衝撃的なニュースが入ってきました。
プロレースのTour du Doubsにて、ゴール前のスプリント時にフォークのコラムが折れた事案があるようです。
早速なので見ていきましょう。
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スプリント時のフォークのコラム折れ
こちらが映像です。
ビアンキの恐らくオルトレXR4だと思いますが、いきなり不自然にハンドルが取れてますね。
そのまま落車したようですが、大きな怪我には至っていないようです。
#TourduDoubs : l'arrivée de Stefan Küng, via @MarySaillard https://t.co/HbD4puFLiW
— French Bunch (@FrenchBunch) September 15, 2019
先頭でスプリントしていたわけではないので、やや速度も控えめになっていたのも幸いしていたのかもしれません。
問題はなぜコラムが折れたのかでしょう。
なぜコラムが折れた?
なぜコラムがいきなり折れたのかについては、今のところ情報はありません。
既に落車などでダメージがあった可能性もあるでしょうし、メンテナンス上の問題があったのかもしれませんし、初期不良に該当するようなことがあったのかもしれません。

ただ一つ誤解しないで欲しいのは、これを以ってビアンキが危険だとするのは早計です。
過去にも、パルルーべでコラムが折れた事案はあります。
これはトレックのマドンですが、フォークコラムはカーボンではなくてアルミです。
カーボンというと、

落車したら割れるんでしょ?
という人もいますが、カーボン自体はアルミよりもはるかに高強度、高剛性です。
アルミだろうとカーボンだろうと、折れるときは折れます。
今回の事故でどういった検証がされるのかはわかりませんが、一般サイクリストが気をつけるべきことは、適切な長さにコラムをカットするということです。
ハンドルを下げると、このようにフォークのコラムが飛び出ますが、
一般的には、適切な長さにカットします。
これ、単に見た目の問題でカットするわけではありません。
カットしたほうがフォークコラムへの負担が減るからカットするわけです。
フォークコラムは、内部からプレッシャープラグで内圧をかけて固定するのと同時に、ステムはコラムの外側から圧をかけて固定します。
内圧と外圧が掛かる場所を同じ高さにすれば、コラムに対する負荷も減らせるのですが、この高さがチグハグになっているとコラムが破損しやすくなります。
コラムカットせずにハンドル(ステム)を下げると、内圧が掛かる場所と外圧が掛かる場所がチグハグになってしまうので、よくないんですね。

私が乗っているLOOKでは、コラムカットに際してステム上にスペーサーが一枚乗るようにカットせよとなっているそうです。
このあたりはメーカーによっても違うようですが、メーカー指定の通りにコラムカットすることが大切です。

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