度にしか感じられないような気がします
下手したら「携帯が鳴ったかな?」と勘違いするような気もします
その程度の物で「注意喚起のために使っている」というのはどうかな・・・と思いました
カウベルを付ける場合,私の走る地域で山の方に行く時「猪よけのために」というのであれば納得するのですが
(ニホンカモシカに遭遇した事はあります)
これについてですが、後ろから自転車が来たと認識できるかはわかりませんが、何かいることは伝わるのかと。
ただし、前にも読者様からご指摘があったのですが、
ベルの音で、何かいると気が付く
↓
後ろを振り向く
↓
速度が速いロードバイクは、既に超至近距離、もしくは既に通過
こうなるので、これが果たして安全なのかは私にはわかりません。
歩行者目線で安全対策考えたほうがいいと思う
歩行者目線で考えると、カウベルつけていて減速もせずに追い越ししていくロードって、怖いですよ。
だって振り向いたらもう至近距離にいる、もしくは既に通過中ですから。
最初のコメントでもありましたが、
こうなっている人もいるのではないでしょうか?
法令上、カウベル(気付きベル)を付けることは違反でもないですし、付けたい人がいるならそれはそれだと思います。
しかし、その気付きベルが気付けベルになってはいけない。
あくまでも注意喚起の一つのツールとして使い、安全管理は徐行や停止などを行うというのが大切です。
ただ、これは偏見になってしまうのかもしれませんが、私が見てきた中で、サイクリングロードでカウベル付けている人って、残念ながらカウベルで注意喚起が済んでいると思っているのか、歩行者のすぐ横1mくらいでも時速30キロ以上で駆け抜ける人が100%だったんですね。
もちろん、どこかにはちゃんと減速して通過する人もいると思うんですが・・・・
あと、カウベルではなくベルのほうで、歩行者をどかすために使うのは違反です。
違反ですし。
話は逸れましたが、カウベルについては、鳴らしているのではなく勝手になっているだけと見るようなので、警笛の使用制限違反にはならないようです。
ベルとかブザーを歩行者に鳴らすのは違反です。
カウベルは違反ではないので制限はないでしょうけど、それが気付けベル(命令形)にはならないようにしたほうがいいかと思います。
<追記>
ある一定の場面ではカウベルも有効だと感じたというご意見も頂きました。
管理者さまがカウベルに対して考えが固まっていないとのことで、私の体験ですがプラス寄りの印象を持ったことがあったので一つの意見として述べさせて頂きます。
先日、千数百人規模のサイクルイベントに参加しました。
それだけの参加者だと、当然走り慣れたベテランや始めたばかりの初心者など色々な人がいます。
しかし全体的な感想としては、「走る技術以前にマナーが悪い人が多い」なと感じました。
中でも追い抜き時の声かけに関しては事前に何度も注意喚起されているにも関わらずしない人が多く、突然抜かれて前に割り込まれ危険を感じることもありました。
そんな中少しイライラしながら走っていたら、カウベルを付け追い抜き時に存在感をアピールしているローディがちらほらいて、正直ありがたいなと思いました。
もちろん声かけをして追い抜くのが大前提ではあるのですが、声かけないならせめてカウベルつけてくれ、、、!というのが率直な感想でした。
そのようなわけで、「イベント等で」「ロードバイク相手に」存在をアピールする用途ではカウベルは有効だと思いました。ただし「カウベルつけるべきだ!」と推奨するわけではなく、あくまで声かけすることが前提であり、その用途であればつけててもいいんじゃない?(私はつけないけど)というぐらいです。
ちなみに歩行者相手のアピール目的に付けるのは、普通のベルを鳴らすのと同レベルだと思うので無しという意見です。
これについてですが、確かにこういう場面では有効かもしれません。
ですが問題点としては、強引な追い抜きするとか、強引な割り込みするほうに問題があるとも言えるので、これは難しいです。
まさにこれも
になりかねないのかと。
ただ、こういうファンライドイベントだと、正直なところこういう問題は出ると思います。
私も過去にそういうファンライドイベントに出たことはありますが、一番最初にあった、傾斜5%ちょっとくらいの登り坂で、いきなりロードバイクから降りて押している人を見たときに、
ロードバイクを買ったのはいつですか?
