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650cロードバイクの問題点【続編】。

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前回、低身長女子に向いている650cのロードバイクについて書きました。

低身長女子に最適!650cという車輪が小さいロードバイクもある。サイズ選びに困ったら650cをお勧め?
先日の、身長156センチの方に乗れそうなロードバイクについての記事なんですが、 何名かから指摘されたのですが、650cという選択肢をすっかり失念してました・・・ すみません、ありがとうございます。 650cと700c 560cとか700cと...

前回の記事が長くなり過ぎたので分割しています。
基本的に650cのロードバイクで、通常の700cのロードバイクとは互換性が無いパーツは、ホイール、タイヤ、チューブのみです。

タイヤとチューブも選択肢が少ない

前回、650cロードバイクの問題点は、大本になるフレームの選択肢が極端に少ないことを挙げました。
実際のところ、BOMAにするか、クロモリフレームのオーダーか、このどちらかになるかと思います。

 

で、ホイールも極端に少なく、選択肢はかなり限られてきます。
そうなると、完組ホイールではなくて、プロショップで手組ホイールを組んでもらうことになるかと。

 

次に700cとは互換性が無いのは、タイヤとチューブです。
車輪の大きさが違うので、当たり前ですが700c用のタイヤとチューブは使えません。

650c用のタイヤ

650c用のタイヤですが、大手タイヤメーカーのサイトから調べると、現状ではこのあたりのみです。
(旧製品なら、通販であるかも)

 

CL:クリンチャー、TU:チューブラー

メーカー タイヤ名 タイプ サイズ 重量
パナレーサー クローザープラス CL 650×23c 190g
エリートプラス CL 650×23c 250g
プラクティス TU 650×21c 230g
コンチネンタル コンペティション TU 22mm 250g
TUFO S3 26” LITE TU 21mm 200g
S33 PRO 26” TU 21mm 250g
JET PRO 26” TU 19mm 220g
S33 SPC 26” TU 21mm 250g
ミシュラン プロ4SC V2 CL 650×23c 185g
ピレリ なし
IRC なし
ヴィットリア コルサ CL 650×23c 225g
ルビノプロ CL 650×23c 205g
ジュニアーズ TU 650×21c 290g
ブリヂストン なし

タイヤの選択肢はかなり少ないのが現状。
安価なクローザープラスのようなタイヤもあれば、ハイエンドモデルのヴィットリアのコルサもあるので、まあ何とかなるかと。

ただし、リアル店舗だとそもそも650cタイヤを置いてないことが普通だと思います。
通販でしか買えないといっても過言ではありません。
あと選択肢が少ないことには変わりありません。

650c用チューブ

650c用のチューブについては、それほど種類は多いとは思いませんが、普通にあります。

軽量ブチルのR-AIRでも一応あります。

ラテックスチューブは、探せばあるのかもしれませんが、みたところでは無さそうでした。

リムテープ

リムテープには、バンド式とテープ式があります。
バンド式は丸い輪になっているので車輪サイズが関係しますが、

テープ式ならリム幅さえ合っていれば、700cでも650cでも共通で使えます。

なのでリムテープで困る可能性はゼロです。
プロショップに普通のテープ式リムテープがないことのほうが不自然ですので。

 

もちろん、どうしても使いたいリムテープがあって、それがバンド式だというなら話は別ですが・・・
リムテープってそこまでこだわるもんですかね?

650c用パーツは入手性が悪い

650c用のタイヤとチューブについては、よほどの大型店とかならまだある可能性もゼロではないですが、基本的にショップの店頭に並んでいる可能性はゼロと考えたほうがいいでしょう。
なのでほぼ通販専門で手に入れるしかありません。

 

ショップで発注も出来なくはないでしょうけど、下手すると代理店にも在庫が無いとか言われかねないですし、通販のほうが確実。

 

唯一、リムテープについては、バンド式じゃなければ、700c用とか650c用とか区別は無いので、幅さえ合っていればどこのショップでも交換可能です。
さすがにリムテープの在庫が無いショップというのもないでしょうし。

 

どうしてもバンド式のリムテープが使いたい場合、タイヤやチューブと同様に、リアルショップにある可能性はほぼゼロなので、普通に通販で探すほうがいいでしょう。
どうしてもショップで取り付けしてほしいなら、普通にショップで注文すれば済みますし。

