BHはスペインブランドですが、実はかなり歴史が古いメーカーです。
創立は1909年ですので、既に100年を超える歴史あるブランドと言えます。
そんなBHですが、日本ではそれほどメジャーなブランドというわけでもありません。
ブランド名は知っているけど、中身は詳しく知らない・・・という人も多いかもしれません。
Contents
2020モデル BH
後述しますが、BHの自転車はかなり多岐に渡っており、日本の代理店が扱っているのはそのごく一部だけになっています。
まずは日本で取扱いがあるBHのロードバイクから見ていきます。
BHの日本でのロードバイクは、【パフォーマンス】に分類されるG8シリーズ、G7シリーズ、ULTRALIGHT EVOの3つと、【エンデュランス】に分類されるULTRALIGHT、GC、QUARTZAERO、REGALOになります。
2020 BH パフォーマンスロード
G8シリーズ
G8シリーズは2020年モデルから登場した新車種で、BHの中のハイエンドエアロロードになります。
G8は海外モデルだとディスクブレーキ車しかありませんが、日本向けにリムブレーキ車もあるのがポイントです。
リムブレーキ版は【PRO】と名前が付いていて、ディスクブレーキ版はわかりやすく【DISC】と付いてます。
※メーカーサイトの画像は全てディスクブレーキになっているので要注意。
G7時代に使われていたT-800とT-700のカーボン素材以外にも、振動吸収素材のM46Jをシートステーなどに入れているのが特徴。
G8 DISC | G8 DISC アルテDi2 | G8 DISC アルテ | G8 PRO | G8 PROアルテDi2 | |
コンポ | ー | アルテDi2 | アルテ | ー | アルテDi2 |
ブレーキ | ディスク | ディスク | ディスク | リム | リム |
ホイール | ー | EVO 50 Disc Carbon Tubeless Ready | EVO 50 Disc Carbon Tubeless Ready | ー | EVO 50 Carbon Tubeless Ready |
重量 | ー | 7.4キロ | 7.4キロ | ー | 7.3キロ |
定価(税別) | 368,000 | 738,000 | 608,000 | 318,000 | 648,000 |
エアロロードと言うと、ワイヤー類はフル内装になっているものが増えてまして、G8も同じような感じですが、インストール方法をBHが動画で説明しています。
まあ、多くの人は自分で組むわけではなくショップで組んでもらうのでしょうけど、フル内装も組むほうは大変ですね。
G7シリーズ
G8の一世代前のエアロロードですが、まだラインアップには残っているようです。
こちらもリムブレーキモデルにはPROと名前が付いてます。
G7 DISC | G7 DISC アルテDi2 | G7 PRO | G7 PRO デュラ | G7 PRO アルテDi2 | |
コンポ | ー | アルテDi2 | ー | デュラ | アルテDi2 |
ブレーキ | ディスク | ディスク | リム | リム | リム |
ホイール | ー | EVO 50 Carbon Disc Tubeless Ready | ー | EVO 50 Carbon Tubeless Ready | EVO 38 Carbon Tubeless Ready |
定価(税別) | 368,000 | 738,000 | 278,000 | 688,000 | 628,000 |
BHというと、スペイン情熱のレッドというイメージが強いですね。
ULTRALIGHT EVO
ウルトラライトエヴォは、軽量オールラウンダーバイクになります。
フレーム重量も600g台とかなりの軽量性を誇る一台。
ULTRALIGHT EVO DISC | ULTRALIGHT EVO DISC アルテDi2 | ULTRALIGHT EVO | ULTRALIGHT EVO アルテDi2 | ULTRALIGHT EVO アルテ | |
コンポ | ー | アルテDi2 | ー | アルテDi2 | アルテ |
ブレーキ | ディスク | ディスク | リム | リム | リム |
ホイール | ー | EVO 38 Carbon Tubeless Ready | ー | EVO 38 Carbon Tubeless Ready | ? |
重量 | ー | 6.7キロ | ー | 6.6キロ | ? |
定価(税別) | 398,000 | 798,000 | 348,000 | 628,000 | 588,000 |
ディスク完成車で6.7キロなので、かなり軽量です。
フレーム重量は以下の通り。
<ディスクブレーキフレーム>
XS | S | M | L |
750g | 760g | 775g | 790g |
※フォーク重量は370g。
<リムブレーキフレーム>
XXS | XS | S | M | L |
690g | 700g | 715g | 720g | 790g |
※フォーク重量は300g。
以上がパフォーマンスロード、つまりハイエンドのレーシングモデルになります。
2020 BH エンデュランスロード
BHのエンデュランスロードは、ULTRALIGHT、GC、QUARTZAERO、REGALOの4つです。
ULTRALIGHT 105
まずはカーボンフレームのウルトラライト105から。
こちらはエンデュランスとなっていますが、ジオメトリ的にはレーシーに近いのかなという印象で、リアセンター長も402mmとかなり短め。
