またコロナか・・・と思う人も多いんでしょうけど。
湘南ベルマーレサイクリングチームの、このご時世における活動方針がフェイスブックで出されいます。
参考になる点も多いので、掲載します。
湘南ベルマーレサイクリングチームの方針
元プロロードレーサーの宮澤さんが、フェイスブックで発表しています。
あくまでもプロ選手の練習の方針ですが、参考になる点は多いかと。
基本的に一人で走ることを推奨すると同時に、サイクリングにおけるソーシャルディスタンスについて、指針が示されているのがポイント。
サイクルソーシャルディスタンスを守る(選手は30km/hの場合前走者と15mは距離を取る)
時速30キロ走行時には、前のロードバイクとの距離は15m空けるようにとしています。
サイクリングにおけるソーシャルディスタンスはどれくらい空けるべきか?については、こちらでも解説されていますが、
Video: How cycling and running slipstream is big risk for Covid19 spread https://t.co/5wVRk0GVc8 pic.twitter.com/g0IhouWbIS
— The Cycle Collective (@cyclecollective) April 9, 2020
ストップストリームに入ることは危険だとしています。
こちらでは、立ち止まって会話では安全な距離でも、ジョギングやサイクリングになると危険度は増すとしています。
こちらの方は大学教授のようです。
で、ウォーキングやジョギング、サイクリングでは、このようにしています。
種目 | 状況 | 危険度 |
ウォーキング 4km/h | 真後ろ(behind each other) | 安全ではない(Less SAFE) |
真横(side by side) | 安全(SAFER) | |
斜め後ろ(staggered formation) | 安全(SAFER) | |
ジョギング | 真横(side by side) | 安全(SAFER) |
真後ろ(behind each other) | 安全ではない(Less SAFE) | |
斜め後ろ(staggered formation) | 安全(SAFER) |
ただしこの研究ですが、
Research was done for conditions without crosswind, headwind, tailwind. But when windy: same rule: stay out of slipstreams. Movie below: for running.
(翻訳)研究は、横風、向かい風、追い風がない条件で行われました。しかし、風が強いとき:同じ規則:スリップストリームに近づかないでください。下の動画:ランニング用。
ということなので、完全無風の状況で行われた結果ということになります。
実際のところ、横風、追い風、向かい風がない状況で外を走るなんてあり得ないので、あまり鵜呑みにしないほうがいいでしょう。
それとですが、これを見て誤解する人がいないようにして欲しいのですが、結局のところ、今は3密を避けることが要求されています。
密接、密室、密着ですが、もし運動するとしても、ソロライドにすべき話。
なので、この大学教授が示していることというのは、あくまでも一人でウォーキングやジョギングしているときに、見ず知らずの他人の真後ろに入るべきではないということを意味していると考えたほうがいいでしょう。
友達同士で真横だと、真正面を見ているわけではなくて、相手の方向を向いてオシャベリしたりするでしょうから、真横だから安全とか、斜め後ろだから安全とは限りません。
サイクリングでも同じで、基本は
・ソロライド
・誰か知らない人の後ろに付かない(湘南ベルマーレでは15m以上空けることを要求している)
こういうところかと。
一応、当サイトでの考え方は先日まとめてあります。
今のご時世、ローラー台があるならローラー台がベスト。
どうしても外を走るなら、
・ソロライド
・どこに立ち寄らない
・誰とも接しない
・事故防止のため、家から離れない範囲
・過労にならない程度
このように考えます。
当たり前ですが、こんな感じは、
今はアウトです。
さすがにする人もいないでしょうけど。
同居家族とのライドは
湘南ベルマーレサイクリングチームでは、同居家族などとのライドを推奨しているようです。
同棲の家族や友人とのサイクリングは推奨します。(もしもの時対応が速やかに行える為)
これについて、先日の私の記事では、逆に書いてます。
同居家族なら一緒に走ってもいい、という意見もあるのですが、以下の理由からオススメしません。
・おしゃべりする相手がいることで、全然関係ない第三者に飛沫感染させうる可能性を否定できないこと(単独なら会話できない)
・集団行動を自粛するという世論の中、第三者から見て同居家族なのか、モラルが無い人なのかなど判別することは出来ないため、誤解を生みかねないこと
緊急事態宣言を受けて、サイクリストがすべき行動について。【追記アリ:パリではジョギングが禁止に】昨日、緊急事態宣言が発令されました。 現状では7都府県で緊急事態宣言が発令されています。 外を走るロードバイクというスポーツの関係上、外を走ってもいいのか?というのは気になるところだと思います。 緊急事態宣言が出ている地域に対しての話として...
