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ロードバイク走行中の音楽は、集中力を上げるのか、下げるのか?安全性に影響するのか?

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ロードバイクに乗るときに、音楽を聴きながら乗っているという方は、ほとんどいないでしょう。
過去に当サイトのアンケートでも行っていますが、
https://roadbike-navi.xyz/archives/7661/

 

音楽聴きながらロードバイクに乗るという方は、少数派です。

ロードバイクに乗るときに、音楽聴いていますか?
  • 聴いてない 86%, 546 votes
    546 votes 86%
    546 votes - 86% of all votes
  • 時々聴いている 9%, 56 votes
    56 votes 9%
    56 votes - 9% of all votes
  • 聴いている 5%, 32 votes
    32 votes 5%
    32 votes - 5% of all votes
Total Votes: 634
2018年11月15日 - 2018年12月1日
Voting is closed

 

当サイト調べでは、【聴いていない】が86%と圧倒的多数、【聴いている】人は5%となっています。

 

これの理由は、まずは法的な問題。
イヤホンやヘッドホンで耳を塞ぐことが【周囲の音が聞こえない状態で運転した】ということで違反になりうるということと、スピーカーなどだと周囲への迷惑などがあります。
それと同時に、ロードバイクの運転上、集中力が散漫になる可能性もあるわけです。

 

それと同時に、車を運転する人の多くは、カーラジオだったり音楽などをつけている人が多いと思います。
自転車はだと集中力が散漫になるといいながら、車はOK?などなど、疑問といえば疑問はあるわけですが、実態としてはどうなのか、音楽が及ぼす影響について調べてみました。

研究結果で見てみる

まずはこちら。

 

http://www.cit.nihon-u.ac.jp/kouendata/No.43/1_kikai/1-049.pdf

 

こちらですが、車の運転での研究です。
音楽を掛けた状態で、ドライビングシュミレーターの結果がどう変わるのかを観測しています。
この中で三つのパターンに分けており、

・音楽なし
・音楽あり(ディストラクションあり)
・音楽あり(ディストラクションなし)

ディストラクションの有無ですが、掛かっている音楽へ共感がある場合は【ディスクラクションあり】、音楽へ共感していない状態を【ディストラクションなし】としているようです。

 

研究データを見ると、気になるのは飛び出してきた障害物への回避動作への反応速度です。
【音楽なし】だと0.7s超、【音楽あり(ディスクトラクションあり)】だと0.6s程度、【音楽あり(ディストラクションなし)】だと0.75s程度とグラフから読み取れます。

大きな差、有意な差とは言えないものの、共感する音楽を聴いているときのほうが集中力が高まったという見方も出来ます。

 

ただこの研究ですが、被験者数11名と少人数で行われているものなので、データとしての価値が必ずしも高いとも言えないのかなと・・・

ただし、一般的にはこれと真逆のデータが多いような印象です
音楽、特に好きな音楽を聴くことで、音楽自体へ集中力が向かい、それ以外のことには集中力が散漫になるという話ですね。

 

こちらは論文そのものではないのですが、
https://www.timesofisrael.com/study-shows-music-can-endanger-drivers/

 

一般論としては、音楽が運転における集中力を阻害する、というほうが多数派の意見でしょう。
こちらの中でも、好きな音楽ほど危険性が増すとしています。

 

つい最近、車などの運転中のスマホについて罰則が強化されましたが、あれの理由はスマホを注視することでブレーキングのタイミングが落ちるなど散漫になるという話です。
ハンズフリー通話についても、都道府県ごとに条例で規制されています。
ハンズフリーならOKだとは限りません。

 

こちらの話によると、ハンズフリー通話のときは、酒気帯び運転よりも危険だというデータを出しているようです。

実験は運転暦が10年以上の男女20人を集め、様々なシチュエーションでドライビングシミュレーターを動かし、事故の発生率を測るというもの。用意されたシチュエーションは「何の因子もなく運転だけに集中」、「携帯電話で話しながらの運転」、「ハンズフリー装置を使って話しながらの運転」、「酒気帯び(イギリス基準=血液100ml中、アルコール80mg)」の4種類。

いずれのケースも時速70マイル(112km/h)でクルマを走らせ、任意の場所で他車の急激な車線変更などのイベントを発生させ、ブレーキを踏むまでの反応時間を測定した。何の因子も与えない場合の空走距離は平均31メートルで、これが基準値となる。

用意された4つのシチュエーションのうち、最も反応時間が遅かったのは「携帯電話で話しながらの運転」で、ブレーキを踏むまでの空走距離が平均45メートルだった。ハンズフリー装置を使った場合には、これが同39メートルまで減少するが、酒気帯び状態ではそれよりも短い35メートル程度で済むことがわかった。つまり「ハンズフリーは酒気帯びよりも危険」ということでもある。

ハンズフリーでも走行中の通話は危険---英損保が実証 | レスポンス(Response.jp)
イギリスの損害保険会社ダイレクトラインは22日、「運転中に携帯電話で通話することの危険度は、ハンズフリー装置を使っても変化がない」というデータをまとめ、公表した。運転暦の長い男女20人を集めて実験したものだという。

音楽をかけての走行(車)については、周囲の音が聞こえないような状態でない限り、違反とはされないわけですが、ハンズフリー通話ですら都道府県によっては違反になるわけで、その理由としてはやはり集中力が落ちていることでブレーキングのタイミングが落ちることを示しています。
好きな音楽を聴きながらというのは、その音楽に乗っている状態なので、ハンズフリー通話に近い状態かもしれません。