と疑問に感じたのは確かです。
それくらい、参加者のレベルにはバラツキがあります。
ただこれ、もし参加者全員がカウベル付けていたとすると、むしろ意味がないのかも・・・とも思いました。
どれくらいの密集度で走ったのかわかりませんが、いたるところからチリンチリンと鳴らされていたら、もはや意味不明な状況になりますし。
この問題って、結局いろんなことに通じると思うのですが、
事故ってもないし、何が問題なの??
みたいな結果論でしか考えない人、自己中心的な人からすれば、そこに問題があるとは思ってないと思うんですね。
先日の輪行の話ともリンクしてきますが。
なのでそういうファンライドイベントの場合、本当は主催者が、自己申告でいいので走行スキル別に分けるべきなんですよね。
初心者とベテランが混在すると、事故の元になりかねないので。
そうすればある程度解決できる部分もある気がします。
私自身としては、カウベルについては付けたい人は付ければいいと思ってます。
ただし、それが本当の意味での注意喚起や安全にはならないので、あくまでもツールの1つとして使い、他にやるべきことはやったほうがいいのかなと。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
以前はロードバイクにきづきベル着けていましたが、今は着けていません。
歩行者に気づいてもらうというよりも、集団で走っている時に後ろ走る人が着けていると、ミラーで後ろ確認しなくても、音でついてきているのが分かって便利かなと思いました。
ロードバイクで使わなくなったきづきベルは、折りたたみ自転車につけてポタリングする時に使っています。
こちらも歩行者に気づいてもらうというよりは、ポタリング時の賑やかしといった感じですね。
コメントありがとうございます。
まあ、うまく使えばそれなりに有用な気もするんですけどね。
ベルつけて勘違いしている人だけは何とかして欲しいですが。
まず、気づきベルは付けていませんし、今後もつける気はありません
…が、つけたくなる時があるのも事実です
ランナーさんの中には後方確認もなく、また予備動作なく
いきなりUターンされる方がいます
もちろん、それも予想して減速し、距離をとるようにしていますが
ランナーさんの場合はスピードが速いので
アッと思うと同時に危険な状態になることが稀にあります
整備されたロードバイクは静かなので誰もいないと思われているのかもしれません
ハイブリッド自動車は静かすぎるから音を出す装置をつけるなんて話もあります
それと同じような対策はできないものかと思うときはありますね
コメントありがとうございます。
ランナーとのことで、サイクリングロードでの話でしょうか?
確かにそれ、よくわかります。
前に見たローディーですが、ランナーの後ろで減速して【右から通ります】と声掛けしてましたが、やはりこういう形で声掛けのほうがいいのかもしれません。
全然違う例ですが、前に信号待ちしていたときに、たまたま信号無視して横断しようとしていた歩行者がいまして、私がわざとではないのですがくしゃみしたところ、ビックリして信号無視するのやめてました。笑。
カウベルから話は逸れますが、自転車ベルについて考えていることです。
ママチャリしか乗らない人や歩行者の多くは、歩道などでベルを鳴らすことはマナーであり、鳴らさないのは危ない乗り方と思っているふしがあります。
ロード乗りがベルを鳴らさず声をかけるのは、ベルが付いていないのだろうと歩行者に勘違いされているかもしれません。
そんな認知レベルですから、学校教育からの啓蒙活動が必要と感じます。
コメントありがとうございます。
>鳴らさないのは危ない乗り方と思っているふしがあります。
うーーーん、どうでしょうかね。
学校教育から啓蒙が必要という点は同意しますが、実際に非ロード乗りがどのように感じているかまではわかりません。