輪行の話はさすがにくどくなってきましたが、前からJR等の規定で、不思議に思っていることがありました。
携帯できる荷物で、タテ・ヨコ・高さの合計が250センチメートル(長さは2メートルまで)以内、重さが30キログラム以内のものを2個まで持ち込むことができます(ただし、傘、つえ、ハンドバッグなどの身の回り品は個数に数えません)
無料のもの
旅行鞄、スーツケース、スポーツ用品(サーフボードは専用の袋に収納したもの)、楽器、娯楽用品、玩具、その他携帯できる荷物
※スポーツ用品、楽器、娯楽用品などは、長さの制限を超える場合であっても、車内で立てて携帯できるものは持ち込むことができます(専用の袋、ケースなどに収納するようにしてください)。
サイクリングやスポーツ大会などに使用する自転車は、解体し専用の袋に収納したものまたは、折りたたみ式自転車においては折りたたんで専用の袋に収納したもの 持ち込める荷物│きっぷのルール:JRおでかけネットJR西日本エリアのきっぷに関するルールのご案内です。
持ち込み出来るものとして、
タテ・ヨコ・高さの合計が250センチメートル(長さは2メートルまで)以内
となっていながらも、一方では
スポーツ用品、楽器、娯楽用品などは、長さの制限を超える場合であっても、車内で立てて携帯できるものは持ち込むことができます(専用の袋、ケースなどに収納するようにしてください)。
これを見て、結局のところ長さは2m以内なの??それとも、ロードバイクはスポーツ用品だから2m超えても立てておけばいいの?という疑問が浮かびます。
まあ、2m超えるのは、前輪しか外さないタイプの輪行袋になってしまいますが。
これについて聞いてきました。
Contents
長さは2mまで?
これについてですが、根本的な問題として、
タテ・ヨコ・高さの合計が250センチメートル
これを超えるものは持ち込めないとなっているそうです。
なので長さ2mを超えているスポーツ用品でも、この3辺の和が250センチ以内であることには変わりないそうで。
なんでこの、
スポーツ用品、楽器、娯楽用品などは、長さの制限を超える場合であっても、車内で立てて携帯できるものは持ち込むことができます(専用の袋、ケースなどに収納するようにしてください)。
長さ2mまでと言いながら、この規定があるのかと言うと、薙刀(なぎなた)みたいなものを想定しているそうです。
調べたところ、薙刀は長さ2m超えます。
ただし、長さ以外はたいした幅にはならないので、3辺の和が250センチは満たすでしょう。
そして、薙刀みたいなものは縦にしてね、という規定のようです。
ロードバイクの場合、長さが2m超えたとしたら、他の部分(高さ、幅)の和で250センチを満たすことは不可能ですので、現実問題として、長さ2m超えるというのはロードバイクには当てはまりません。
あと、現実的な問題として、駅員が長さなどを計測することってまずないそうです。
だから規格外でも許される、という話ではなくて、サイクリストが自らの責任でルールを守ろうとすることが大切です。

