ウイグルなどでホイールを買うときに、【シマノフリー】と【カンパフリー】を選択できるホイールがほとんどです。
これの意味を理解していない人もいると思うので書きますが、シマノフリーというのはシマノのコンポを使う場合(シマノのスプロケを使う場合)であって、カンパフリーというのはカンパニョーロのコンポ(カンパのスプロケ)を使う場合です。
当たり前ですが、シマノフリーのホイールにはカンパニョーロのスプロケは付けられません。
これの意味を理解できず、カンパニョーロのホイールであるゾンダを買い、【シマノフリーorカンパフリー】の選択で、【カンパのホイールだからカンパフリーだろ】という大きな間違いを犯す人がいるので要注意です。
さて、ウイグルなどではシマノフリーのホイールが在庫切れで、カンパフリーのホイールしか在庫がないものもあります。
また、カンパフリーのホイールのほうが安い場合があります。
こういうものを買って、シマノのフリーボディに交換できるとかという話を書いていきます。
ほとんどのホイールで可能です
カンパフリーのホイールを買って、シマノ用のフリーボディに交換できるのかという話ですが、ほとんどのケースで可能です。
ただし、フリーボディは【そのホイール専用】です。
例えばですが、シマノアルテグラ(WH-6800)を持っていて、カンパニョーロのボーラワン35(カンパフリー)を買うとします。
ボーラワンのフリーボディを外してアルテグラについているフリーボディを付けられるのかというと、これは無理です。
【カンパニョーロが出している、シマノ用フリーボディ】を購入する必要があります。
ちなみにですが、シマノは【カンパニョーロ用フリーボディ】を販売していないので、シマノのホイールは事実上シマノコンポもしくはスラムコンポしか使えません。
※スラムを使う場合は、シマノフリーを選択します。
なのでカンパフリー⇒シマノフリーに交換する場合は、【そのホイール専用のフリーボディ】を購入すれば交換可能です。
フリーボディ交換だけでは不十分
さて、カンパフリーをシマノフリーに交換したら即使えるのかというと、そういうわけでもありません。
ほとんどのホイールでは、カンパフリーからシマノフリーに交換すると、ホイールのセンターがズレてしまいます。
そのため、リムとブレーキシューの関係がおかしくなってしまうことがほとんどです。
これはダイレクトマウントのブレーキを使っている場合は特にシビアで、ホイールのセンター出しをしなくてはなりません。
ホイールのセンター出しですが、要はスポークの張り具合を変えて、リムをどちらかに引っ張ってくるということです。
これはなかなか難しい作業で、下手なことをするととりあえずセンターが出ますが縦ぶれを起こしたホイールになってしまうこともあります。
なのでこの作業については、自力ではやらないほうがいいです。
自力でできる人は、手組ホイールを組むのが得意な人だけにしておいたほうがいいです。
なのでプロショップに【センター出し】をお願いするわけですが、持ち込みホイールを見てくれる店限定ということになります。
あと、自転車屋でもまともに作業できない人もいるので、手組ホイールに強い店のほうがしっかりした作業をしてくれるかと思います。
大腿の目安ですが、工賃で2000~3000円程度でしょうか。
これについては自転車屋によって違うので、気になる方は予め聞いておいたほうがいいでしょう。
さてフリーボディがいくらくらいするかというと、ホイールによって違うので何とも言えませんが、おおよその目安は10000円くらいからです。
なので工賃と合わせて最低でも13000円程度はかかると考えておいたほうがいいでしょう。
シマノコンポを使っているのに、例えばレーシング3のカンパフリーモデルがシマノフリーよりも数千円安かったからといってカンパフリーを買って交換する場合、完全に赤字を食らいます。
なのでどうしてもカンパフリーを買ってシマノフリーに交換する場合は、適応するフリーボディがどれなのか、在庫はあるのか、いくらなのかをしっかり調べてから買いましょう。
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2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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