ほかの人と共用できない

650cのタイヤとチューブは、普通の700cロードバイクとは異なるので、例えばパンクした時にほかのローディーに助けを求めても、650c用を持っている可能性はほぼゼロです。
まあ、通りすがりのローディーが、パッチを持っている可能性はあるので、修理不能になるとも限りませんが・・・

 

そもそもですが、替えのチューブを持たずにサイクリングに出かける時点で、無防備です。
これは650cでも700cでも同じ。

 

手持ちのチューブが全てパンクしてしまった場合にはどうしようもないですが、これも650cでも700cでも同じことなので、ここがデメリットになる可能性もほぼありません。
仲間内でサイクリングするときに、ほかの人にチューブをあげることはできませんし、貰うこともできませんが、普通、替えチューブは2本持っていくでしょうから、2本ともダメになること自体が相当イレギュラーな事態なので、そこまで気にすることでもないかなと思います。

 

その代わり、チューブ交換が下手すぎてチューブをダメにしてしまうような、ケアレスミスがないようにしっかりチューブ交換の練習をしておくことが大切です。
これも650cだろうと700cだろうと変わりませんが、700cの場合、チューブがもし全て無くなっても、近くに自転車屋があるなら、そこで買える可能性はかなり高いです。
でもすべての手持ちチューブがダメになったときに、すぐ近くに自転車屋があるかどうかも運次第なので、現実的に700cだから有利とも言えません。
650cの場合は、自転車屋が見つかっても、置いて無いことが多いかもしれません。

 

これも考え方次第ですが、チューブが全てダメになっても、帰る方法なんて普通にあります。
こちらにまとめていますが、

パンクしてもチューブ交換できない!というあなたがパンクした時のために役立つ2つのツール。
ロードバイクに乗る以上、パンクはいつか必ず起こります。 初心者さんの中には、パンクした時のチューブ交換が出来ない!とか、チューブ交換の自信がない!という方もいるのですが、そういう方でも家に帰れる方法、あるにはあります。 ただし、事前準備して...

クイックショットという瞬間パンク修理剤もあるし(←精度はイマイチ)、ロードサービスつき保険に入っていれば何とかなる可能性もあります。
念のために備えて輪行袋を持っていくというのも一つの手段。

 

これらは650cだから準備が多くなる、とはあまり思ってなくて、700cであってもさほど変わらないです。
緊急時の備えについては人それぞれ考え方が違うと思うので、あらゆる事態を想定している人もいれば、そうではない人もいますし。

 

700cでもチューブ2本持っていて帰れなくなることなんて相当なレアケースですし、輪行袋を常に持っているローディーのほうがマレです。
ちなみに私は輪行袋は常に持って行きますし、ロードサービスも加入してます。

 

このあたりは意識の違いなんで、念のため持っていく人もいれば、そんなレアケースに備えるのはバカバカしいと考える人もいるので、650cだから、700cだからという問題ではないように思います。

結局は、フレーム問題が主かと

650cの最大の問題点は、とにかくフレームがないという致命的なところです。
BOMAの650cフレームか、あとはクロモリオーダーフレームか。
誰かメンテナンスが出来る人が身近にいるなら、キャニオンの650Bという選択肢もアリといえばアリですが、なかなか初心者さんに通販をでしか買えないロードバイクというのはリスクもあります。

 

なので身長が低い女性の場合に、650cと700cどっちがいいのか?と聞かれると、ホント一長一短。
乗りやすさなら間違いなく650c。
パーツの供給性や種類の豊富さで言えば700c。

 

いろいろこの件で話を聞いたりもしましたが、やはり身長が低い女性の場合に、700cフレームだとどこかに無理が来ているケースは多いようです。
無理にステムを短いものに変えているとか、やたらサドルを前に出しているとか・・・

 

ステムは短過ぎるとコントロール性が落ちますし、サドルも適正よりも前に出しているなら身体を痛める危険性もあります。
メーカーサイトを見ると、【身長150センチから】と書いてある車種でも、ジオメトリを見ればそれは無理だろと思うものもあります。

 

現実的には、一度欲しいメーカーの最小サイズを試乗できるならやってみて、少しでも無理があるようなら650cを検討するというのが妥当なのかなと思います。




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