プロ選手とホビーライドする一般人は考え方を分けたほうがいいと思うのですが、一般人はどうしても外を走るにしても、自力で歩いて帰れる範囲で、事故がないような範囲で乗るほうがいいと思います。
ここは考え方が分かれるかなと思うところですが。
二つの柱を忘れずに
緊急事態宣言を受け、サイクリストに求められるのは二つの柱だと思ってます。
<感染拡大防止>
あくまでも自分が無症状感染者だと言う前提で、誰かに撒き散らさないような配慮を。
(具体的には3密です)
<医療機関へ負担を掛けない>
万が一事故にあった場合、医療崩壊の懸念があるので、医療機関へ負担が掛かることと、満足な治療を受けることが出来ない懸念。
これを踏まえて、安全な範囲であれば外は走れると思います。
ただし。
フランスのパリでは、日中のジョギングは許可されていましたが(1時間以内)、ついに先日ジョギングすら禁止になりました。
これはジョギングする人が増えて、集団状態になってしまったり、友達と立ち話する人がいたりなどするからが根拠のようですが・・・
ロードバイクに乗っていて、友達と出会っても、会釈のみで会話しない。
会話したいなら家に帰ってから電話でどうぞ。
ちょっとくらいならいいか、という甘えがよくないので、徹底しましょう。
ということで、もし外を走るにしても、見知らぬ第三者のロードバイクとは距離を空けることです。
あとまあまあどうでもいい話として。
コロナ騒動でロードバイクに乗るのはどうなんだ?というところについては、サイクリストの間でも見解が大きく違うことが多いです。
完全自粛で、家の中のローラー台だけにしている人もいれば、3密+事故防止を完全に避ければ問題ないとする人もいます。
フェイスブックのあるコミュにて、この件はやや揉め事になっているらしいのですが、法的なところでいうと、自粛要請ですのでサイクリング自体が禁止されているわけではありません。
揉め事みたいなのを見て思ったのですが、最近、ホントにイライラしている人が増えた気がしてます。
新聞でも書いてありましたが、コロナ騒動以降、家庭内DVの相談件数が増えているとか・・・
完全に外走行自粛している人からすれば、外に走りに行く人の神経が許せないと思う人もいるようですし、外を走るにしても3密を徹底している人からすれば、自粛ムードは良くないと考える人もいます。
もちろん、3密徹底もせずに外を走るなら非難されてもおかしくはないでしょうけど、揉めるような話ではなくて、もうこれは価値観の違いでしかないです。
そこをつついても水掛け論にしかならない。
3密を徹底せずに外を走るロードバイクがいれば、それについては甘く見すぎだと思いますが、お互いの考え方を尊重してもいいんじゃないですかね。
外を走ると決めたなら、3密&事故防止を徹底する。
しばらくは室内でローラー台と決めたなら、それはそれ。
どこぞのユーチューバーが、ロードバイクでカフェに行って、マスクもせずに店内で注文しているという話を聞いていますが、さすがにバカなんじゃないかと思いますし、そういうのは誰かが指摘してあげたほうがいいと思いますけど。
(この件、複数の方からメールいただいてますが、あまり関わりたくないので今のところ記事にする予定はありません。というより、ご本人に是非指摘してあげてください。)
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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