現存するスカンジウムフレームというと、DE ROSAくらいしか思い浮かびません。

いまや、絶滅危惧種といっても過言ではないほど少なくなったスカンジウムフレーム。
数年前に、ビアンキが突如としてスカンジウムフレームを発表して話題になりましたが、カッコイイと思いつつも、買おうと思うほどの意欲があったわけでもない・・・

ビアンキのスカンジウムフレーム、FENICE(フェニーチェ)が2019年モデルを最後に姿を消しました。 2015年モデルから登場したFEN...

ちなみにいまだに売れ残りがある模様。



現存するスカンジウムフレームというと、デローザくらいしか思い浮かびません。

スカンジウムフレーム

スカンジウムフレームというのは、レアメタルであるスカンジウムを極少量添加したアルミ合金フレームです。
なので本来は、アルミフレームというほうが正解。

一般的に言われるアルミフレームだって、当たり前ですが純アルミニウムではなく、アルミ合金ですから。
アルミニウムに何を混ぜるかによってアルミ合金の品番が変わるのですが、一般的にアルミフレームというときは6061アルミ。
軽量アルミだと6011とか6069とか。

スカンジウムを添加したアルミは、7000系アルミ合金。

ちょっとしか混ぜてないのに、スカンジウムフレームというほうがおかしいんですけどね。
牛肉使用!と謳いながら、1%しか入ってないハンバーグがあったら、普通はキレます。
揉めます。
しかしロードバイク界では、極少量のスカンジウムが入っているだけで、フレームの特性が変わるからということもあってスカンジウムフレームと呼ぶことが主流だったりします。

強度と剛性が上がる、というのが一番のポイントかもしれません。
強度が上がればその分薄く作っても耐えられるので、軽量なフレームになるというメリットも。

今は恐らくデローザだけ

数年前だと、コラテックにもスカンジウムフレームがありましたが、現在は私が知る限りデローザだけです。
デローザのKERMESSEと、

https://www.derosa.jp/同じくデローザのSCANDIUM。

https://www.derosa.jp/

KERMESSEが58万(税別)、SCANDIUMが50万(税別)。
どちらも完成車価格ではなくフレームセット販売のみ。

完成車にするには、80万とか平気で行きかねない。

この二つしか思い浮かぶものがない・・・他になんかあったかな?

フレーム単体で50万なので、その価格ならカーボンフレームを選ぶ人のほうが正直多いと思います。
金属フレームが好きとか、所有欲をみたす動機がないとなかなか手を出しづらい価格帯だし。

ビアンキのスカンジウムフレームFENICEだと、105完成車でも20万円台だったので、まだ需要は多かったと思いますが。
過去にはコラテックもスカンジウムフレームを出してましたが、それもデローザから比べると全然安かったものですし。

金属フレーム受難の時代?

どうしても世間の目として、カーボンがフレーム素材として最高級であるかのように思われますし、一番分かりやすい重量という指標でも、やはりカーボンのほうが軽い。
そうなるとアルミフレーム=カーボンより安く買える存在、クロモリ=好きな人向け、こんな感じの棲み分けが形成されていったのかもしれないなと。

そういう中、カーボンフレーム買うのと変わらない価格のスカンジウムフレームの、存在意義をうまくアピールできなかったというか、立ち位置が明確ではなかったのかもしれません。

乗り味としてはどうしてもレーシーで硬め、軽いといってもカーボンよりは重い、値段的にもアルミフレームより高く、カーボンフレームと変わらない価格。

時代のニーズとは合っていなかった?というところかも。

ビアンキのFENICEにはマルコパンターニ時代を彷彿とさせる、チェレステ×イエローカラーがあるのですが、


やっぱこれがカッコいいんですよね。
ビアンキだと。

今のチェレステ、車種にもよるんですがやたらと【濃いチェレステ】もあるので、濃厚チェレステはそこまで好きになれず。
あれはあれでカッコイイんですが、ちょっと違うんだよなぁと思ってしまい。

今の時代にスカンジウムフレームを選ぼうと思っても、事実上選択肢はありません。
まあ、時代が求めてない結果なのかもしれないし、カーボンフレームのほうが製造工程も簡単なのかもしれないし。

カネが有り余っていれば、デローザのスカンジウムに乗ってみたいんですけどね。
そんな日が来るのかは・・・相当微妙。