キャットアイから登場した新作ライト、GVOLT100。
私、あんまり興味が無かったのでGVOLTのGって、GREATとかそういう話だと思ってました。

正確には【ジーヴォルト】のようですw
まあ、実態はGERMANYのGらしいのですが。
StVZOというルール
GERMANYのGって、なんでドイツの話になるの??というところ。
ドイツって自転車ライトに対する法的な規制があって、ドイツの道路交通規則(StZVO)に合致するライトしか使えないらしい。
なのでドイツの規格に合致するライトは、StVZO規格と呼ばれるとか。
(3)自転車には、白色ロービーム用に1つまたは2つの前面ヘッドライトが装備されている必要があります。ヘッドライトは、他の道路利用者を眩惑させないように調整する必要があります。ヘッドライトの点滅は許可されていません。自転車には、少なくとも1つの前向きな白い反射板が装備されている必要があります。レギュレーションNo.に準拠したデイタイムランニングライト機能の最大光強度と配光を備えた白色光用のデイタイムランニングライトとハイビーム機能を備えたヘッドライト。国連欧州経済委員会(UN / ECE)の87-自動車用デイタイムランニングライトの承認のための統一条件(2010年3月6日のOJ L 164、46ページ)ライト機能間の切り替えを行う必要があります規則番号に従った位置配置に従って、制御要素を使用して自動または手動で。p。23)。コントロールライトとディスプレイデバイス(2014年10月15日のOJ L 297、23ページ)。p。23)。コントロールライトとディスプレイデバイス(2014年10月15日のOJ L 297、23ページ)。
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StVZO規格に一部だけ抜粋。
ドイツでは自転車のハイビームが規制されてロービームである必要があり、かつ点滅ライトはダメになっているみたい。
日本の法規よりもいろいろ規定が細かいようで、ライトを取り付ける高さまで指定されています。
照明器具 | 最小高さ(mm) | 最大高さ(mm) |
Dipped beam headlamps | 400 | 1200 |
Rear reflectors in front | 400 | |
Rear: tail light, reflector | 250 |
なのでキャットアイのGVOLTシリーズは、ドイツの規格(StVZO)に合致したライトということの様子。
キャットアイ GVOLT100

上で書いたStVZO規格に則り、GVOLT100は上カット配光になっているのが特徴。
また点滅モードがありません!
モードは3種類。
ハイ | 約1.5時間(320ルーメン) |
ミドル | 約3時間(170ルーメン) |
ロー | 約15時間(40ルーメン) |
ハンドルの上下どちらに付けても、上カット配光になるのが特徴。
バッテリーはカートリッジ式になっていて、交換可能です。
ただし同じGVOLTシリーズのGVOLT70については、点滅モードがあります。
GVOLT70については、ハンドルバーの下側に取り付け限定モデル。
ライト界では最大手といってもいいキャットアイのライトですが、GVOLT100については当面、店頭販売限定。
これは通販業界への嫌がらせとかそういう話ではなく、単に需要と供給のバランスが崩れていて、供給が遅れているからだと思いますが、詳しくは分かりません。
キャットアイのライト、コロナ禍でヨーロッパを中心に売れまくっているとか聞きますし。
信頼のジャパン製品というところなのかも。
シマノとキャットアイは、ヨーロッパでの需要が増え過ぎて相当な利益を生んでウハウハだという噂。
GVOLT70はアマゾンでも販売があるようですが、レビューを見る限りでは、上下の配光がカットされつつも、遠くを照らしているような独特の光になっているっぽいですね。
GVOLT100は店頭限定なのと、どうも入荷量もそれほど多くは無いようなので、欲しい人は店頭へGOですね。
ハンドルバーの下側に取り付けるのって、StVZOのライト取り付け高さの制限の問題なのかとも思ったのですが、このあたりはよくわかりませんでした。
キャットアイのブラケット問題
キャットアイのライトには一つ問題があって、ブラケットの爪が折れやすいということがあります。
まあ、そのパーツだけ買うことも出来ますw
なのでそこまで大きな問題でもないのかも。
私が最後に使っていたキャットアイのライトは、巨大なライトとして著名な、エコノムフォースでした。
単3電池4本入れて使うので、そりゃデカイ。
オーライトのALLTY2000よりもデカイです。
このライト、明るさはかなりよいのですが、照射範囲がやたら角ばっている。
当時はまだUSB充電式が主流ではありませんでしたし、エコノムフォースが最強ライトの一角に位置付けられてました。
自分の中ではこれが大好きだったのですが、ある日走行中にいきなりブラケットから落下しまして、
木っ端微塵なんですw
けど3年くらいは使っていたのかな??
ほぼ毎日使っていたので、それだけ使えばブラケットの爪もグダグダになるだろうと・・・
ネットで見ると、速攻で爪を折ったという話も出てきますが。
前に読者様に提供したALLTY2000ですが、