BHは全般的に加速力が強いモデルが多い気がするのですが、リアセンターが短めのモデルが多いのかもしれません。
105完成車で30万8千円(税別)、フレームセット販売もあり22万8千円(税別)。
リムブレーキモデルしかありませんが、105完成車で7.8キロ、ホイールはシマノRS300です。
このホイール(1827g)で7キロ台なので、ちょっといいホイールに変えるだけで7キロ台前半にもっていけそうなスペックです。
値段から見るとまずまずのお買い得さがあるかと。
フレーム重量は以下の通りです。
XXS | XS | S | M | L |
800g | 810g | 825g | 845g | 865g |
※フォーク重量は390g。
GC
GCシリーズはミドルグレードのカーボンフレームです。
オーソドックスなフレーム形状ですが、やはりリアセンターが短めで402.5mm。
このあたりがスペインBHの一つの特徴かもしれません。
(他社だと、レーシングモデルでも407mm~410mmあたりが多い)
フレームセット販売と完成車販売があります。
全てリムブレーキモデル。
GC | GC アルテ | GC 105 | |
コンポ | ー | アルテ | 105 |
ブレーキ | リム | リム | リム |
ホイール | ー | VISION Team 35 Comp | VISION Team 30 Comp |
重量 | ー | 7.7キロ | 7.9キロ |
定価(税別) | 238,000 | 348,000 | 298,000 |
フレーム重量は以下の通り。
XS | S | M | L |
1110g | 1125g | 1150g | 1190g |
※フォーク重量は400g。
QUARTZAERO
QUARTZAEROはディスクブレーキ車とリムブレーキ車がありますが、エントリーグレードのカーボンフレームになります。
このモデルはほかに比べるとややリアセンターが長いのですが、それでも406mmなので他社で言うところのレーシングバイクに近い感じです。
リアセンターが短めなのはBHに共通する傾向のようですね。
QUARTZAERO DISC | QUARTZAERO DISC 105 | QUARTZAERO | QUARTZAERO 105 | |
コンポ | ー | 105 | ー | 105 |
ブレーキ | ディスク | リム | ディスク | リム |
ホイール | ー | VISION Team 30 Disc | ー | Shimano RS100 |
重量 | ー | 8.8キロ | ー | 8.3キロ |
定価(税別) | 218,000 | 298,000 | 198,000 | 268,000 |
リムブレーキ車の105モデル、鉄下駄ホイールでも8.3キロなので、普通にホイール変えれば7キロ台にいけそうです。
フレーム重量は以下の通り。
<ディスクブレーキ車>
XXS | XS | S | M | L |
1050g | 1070g | 1090g | 1110g | 1130g |
※フォーク重量は425g。
<リムブレーキ車>
XXS | XS | S | M | L |
990g | 1040g | 1075g | 1110g | 1130g |
※フォーク重量は415g。
REGALO
最後はエントリーカーボンフレームのREGALOです。
こちらはリムブレーキ車でフレームセット販売もあり198000円(税別)。
105完成車で22万8千円(税別)なので、普通に完成車買ったほうがお買い得モデル。
こちらは105完成車で8.3キロです。
フレーム重量はこちら。
XXS | XS | S | M | L |
990g | 1040g | 1075g | 1110g | 1130g |
※フォーク重量は415g。
こちらもリアセンター長が406mmとなってますので、BHの中ではやや長め。
といっても一般的にはむしろ短めのフレームです。
ここまでが日本モデルとなっています。
何年か前まではアルミフレームもあった気がしますが、今はなくなっているようです。
BHの海外モデル
BHは歴史が長いブランドですが、日本に入ってきているモデルは、BHのほんのごく一部だけになります。
海外のBHサイトを見ると、
まず、E-BIKEが先に来ています。
しかも車種も豊富。
ヨーロッパではE-BIKEが大流行と言いますが、そのまんまのラインアップという感じがします。
あと日本には入ってませんが、グラベルロードもあります。
こちらがGRAVEL Xというグラベルロード。
カーボンフレームのほか、アルミフレームのグラベルバイクもある模様。
日本ではごく一部のろーどばいくしか入ってきていませんが、歴史が古いブランドと言うこともアリ、いわゆるクロスバイクもあります。
例えばこちらのオックスフォードライト。
LOOKのツライチになったモデルを髣髴とさせながらも、泥除け完備のアーバンモデルです。
日本では取扱いがない自転車も海外モデルだと結構ありますが、BHは海外通販でもほぼ見かけないような印象なので、日本未入荷の自転車を手に入れるのは至難のわざとなりそうです。
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2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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