あと、車と二輪車では、払うべき注意も変わります。
特にロードバイクのような細いタイヤの場合、車では気をつける必要がないこと、例えばちょっとした道路の荒れだったり、グレーチングだったり、マンホールだったり、注意すべきポイントはむしろ増えるかもしれません。
一般的な交通安全のために歩行者などの状況を見たり、ほかの車両の状況を見る以外にも、路面状況も確認する作業も出ます。

 

どちらにせよ、一般論としての多数派、常識でいうならば、音楽を聴きながらロードバイクに乗るという行為は、集中力を阻害するというのが通説的な理解なのかと。

いろいろと反論があるかもしれませんが

例えばですが、上で挙げた一番最初の研究データであれば、むしろ好きな音楽であるほど集中力が高まっているというデータになるわけで、一般的な常識とはむしろ逆です。

 

またこれは屁理屈のレベルかもしれませんが、受験勉強などをしているときに、音楽を聴いていたほうが集中できるという人もいます。

私自身、大学受験のときの勉強は、音楽聴いてしていることもありました。

 

これについてですが、今遠い記憶から思い出すと、なぜ音楽を聴きながら勉強していたのかという話なんですね。
恐らくですが、周囲の音がちょっと耳障りでうるさくて集中しづらい、それなら耳障りではない好きな音楽かけているほうがマシ、という話なのかもしれません。

その理屈をそのまんまロードバイクの運転に当てはめて、【周囲の音が不快だから、好きな音楽かけることで集中力を上げている】という理屈も成り立ちそうな気もします。
ただ、どうなんでしょう?
例えば、何キロにもわたって工事現場の激しい騒音が聞こえるような環境をロードで走るというのであれば、もしかしたら音楽を聴きながら乗ることでむしろロードバイクの運転に集中できる可能性はあるかもしれません。
ただ、そんな環境自体が想定しづらいことや、むしろ工事現場の近くを走るのであれば、工事現場からの不慮の落下物などを考慮したほうがいい訳で、音楽に集中するよりも周りの音が聞こえるようにしていたほうが安全な気がします。

 

で、この記事で何を言いたいのかですが、私自身、音楽を聴きながらロードバイクを運転することは全くオススメしません。
多くのデータでは、集中力を下げる、ブレーキングが遅れるというデータが示されています。

 

その一方、最初に挙げたような、好きな音楽のほうが集中力が増しているというデータもゼロではないわけです。

 

私自身は、多くの人は音楽を聞くことでロードバイクの運転の集中力を下げているのではないかと考えますが、ごく一部の人の中には、もしかしたら音楽を聴くことで覚醒状態になり、むしろ集中力が研ぎ澄まされる事例もゼロではない可能性はあるのかなと思ってます。

 

だからといって、他人に音楽聴きながらのロードバイクの運転を勧めるかというと、もちろんしません。

法律の範囲内であればあとは自己責任

多くの都道府県では、周囲の音が聞こえない状態で音楽を聴きながらロードバイクに乗ることは違反です。
これをどうやって確かめているかというと、警察はあえて後ろなどの死角から声を掛けて、気が付くかどうかを試したりしているようです。

 

また京都などでは、そもそもイヤホン、ヘッドホンを装着してのロードバイクの運転が条例で違反になるそうです。

 

今回これを書いた理由ですが、たまたま目にしたあるロードバイクのサイトで、イヤホンやヘッドホンではなく、スピーカーを首からぶら下げるタイプを紹介していました。
その方が何を勧めようと、違反ではない限り問題ないという見方も出来ます。
実際、イヤホンでもヘッドホンでもない、スピーカーをつけてロードバイクに乗ることは、周囲の音が聞こえない状態にしていなければ違反ではありません。

 

ただね、ロードバイクのメディアだと名乗っている以上、他人にオススメするようなものではないと思うんです。

 

もちろん、それが考え方の違いだと言われればその通りですし、価値観の問題になってしまうわけですが、そういうことをおかしいと思わず記事にすること自体が、この方の安全に対する姿勢を表しているのではないでしょうか?

 

いろんな人がいます。
ノーヘル、スピーカーつけて走行、グローブなし走行・・・
別に違反ではありませんのでその人がいいならそれでいいと言えますが、自転車系のメディアだと謳う以上は勧めるべきではないというのが私の考えです。
ヘルメットやグローブは、万が一事故にあったときの怪我を緩和するわけですが、別につけなくても違反ではありません。
ですが初心者にはヘルメットとグローブをつけることを推奨するというのが世間の常識だと思いますし、音楽についても同様なんじゃないかと思うわけです。

 

そもそもなんですが、音楽を聴きたいなら、家で聴けばいいのでは?というのはおかしな考えでしょうか?
なぜ自転車に乗りながらも聴きたいのかわからないのと、それくらいも我慢できないのって、言い方は悪いですが麻薬中毒者と同じような心理なのかなと思うときすらあります。

 

音楽聴きながらロードに乗ることを当サイトでは推奨しませんが、理由はブレーキングなどが遅れる危険性、判断力の低下の危険性、メカトラブルの異音を聞き逃す可能性、後方の自動車(自転車)などの存在を聞き逃す可能性ですね。
メカトラブルの異音って結構重要で、ちょっとした異音が重大なことの前兆な時もあります。
早く気が付けばとりあえず停止して確認して・・・とできますが、気が付かないと大落車を引き起こすこともあります。

 

あと、後方の音も大切で、知らぬ間に誰だかわからないローディーが真後ろにいることもあります。
それに気が付かずに急ブレーキ掛けたら、大落車しますから。

 




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