飛行機で輪行するにあたっての不安と言えば、バイクが壊れないのかという部分だと思います。
電車での輪行なら、バイクは常に自分の手元にありますが、飛行機だと手荷物として預ける都合上どんな扱いをされるのか心配です。
そんな方に、最適な飛行機用輪行バッグをご紹介いたします。
飛行機での輪行の最大の注意点
飛行機での輪行で最も気を付けなければならないのは、手荷物として預けたロードバイクについては、破損しても一切の補償を受けられないという点です。
これについて誤解があるといけないのですが、例えばANAのホームページでは、補償に関して以下のように書いてあります。
引用開始・・・・・・・・・・・・
補償の対象となる破損に関しましては、原則として修理対応いたします。ただし、破損の程度や時間的な要因などによって修理以外のご案内をさせていただく場合もございます。
価格申告のない手荷物および身の回り品についての賠償限度額(手荷物破損などの原因が当社にある場合にお支払いできる金額)は、お客様一人あたり15万円までです。実際の価格が15万円を超える場合は、従価料金制度がありますので搭乗手続き時に係員にご相談ください。
なお、以下の免責事項など補償の対象外となる場合もございますのでご注意ください。
引用終了・・・・・・・・・・・・・
http://www.ana.co.jp/domestic/prepare/baggage/?menu=baggage-damage
これだけを読むと、15万までは補償してもらえ、なおかつ従量料金を支払えば15万を超える部分も補償されると思う人もいるでしょう。
残念ながら間違いです。
免責事項でこんな記載があります。
引用開始・・・・・・・・・・・・・・
手荷物の取り扱いには十分注意いたしておりますが、楽器・スポーツ用品(サーフボード、ウィンドサーフィン用具、スキューバギア、自転車など)・カメラ・パソコン等の電子機器・精密機器・美術骨董品・陶磁器・ガラス製品・酒類などの壊れ易いものは、固有の欠陥、または性質から生じたものである場合には、万一損害が生じてもその責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。
引用終了・・・・・・・・・・・・・
そうです。
自転車は補償の対象外なんです!
他のサイトでは補償については間違った情報が記載されていることもあるので、要注意です。
原則として、飛行機輪行でフレームが割れようが、ディレーラーが壊れようが、スポークが折れようが補償の対象外で自己責任になります。
なのでなるべく壊れないような輪行バッグを使い、自分で守るしかありません。
手荷物料金については、航空会社により規定が違いますが、20キロまでは無料という航空会社が多い気がします。
重さだけでなくサイズの制限もあるのでご注意を。
国内線と国際線では扱いが違うことがほとんど
国内線、つまり日本国内を移動する分には、航空会社も扱いが丁寧と言われますが、問題は国際線です。
国際線では、文字通り「ぶん投げる」ように荷物を扱う傾向があり、中身がロードバイクだろうと関係なくぶん投げます。
前に聞いた話ですが、ハードケースに入れたカーボンフレームが折れていた事例もあるそうです。
なので国際線の場合は、ハードケースは必須で、そのうえで中身を厳重に養生してあげないと、厳しいと思われます。
オススメの飛行機用輪行ケースはこちら
まず、国内線でオススメなのはオーストリッチのOS-500です。
OSTRICH(オーストリッチ) OS-500トラベルバッグ [ブラック]
これはハードケースではなく、分厚いソフトケースになります。
クッション性があるので、扱いが丁寧な国内線ではこれで十分だと思います。
※ただし、クドイですが壊れたときは自己責任であり、補償はありません。
OS-500を使うときでも、壊れやすいリアディレーラーなどは外したうえで梱包したほうが無難でしょう。
もちろん、フロントとリアのエンドの保護も忘れずに。
国際線ではハードケースが必須です。
これも中身の固定と保護を厳重にして使ったほうがいいですね。
国内線でも、どうしても不安な人は、ハードケースのほうがいいかもしれませんが、旅先でこれらのケースをどうするのかもきちんと考えておきましょう。
例えばですが、北海道に飛行機で輪行するケースを考えます。
札幌まで飛行機で行き、ロードで函館に行き、函館から飛行機で帰ってくるとします。
さて、OS-500にしろTNIのハードケースにしろ、どこに保管するのでしょうか?
一般的な輪行袋なら、ロードで走っているときは丸めてフレームにでもつけていればいいですよね。
これらの輪行ケースは、ロードで走りながら持ち運ぶことは不可能です。
なので計画をしっかり考えておかないと、使えません。
あと飛行機輪行で気を付けなければならないのは、パンク修理用のCO2ボンベです。
これ、危険物指定されているので没収されます。
お金はかかりますが、西濃運輸のカンガルー便も便利です。
様々なロードバイクのイベントやレースではもはやお馴染みの西濃運輸のカンガルー便ですが、評判もいいみたいですし、なにより持ち運ばなくていいので楽できます。
http://www.seino.co.jp/seino/service/domestic/cyclingtrans/

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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