ごみ袋はビニールではない
ごみ袋はビニールではないというご意見を頂きました。

正式にはポリプロピレンです。もしビニール素材でしたらナイロン製の輪行袋より強度はあります(厚さ0.5mm以上)結構伸びるのです。それではビニール材質で包めばイイと思ったら、重量は同じナイロンの面積で比べたら3倍くらいの重量はになってしまいますから利にかなってません。フォーク先端とリアディレラー部分のみに0.5mmのビニールを貼り付けて使用しますとナイロンの穴あけの防止になります。ゴミ袋をそれなりに改良して輪行袋を制作されるのは、ありではないでしょうか。
(すぐに破けるでしょうけれど)既製品を買うだけが輪行袋ではありませんから、自分なりに工夫しての制作はかなり納得のいく物ができます。
これについてですが、確かにその通りです。
ごみ袋はビニール製だと書いてしまったのは間違いでした。
申し訳ありません。
その上でですが、JRの規定はこうなっています。
【ビニール袋は不可】と書いてあります。
そしてこの袋、なんて呼びますか?
レジ袋、ポリ袋、ビニール袋、どれを言っても通じると思います。
ポリエチレンを使ったポリ袋のこともビニール袋と呼ぶ人が多いが、これは日本独特の言い方で誤った呼び方である。その他ポリプロピレンやポリエステル、ナイロンなどを使用した袋も「ビニール袋」と呼ばれることが日本では多い。かつてはポリ袋などよりもビニール袋の方が多く使われていた時代があったことのなごりである。
袋 - Wikipedia
塩化ビニール樹脂製の袋が本来の意味での「ビニール袋」で、日常生活で見かけるプラスチック製のレジ袋や 販売用袋はポリエチレン製やポリプロピレン製の「ポリ袋」なのです。ビニール袋の歴史の方が長くビニール袋の呼び方の方が私達には身近で、定着しています。
「ビニール袋」と「ポリ袋」は違うのですか? | よくある質問はい、本当はポリ袋はビニール袋ではありません。 塩化ビニール樹脂製の袋が本来の意味での「ビニール袋」で、日常生活で見かけるプラスチック製のレジ袋や
つまり、一般用語として、ビニール製ではないのにビニール袋と呼ぶことは日本では普通のこと(厳密には間違っている)わけです。
同じ例として、ビニール傘も、ビニール製ではないようです。
正確に言うならばポリ傘なんでしょうけど、どう考えてもビニール傘が一般用語です。
なのでJRの解説で規定しているビニール袋が、必ずしもビニール製を意味しているわけではないと見るのが一般的な感覚だと思うんですね。
日本独特の誤用なんでしょうけど。
そこに突っ込んでもしょうがない気がします。
ちょっと違う例ですが、ロードバイクでも、スカンジウムフレームってありますよね。
スカンジウムフレームって、アルミ合金に極微量のスカンジウムを添加しただけなので、本来はアルミフレームでしょうけど、なぜか極微量のスカンジウムが名前になっています。
こういうのって、屁理屈言いだしたらキリがないと思うので、一般的な感覚で考えませんか?という話です。
もちろん、いろいろ知識がある人にとっては、これを
ビニール袋と呼ぶことのほうに違和感があるのかもしれません。
しかしながら、一般用語としては通用します。
JRもビニール製袋ではなくて、ビニール袋と書いているわけで、一般用語のビニール袋のほうと見るほうが自然な気がします。
あと、一枚の袋に完全に覆うこと、とも書いてあるので、ごみ袋では達成不可能でしょう。
ものすごい大きなごみ袋を用意すれば出来なくはないでしょうけど、今回のこの件、元をたどれば、緊急時にごみ袋輪行が許されるか?と言う話です。
緊急時に用意するとしたら、コンビニなどで買えるものを想定すると思うので、そんなデカイごみ袋は売ってませんし。

ちなみにですが、自作の輪行袋について。
知人で昔、自作のものを使っていたことがあるという話は聞いています。
自作で作れるならいいと思いますよ。
ただし、自作で、ゴミ袋をテープでつなぎ合わせて自作の輪行袋だと言い張るのは、やっぱり違うんです。
何がどう違うかについては、一般的な感覚で、常識で考えていただければ。
この問題、屁理屈こねようとすれば、いくらでも出てきます。
屁理屈論争、嫌いじゃないんですが、一般常識で考えればわかるかと思います。
もちろん、【俺の一般常識では】というのはナシです。
世間の一般常識でどうなのか?というところを重視しましょう。
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2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
レジ袋の製造販売している会社に勤めてます。製造は子会社ですが。。
『ビニール袋』と言う表現は出会うたびに全力で否定して『ポリ袋と呼んで』とお願いしています。
何故ならポリ塩化ビニルは燃やすと有毒ガスが発生します。そこからポリエチレンが主原料に変わった経緯があるから。
ブログに取り上げないで良いけど言いたかっただけ。
コメントありがとうございます。
一般用語が必ずしも正しい意味とは限らない例ですね。