先日、追いつかれた車両の義務という話を書きましたが、
http://roadbike-navi.xyz/archives/11027
法令上、追いつかれた車両の義務として進路を譲るという話は、自転車には関係ありません。
これは道路交通法に掲げられた規定による【政令上の最高速度】が、自転車については定義されていないからです。
(詳しくは記事を参照)
前回の記事でちょっと勘違いされた方もいるようですが、政令上の自転車の最高速度は定義されていませんが、自転車の最高速度はあります。
追いつかれた車両の義務という項目に関わる最高速度が規定されていないというだけの話。
追いつかれた車両の義務と言ってますが・・・
こちらは片側一車線の道路を、ロードバイクでガンガン左から追い抜きしています。
追い抜き自体は、進路変更を伴っていないので合法ですが、この方の動画のタイトルにもあるように
このように書いてあります。
つまり、ロードバイクが追いついたのだから、車は進路を譲る義務がある、という主張のようなんですね。
なので自転車が追いつかれても、自転車が追いついても、譲る義務はありません。
法律を正しく解釈すると、このようになります。
なのでこの動画主が、【追いつかれた車両の義務違反の車たち】と言っていることは、完全な嘘ですね。
全く違反ではありません。
でもそれ以上にこの方が危険なのは、
左折巻き込みくらいそうになっている場所もあるし、ドライバーが警戒して止まってくれたり配慮してくれてるし・・・
こういうロード乗りがいる限り、残念ながら世間(非自転車乗り)からの視線は冷ややかでしょう。
コメント欄を見ていても思いますが、
結果論でしか考えない方のようで・・・
お互いに譲り合いと言う気持ちを
公道って誰のものでしょうか?
みんなのものですよね。
だから本来、お互いに譲り合いの精神さえあれば、事故の多くは防げるはずです。
ロードバイクも、このタイミングは車を優先させようとか、そういう気持ちがあれば、それはドライバーに伝わります。
そういうことの積み重ねで、お互いに配慮した走り方が出来ると思うんですね。
そんな中、
ロードバイク様が通るんだから、車はひれ伏せて待っていろ!
お前らはロードバイクに配慮して当たり前なんだよ!
こういう気持ちで走っていれば、その行動から、ドライバーにも伝わるでしょう。
そうしたらドライバーだって、気分悪いでしょうし。
多くの場合、走行能力で言えば車のほうが速いわけですから、車に譲るように走ったほうが安全です。
で、ドライバーも、
ありがとう。
走り方でわかるもんですよ。
よっぽど鈍い人じゃない限り。
お互いに譲り合いの精神さえあれば嫌いあう必要もないのに、一方的に喧嘩売れば、そりゃ好かれるわけもありません。
ラグビーで凄くいいニュースがあったのをご存知でしょうか?
よく日本人は、試合後にロッカールームを掃除して帰るのがニュースになりますが、日本に来た海外選手もそれを真似するようになっているらしいです。
フランス代表@FranceRugby 、ナミビア代表@RugbyNamibia 、イタリア代表@ItalrugbyJP の選手が試合後にロッカールームをキレイにしてくれました❗✨
Thank you❗#RWC2019 #フランス #ナミビア #イタリア pic.twitter.com/MH98rknMbX— ラグビーワールドカップ™ (@rugbyworldcupjp) September 24, 2019
サッカーでも、試合後のスタンドを日本人サポーターが掃除していたりしますが、あれも少しずつ広がりを見せているらしいですね。
何かを尽くせば、それが相手に伝わり、自分に返ってくるという例ではないでしょうか?
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2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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