キャットアイのライトは、取り付けが直線的というか、前後方向に動かして取り付けします。
オーライトの場合は、ブラケットに載せて回転させて取り付け。
読者様のクロスバイクはハンドル形状にせいで、回転させて取り付けるオーライトでは四苦八苦したらしいですが、キャットアイならそういう心配は不要。
まあ、私もこのような配置になっている関係で、
右のライトを取り付け・取り外しするときは、正直なところベルが邪魔です。
まあ、ベルを押しのけるようにして付けたり外したりしてます。
キャットアイはブラケットが改善されたらよりグッドなんですが、このブラケットのおかげで取り付け場所を選ばないという面もあるので、一長一短かなと。
ハイビーム問題
前にも書いたように、

日本でも、自転車のハイビームを規制している都道府県が実はあります。
ただし、皆さんご存知のように、無灯火ではない限り取り締まりにあうことも無いと思いますが・・・
一通り各都道府県の道路交通法施行規則などを見た結果をまとめます。(R2.12.09調べ)
自転車フロントライトの方向 | 都道府県名 | 数 |
ハイビームに制限あり | 埼玉県、青森県 | 2 |
発電装置の場合のハイビームの制限あり | 福島県、神奈川県、山形県、静岡県、滋賀県 | 5 |
ハイビームに関係する記載なし | 北海道、東京都、大阪府、岩手県、秋田県、宮城県、千葉県、栃木県、群馬県、茨城県、山梨県、長野県、石川県、富山県、新潟県、福井県、愛知県、岐阜県、三重県、兵庫県、京都府、奈良県、和歌山県、広島県、岡山県、島根県、鳥取県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、佐賀県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 | 40 |
対向車が来たときや、他の車両の直後を走る場合には減灯することにもなっているので、自転車ライトは事実上ロービームしか使えません。
自転車ライトの角度を、対向車が来たときなどに変えるというのは現実的ではありませんから。
オーライトさんから提供を頂いたライトでも、最大2000ルーメンのライトもあるのですが、



このような高輝度ライトは使い方を間違えば凶器にもなりうるので、ハイビームはやめましょう。
オーライトも防眩レンズ採用になってますが、正直なところで言うとその効果についてはよくわかりませんw
なのでまあまあ下向きにしてます。
対向車、歩行者に眩しい思いをさせずに遠くまで照らせるという点で、GVOLTは結構良さそうだなと思うのですが、とりあえずGVOLT100については現状では店頭限定販売のようなので、ショップへどうぞ。
まあ一番いいのは、店頭で各種ライトの光り方を試せるといいんですけどね。
ずいぶん前にどこかのショップで

みたいに試せたのですが、明るい店内で照らしても正直よく分からないというw
まあ、いいライトが必要なのかについては、夜間走行するかどうかで判断してください。
日中しか走らないというのであれば、そこまで高輝度ライトである必要性は薄いと思います。
トンネルとか濃霧のときもライトを点灯させる義務はありますし、何らかのトラブルで明るいうちに帰宅できず日が落ちてしまったなどもあるでしょうから、何かしら持っておく必要はあると思います。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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