やっとLOOKの日本での2021年モデルが発表されていますが、エンデュランスバイクの765。
765は2020年モデルまで、日本ではリムブレーキ車のみでしたが、海外ではディスク車、グラベルロードもありました。
2021年モデルの765は、リムブレーキ車が完全廃止。
ディスクブレーキのロードバイクとグラベルロードのみになります。
2021 LOOK765 OPTUMUM+ DISC

765OPTIMUM+ですが、46tハイモジュラスカーボンを29%、12tフラックス(麻)を15%使用。
2020年までの765OPTIMUMは46tハイモジュラスカーボンが3%となっていたので、より剛性を上げる方向なのかなと思うのですが、ジオメトリも変更されており、従来モデルよりも柔軟性を15%向上させているとのこと。
剛性が上がりました!というアナウンスはそれほど珍しくも無い宣伝方法ですが、柔軟性が上がりました!ってなんか斬新。
最大42mm幅のタイヤまで履けるそうなので、グラベルロード的な性格も併せ持つというほうが正解かもしれません。
なお765にはグラベルRSというグラベルロードもありますが、そちらとフレームは共通ではなくジオメトリも微妙に異なります。
2020年までのリムブレーキの765と、2021年モデルの新型765OPTIMUM+を比較すると、ジオメトリとしてはまずリアセンター長が大幅に拡大。
410mmだったのが420mmと拡張されています。
それ以外のところでいうと、ヘッド角が寝る方向性になり、フォークのトレイル値が大きく変化しています。
サイズ | XS | S | M | L | XL | |
ヘッド角 | 2020 | 70.8° | 72° | |||
2021 | 70.3° | |||||
フォークオフセット | 2020/2021 | 50 | ||||
トレイル | 2020 | 64.8 | ||||
2021 | 70.5 |
一般にトレイルが長くなる=直進安定性の向上なので、レーシーな方向性よりもエンデュランス色をより強めたというのが正解かと。
リアセンター長の拡張もそうですが、よりエンデュランス色を強めると同時に、剛性についてはディスクブレーキ特有のスルーアクスルとハイモジュラスカーボンで頑張ったのではないかと思うのですが。
まだ日本での公式サイトは更新されていませんが、海外モデルではマットブラックもあります。
日本に来るのは、どうもブルーだけっぽい・・・ような表記も見つかるのですが、ここについては公式発表を待ったほうがいいかもしれません。
あと、BBがPF30からBB386に変更されています。
完成車はプレスリリースでは105完成車のみっぽいのですが、ショップ単位での発表では3つあるようです。
105DISC | アルテグラDISC | 電動アルテグラDISC | |
値段(税別) | 349,800 | 399,800 | 499,800 |
コンポ | 105DISC | アルテグラDISC | 電動アルテDISC |
ホイール | シマノRS171 | ||
重量 | 9.4キロ | 9.2キロ | 9.2キロ |
まあ、765(リム)に乗っている立場から見ると、結構重いというのが第一印象。
リムブレーキの765(105完成車)もそこまで軽いわけでもありませんでしたが、DISC化により確実に重みを増しているわけでして・・・
まあ、シマノのRS171ホイールがクソ重いということも一因ではあると思います。
これ、フロントが897g、リアが1098g、合計1995gといういわば鉄下駄ですので・・・
1500g程度のホイールに変えるのがベターかと。
スプロケはどのグレードも11-32T、フロントは50-34Tのようです。
105完成車だけ、クランクは105ではなくRS510(シマノノングレード)。
LOOKって完成車スペックの詳細は書かれていないことが多いため、どのサイズのタイヤが付属するのか不明ですw
まさか完成車でマックスまで張り切って太いタイヤというわけではないでしょうけど・・・
28cとかそのあたりなんですかね?
海外モデルでは、ハッチンソンのFUSION5の30cとなっていますが・・・
ハッチンソンかユッチンソンなのかの議論は無意味なのでお止めください。
なお765グラベルについては別記事にしますが、765グラベルRSと765グラベルの二種類があります。
LOOKの場合、RSが付くほうが上位フレーム。
他の車種同様、765グラベルRSはフレームセット販売のみで、765グラベルは完成車のみ販売。
リムブレーキ終了のお知らせ
海外モデルでは765についてもディスク推しでしたので、いずれはこうなるだろうとは思っていましたが、やはりディスク化でリムブレーキ版は終了です。
765のグラベルのほうは、日本でどれくらい需要があるのかちょっと懐疑的なんですが、グラベルロードを欲しいと思う人も増えている実情を踏まえてということでしょうか。
海外モデルでは結構前から、765グラベルは存在していました。
私が乗る765(リム)は8キロ台前半ですが、

基本的にLOOKっていわゆるコスパを求めるブランドではないので、某コスパがいいと言われるブランドのように凄くいいホイールが付いてくるとかそういうことはありませんw
LOOKが好きな人が乗ればいい、くらいしにか思ってないのかも。
2021モデルの765OPTIMUM+は、エンデュランス性をより強めた一台と言えるので、レーシーな方向性とはだいぶ異なります。
レーシーな方向性を求めるなら、785HUEZのほうがおすすめ。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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